刺激ダイアリーvol.2
14日、東京文化会館 小ホールにて、
シューベルト ピアノトリオの夕べ に行ってきました!
小ホールは、かなりご無沙汰しておりましたが、600席近くあり、響きがかなり良い!
しかも、前から6列目あたりに座れたので、
手の動きや表情がばっちりみれて、
席の確保にまずは大満足!
自由席だと、早く行ったほうがそのときに見たい位置に座れるから、それだけでお得ですね⭐︎
演奏は、ヴァイオリン 小森谷巧
チェロ 渡部玄一
ピアノ 佐伯周子
プログラムは、
シューベルト:ピアノ三重奏曲
変ホ長調D929op.100
変ロ長調D898
変ホ長調D897「ノットゥルノ」
開演前は、シューベルトピアノトリオについてのプレトークつき!
20分ほどお話を聴いてから、演奏の始まり。
初めてシューベルトを聴く人だったら難しいお話しかな?とは思いましたが、
たまたま早く着いたから、お得感再来。
(プレトーク、チラシにもう少し大きく書いてくれていたら、もっとお客様の出足早かったかも!と思いました。)
前半は、とても技巧的で、 演奏時間も長く
集中力が要いる曲目。
観客側も、音だけにじっくり耳を傾けながら、シューベルトの音楽を一身に集中している様子が感じられました。
わたしも、色々考えず、ただただ音に浸ることだけに専念してみます。
(目を閉じたりするのも◎、だけれど夢の世界に行ってしまわれないように!)
そうすると、少しだけ、頭の中が空っぽになって、身体に入っていく音が浸透していくのをじっくり感じれる。
マインドフルネス的な感じで、ゆっくり聴きながら、
音の栄養補給をしているかのように、美しいシューベルトを堪能。
その後の20分の休憩は、ホワイエにてフリードリンク&フードが振る舞われていました。
サンドイッチは、私が優柔不断を発揮しているあいだに、目の前で瞬く間に消えていきましたが(写真参照。パセリしか居ず)、コーヒーはいただきました。
なんだかお得なことばかり。
こちらは主催者さまのはからいでしょうか?
後半
ノットゥルノ、日本語では「夜想曲」と訳されますが、自身の室内楽セミナーで入れたい!と思うくらい、美しい曲。
とにかくシューベルトの曲は美しい中にもいくつかの美しさを小出しにしてくれて、メリハリがある。だから、他の無駄なことを考えさせず、飽きずに終始「聴く」体制でいれる。
そして、最後は変ロ長調D898を。
彼が死後、出版された曲は、晩年だとは思わせない明るい未来を予期させるようなら力強い若い音楽ではじまる。
もしかしたら、きっと自身の死期に気づいていたのかもしれないけれど、
それがわかっていても、いなくても、
彼の音楽はずっと生きていく自身があったはず。この曲を聴いてそれを改めて確信しました!
そして、私がいつかピアノトリオで演奏したいと思っている作品でもあり、奏者の方のキャッチボールも垣間見えて、こちらもウキウキしながら演奏に見とれつつ終了。
アンコールは、昨年ピアノトリオコンサートでも演奏した、D28でした!
もしかしたらそうかな?と予想してましたが、予想通りで嬉しい!
この曲は15才に書かれて、単一楽章であり、
10分ほどの曲なのですが、
最後まで青年らしい、清々しくフレッシュな曲で、演奏会ではお三方とも、とてもみずみずしい演奏が魅力的でした。
私が演奏したときは、15才という年齢なので、
子供でもあり大人の狭間で、少し青年が背伸びした、ちょっぴり大人びたシューベルトを考えながら弾いておりましたので、
また違ったアプローチを知れたのも勉強になりました。
人の演奏を聴くということで、
自身も成長できて、聴くレパートリーも増えて、
こちらは、コンサートにいけば必ず得られる
''お得''なのかもしれません。笑
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