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舞台好き女子大生がロンドンの小劇場で働いてみた Day3

ロンドン小劇場でのお仕事、3日目。
今日は公演はなく、次の演目のための準備・搬入作業です。

ボランティアは前半(10:00-16:00)と後半(16:00-21:00)でシフトが組まれており、私は後半。
出勤してすぐに会ったのは、本日初出勤のボランティアの女の子。午前中から作業をしていたためか、初出勤とは思えないほどに馴染んでいました。

ペインティングを始めとする基本的な作業は既に終わったようで、劇場の建物の外にポスターを貼るお仕事を与えられました。
初出勤の子と作業をしながら話してみると、舞台系の学部を卒業し、既にstage managerさんとして働いた経歴があるそう。業務内容を忘れないようにと、この placement をやっているらしい。バリバリの業界人じゃん。

次に与えられたのは、建物入り口から客席に繋がる階段の壁のお掃除。また初出勤の子と話しながら、スポンジでひたすらに壁を擦ります。
昨日の反省を活かし、1対1で話せる機会を逃すまいと、めちゃめちゃ話しかけました。過去に関わった作品のことを聞いたり、ロンドンの舞台業界について教わったり。「なんで他の役職じゃなくて stage manager なの?」「Company manager と production manager は何が違うの?」「えそれってつまり…」業界知識のある相手に対して一方的な質問が止まらなくて、インタビューみたいになってました。

途中から、もう1人ボランティアの女の子が作業に参加。
この子とも話してみると、1月から4月でアメリカから留学に来ていて、演劇を勉強しているそう。初出勤の子が途中でどこかに行っちゃったので、このアメリカの子とお話ししながら作業を進めました。

一通り作業を終えて事務所に戻ると、初出勤の職務経歴のある子がドレスルームでディレクターさん(たぶん)と話し込んでいました。すごいなあ。

特にタスクがなくなり、アメリカの子がSNS運用をやると言うので隣で見学。劇場が運営している Twitter, Instagram, FaceBook, TikTok に投稿をします。
アメリカの子が公演情報やチケット情報を調べて Twitter と Instagram のキャプションを考えるのを、私はただ見ているだけ。笑
だってSNSに投稿するのに適した英語表現とか知らないし。
それでも「どれがいいかなあ?」「この語彙で伝わる?」みたいなことを聞いてくれるので答えたり、過去のツイートを参考にハッシュタグやメンションのアドバイスをしたり。知識も経験も英語力もない私なんかに意見を求めてくれて、それを反映してくれる。優しい嬉しい。
特に楽しかったのが TikTok の動画作成。連日の搬出・搬入作業の様子の動画を繋げて、たった1日でこんなに舞台が変わったよ!!的な。
各々作業を終えて事務所に集まってきた劇場関係者さんからも褒められた^^
TikTokに投稿して、それをインスタのリールにもアップして、完了。
日本の劇場も、こういう感じで気軽に裏側をオープンにできたら良いのに。一気に劇場が身近になるのに。

アメリカの子とそのままお話ししながら途中まで帰りました。


1対1なら話せるという気付きと自信が少し功を奏した日。
ネイティブと毎日すごい量会話する中で、ネイティブに対してこれまで抱いていた引け目や抵抗感、緊張、恐怖がどんどん減って行く。だし、彼らは会話さえ成り立てばこっちの英語力なんてさほど気にしていない。話しかければちゃんと向き合ってくれるし仲良くなれる。
ただやっぱアメリカ英語ってイギリス英語よりも聞き取りにくい。

他方で、引き続き指示を汲み取るので精一杯で、求められてる以上の成果を出す子ばかりの中で私は求められてることすらできていない気がする。
次の公演入れ替え期間には、今回よりも役に立てますように。

まあひとまず今回は、普段は目にすることのない搬出・搬入・劇場運営を非常に近くで経験できただけで大きな貴重な収穫。

現場からは以上です。

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