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父の命日

昨日は父の命日でした。

ここ最近ずっと立て込んでいるため、しばらくお墓参りに行けないところだったのですが、今日のレッスンが先生の体調不良でお休みになったので、命日から1日遅れで行けることになりました。

父が他界したのは、2019年1月26日。
開業したのが2018年1月だったので、たった1年しか教室の成長を見てもらえませんでした。

父も経営者でしたが、大企業の社長だったので、株主はたくさんいて、国内外に拠点はたくさんあり、規模も背負っているものも立場も何もかもが、当たり前に私とは違っていました。

なのに、私に同じ視点や考え方を求めてきていたので、とても厄介でした。

起業をとっても喜んでくれて、とっても応援してくれて、とっても期待してくれて、想いも愛情も余り余って、その反動で口うるささも人一倍でした。

まだまだ、全クラス合わせても10数名の生徒さんしかいない頃に父は他界しているので、今たくさんの生徒さんに囲まれている「ジャックと音楽の木」を見て、父はどう思うでしょう。

新しい事業のアフタースクール「Creo BOX」なんて、父はとっても好みそうです。

あの頃よりも、もっともっと面白がって、もっともっと興味を持って、もっともっと口を出してきて、もっともっと喧嘩していたと思います。

そう思うと、今の状況を本当に見て欲しかったかどうかは、やや微妙です。

父が他界して5年も経っても、色々と直接言われる事を想像すると、逃げ回りたい気持ちでいっぱいになります。

一方で、父自身がプレッシャーや責任を負って、毎日判断して決断して、仕事に真摯に生きていた姿から学んだ事はとても多いです。

だから、やっぱり思うのです。

親や大人が子どもに色々押し付けたり、小言を言ったり説教しても、子どもはそこから逃げたくなるだけで、ほとんど学んでいないと。

逆に親や大人が、どんな価値観で、どんな風に人と関わりながら、どんな生き方をしているのかを、子ども達は観察して学んでいます。

もしも、あの世が本当にあって、何もかも見えているとしたら、口を出さず、ちゃんと見てくれている今は、私にとって理想の父かもしれません。

時々は、見えない手で奇跡を起こして助けてくれたり、なんて、都合の良い存在になってくれていたら最高です。


田中素子

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