見出し画像

名曲201 「MOTER MAN(秋葉原~南浦和)」【SUPER BELL"Z】

ーー鉄道界の革命児が巻き起こしたテクノ×鉄道の芸術ーー

【SUPER BELL"Z - MOTER MAN(秋葉原~南浦和)】

 SUPER BELL"Zは1999年にデビューし、数多くの鉄道の曲を発表しているアーティストである。このグループを知らずして「鉄オタ」と名乗っているようじゃ、まだまだ甘いですぞ。

 SUPER BELL"Zはテクノな音楽と鉄道を融合させたとして、かなり画期的なグループだった。発明、革命といった言葉にふさわしい偉業だと思うのだが世間の評価は思ったほど高くない。そういう存在こそ放っておけないのが私である。特に鉄道が絡んでいると知ったら。

 今回はまずデビュー曲を紹介。私は当時、リアルタイムで聴いていたので思い入れがあるのだ。小さいころは電車が特に好きで、その影響で母親がCDを買ってくれたのである。確かB面は中央線の人身事故の曲で、「落ち込んでもどうか思いつめないようにしてください」という妙に懇願した歌詞の姿勢に笑ったのを覚えている。

 それ以上に笑ったのがこのA面だ。秋葉原から南浦和までの区間を電車で走るのだが、その車内アナウンスのような形で歌っている。車掌が歌っているような感じで、子どもながらにワクワクしたものである。

 ぜひ上記の動画で見てほしいのだが、実は途中の部分をカットされている。上野から赤羽までの流れるような駅の羅列がないのだ。テレビ版だからなのか、残念。「高崎東北常磐各線東北上越山形秋田、長野行き各新幹線はお乗り換えください(合っているか微妙)」のところは小さいころ何度も歌った。ちなみに現在は長野新幹線が北陸新幹線に併合されたのでこの歌詞は通じない。

 次のカットされてしまっているラップもいい。「赤羽浦和大宮上尾桶川鴻巣籠原深谷岡部新庄神保原新町倉賀野高崎井野終点新前橋」まで流れるように歌える。これも小さいころ覚えた。おかげでいまでも浦和から新前橋までの駅順はだいたいわかる。

 これぞ上層教育かと思いきや、鉄道関係の道には進まなかった。それでも頭の片隅に残る存在であり、定期的に新たな曲を耳にしては各地域の電車を旅している。こういう世の中こそ、歌でトリップしてみてはいかがだろうか。あっあっあっ、秋葉原です。

          【今日の名歌詞】

赤羽浦和大宮上尾桶川鴻巣籠原深谷岡部新庄神保原新町倉賀野高崎井野終点新前橋の順に停車をしてまいります


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?