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ダルクローズ・リトミックを探して来ました

ジャックと音楽の木 田中素子です。

最近は自転車通勤なのですが、昨日は神泉〜恵比寿を久しぶりに歩きました。

旧山手通りには、大使館や石垣の道、素敵な洋館レストランや、人気のウエディングチャペルなど、眺めるだけでウキウキする建物がたくさんあります。

さて、前回の記事で、それまで自分と接点のなかった「リトミック」を学び教室をつくるきっかけになった事を書きました。

実は、誤解を恐れずに書くと、前回の記事で書いた事は若干語弊があり、私はダルクローズ・リトミックに出逢うまで、「リトミック」という存在は知っていましたが「リトミックは音楽教育ではない」と思っていました。

本格的なクラシック音楽教育を幼少期から受けていた私にとって、当時ちらりと目にしたリトミックは「音楽を用いた幼児教育」であり、「音楽教育」ではない、と思っていたのです。

ダルクローズ・リトミックに出逢った時には、これは紛れもなく「音楽基礎教育」であると実感したし、この教育の指導者は、相当な知識と技術を持ち合わせていないと不可能だと思いました。事実、とても難しい国際免許資格によって、クオリティが保たれています。

ところが、そんな難しい資格をせっかく取ったところで、肝心の保護者の方々にはその資格すら認知されておらず、広報の上手なダルクローズではないリトミック教室に人が多く集まるという現象が長く続いています。

「ジャックと音楽の木」の教室のコンセプトとして「ダルクローズに特化した教室をつくる事」と「国際資格を取った先生方が働ける教室をつくる事」というものがあります。

認知度の低いメソッドを掲げてスタートしているので、当初の募集にはとても苦労をしました。

そんな中で、探して来てくださっている方の半分が「お母様が音楽家で遠くからでも通ってくださっている方」です。

今でも遠くに住む音楽家の方も、近くでリトミック教室を主宰されているリトミックの先生も、

「こどもが産まれたら(近かったら)、自分のこどもは、ジャックと音楽の木に通わせたい」

とおっしゃってくださいます。


そして、残りの半分近くが「近くに住んでいらっしゃって、偶然見つけて来てくださった方」です。

そして、近くにお住まいでもなく、お母様が音楽家でない方もいらっしゃいます。

そういう方の多くは、

リトミックにはピンからキリまであるので、ちゃんと調べた方がいいと聞いていました。
幼児教室の先生に「リトミックをやるのなら、ダルクローズって書いてあるところにした方がいい」と言われて、探して来ました。
友達に「習い事させるなら、ダルクローズ・リトミックがいいよ」と言われてネットで探しました。
通えるところにダルクローズ・リトミックの教室があって、絶対ここ!と思って来ました。

などとおっしゃってくださいます。

体感として、ダルクローズ・リトミックの存在が、一般のお母様方にも少しずつ浸透して来ている手応えを感じています。

昨日、体験レッスンにいらっしゃったお子様のお母様には、

ダルクローズ・リトミックは、カリキュラムや方法論がなくて、師匠から伝承されていっているメソッドだと聞きました。職人さんですね!

と言われました。当たらずとも遠からず、です。


私は音楽教育事業者として「音楽教育」である事にこだわっています。

音楽を好きになる、楽しむ、音楽と共にある人生を形成する、音楽で培われる人間性や人格形成、

は付加的なものであり、何よりも、

「その子の音楽性を引き出し、音楽表現に必要な感覚と知識と技術を身につける」

事が、音楽教室が果たす1番大切な役割であると考えています。

それを、楽しく発達段階に合わせた体験型のアプローチで身につけていく事ができる、ダルクローズ・メソッドの素晴らしさに感動したのです。

何が目的で何が手段なのか、順番を間違えてはならないなぁ、と思います。

とは言っても、昔の厳しいばかりの音楽教育もどうかと思いますけどね。。


ジャックと音楽の木

田中素子


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