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経産省と文科省

先日、申請した助成金「子どもゆめ基金」。

こちらは、独立行政法人 国立青少年教育振興機構が出している助成金という事でしたが、色々調べていくうちに、文科省が大元になっている事がわかりました。

今まで、「ジャックと音楽の木」は小規模事業者持続化補助金を2件、「Creo BOX」は事業再構築補助金を1件採択いただいていますが、こちらはいずれも中小企業庁、つまり経産省が大元になっている補助金です。

私のポリシーとして「先生方を安く扱わない」というのがあります。

生徒さんが思う様に集まらず、結果的に十分な謝礼をお支払いできないことはありますが、基本的には歩合制で、先生より教室に多くお金が入る事はしていません。

というのは、演奏や指導のスキルを身につけた芸術系の先生方というのは、スキルを身につけるためにかけた時間と努力と勉強代に対して、安く扱われる機会が多いことを理解しているからです。

自分も同じ立場を経験していることから、できるだけ満足して指導に当たって頂ける仕組みをつくろうと、立ち上げ当初から考えながら運営をしてきました。

そうすると、当然ながら、経済の仕組みに入れる事が必須です。

経産省が支援しているのは、「経済の活性化」であり、補助金を出す事で事業として成立させて、経済活動をしっかりしなさいというメッセージだと受け止めています。

ですが、今回、初めて文科省管轄の助成金の要項を読んで見えてきたのは、文科省は全く違う目的に向かっているという事です(当たり前の事ですが)。

その要項から読み取ったメッセージは「より広く平等に、子どもたちに質の高い教育を届けてください」でした。

つまり、経済的理由による教育格差を生まない形で展開する=営利目的でない活動を支援しているわけです。

今まで、補助金を頂く代わりに経済的にどの様な効果をあげられるかを一生懸命組み立てていたのに、全く方向が異なる事に混乱しました。

でも、段々頭が整理されて行くうちに、自分の中で今までになかった考えが生まれてきました。

1つは今まで通り、民間企業として経済活動を促進させる努力する(経産省)、もう1つは教育事業者として広く開いた教育を提供する(文科省)の2つの軸を持つ事です。

今までは前者の活動しかしていなかったので、2つ目の柱に取り組むことは、全く新しい概念になります。
もし成立させられたら、とても意義のある活動になると思います。

目下、やる事はたくさんありますが、大きな1つの目標として、経産省と文科省の提唱する2本の柱を目指して行きます。

田中素子

生徒さん達をもっとHAPPYにする活動に使わせていただきます☆