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占い、当たってた!

ジャックと音楽の木 田中素子です。

6月になりました。今月は約半年かけて準備をしてきたプロジェクトをスタートさせる月でもあります。久しぶりにドキドキ緊張しています。

無事に滑り出して行けますように。

ところで、私は基本的に占いというものを信じていません。

一人ずつに与えられた「生まれ持った使命」の様なものは確かにあると思うのですが、その大枠の中の小さな事、例えば、運のいい年とかラッキーカラーとか大殺界とか、そういうのものに決められたくないし縛られたくない、という想いがあります(逆に何かを始める日だけは、なぜかいつも慎重に選んでいますが)。

日々の小さな事は、自分の感覚を信じて一つ一つを選んでいき、そこで生まれる事象を自分で楽しみたい、そう思っています。

ところが、占いを信じないと言いつつも、今まで色んなところで見聞きした「初代運の持ち主」という占いは、当たっていたのかもしれないなぁ、と思います。

20代の頃、小さな事業を興して失敗し、その後、音楽業界から離れた「会社」という組織に属した時に、「なんて幸せな世界なんだろう...!」と感激しました。

存在するだけで、言われることやってるだけで、お金を毎月定額もらえる。休んでももらえる。仕事以外の時間は仕事の事から完全に頭を切り離して過ごせる。

その時に、二度と自分で事業を興す事はしない、と固く決意していたので、あちこちで「初代運の持ち主」といわれる事に、違和感しか感じませんでした。

ですが、更に更に遡る事、14歳の頃。私の通っていた山口県の中学校では、昔の元服に当たるその年齢の時にどんな大人になりたいかを壇上で宣言する「立志式」という行事が行われていました。

今考えるとすごい行事ですが、山口県らしいといえばそんな気もします。

その行事で、周りの子達が色々宣言する中で、私は何にも浮かばなかったのです。

ピアノの先生になりたいとかピアニストになりたいとか、CAなどの人気の職業に就く事にもお金持ちになりたいとも、有名になりたいとか人気者になりたいとか、お嫁さんになりたいとかお母さんになりたいとか、音楽教室をつくりたいとかも、

何一つ出てこなかったのです。

その理由は今でもはっきり覚えています。

「既に誰かがやっている事だから。」

未熟ながらも、その時から確かに「自分で考えて、自分のアイディアを使って生きていきたい」と思っていたのです。

結果、それが既に誰かがやっている事でも全然良くて、ただ「誰かの様になりたい」ではなく「自分でありたい」という気持ちが強かったのかもしれません。

なので、天国の様に感じていた会社でも、時間が経つとすぐに違和感を感じていきました。いくつもの会社に転職しましたが、どこでも同じように拗れてしまい、自分が社会不適合者の様に感じてとても不安でした。

つまりのところ、14歳の頃から私は「初代」の感覚を持っていたのに、他の世界に居場所を見つけようとしていたのだと思います。

そんな人生を通して興した「ジャックと音楽の木」は、私のアイディアでできている教室です。もちろん、私一人のアイディアだけではありません。

私がいいなと思っている人達のアイディアや力をたくさん頂いています。この形こそが「私のアイディア」なのです。自分一人で思いつかない、なし得ない音楽教育の世界をつくってみたい。

もちろん、ただ存在するだけではダメだし、誰も何も指示をしてきません、お金を毎月定額でもらえるどころか、立ち上げ数年は出て行くばかりです。休みなんてあってない様なものだし、そもそも仕事=人生なので、仕事以外の時間という概念が消滅してしまいました。

それでも、自分が踏み出した一歩からの世界が少しずつ大きくなっていき、笑顔や信頼関係が増え、新しい未来が創造されて行く過程の中で、味わう感情の一つ一つが宝物で愛おしくて仕方ないのです。

「好きな事を仕事にする」のではなく「自分の資質に合った人生を選択すること」。

誰しもが持っている「自分に相応しい生き方」。

それをちゃんと選べている人は、他人への批判も少ないのかもしれませんね。

最近、自分で見つけた自分の弱点は「カッコつけて見せようとするところ」。

本当は色々だらしないし雑だし、ボーッとしている事が多いし、全然女性らしい事できないし、でも、そうでないように見せようとしていたな、とか。

自分の演奏動画を人に見せる事も、友達の応援だからできるけど、小さな頃からダメ出しばかりされていたピアノを、しかもちゃんと仕上がるまで弾き込んでいないものを、残る媒体で披露なんてとんでもない!が本音でした。

でも、それらの壁を破れば、等身大の自分に戻れる。そうなんです、これが私なんです。じゃあ、そこからどうしよっか。

仕事も仲間も教育もこども達に向ける目も、全ての事がそこからがスタートな気がします。

だって、私は完璧じゃないから。あなたも完璧じゃなくていいんだよ。

だから、一緒にどうしよっか?


田中素子




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