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必要な情報は集まってくる

ジャックと音楽の木 田中素子です。

今年の頭に、スタジオのお庭に植えた、シニアクラスの受講者さんから頂いたシマトネリコ。手のひらサイズの植木だったのが、私の背を遥かに超えるほど、大きくなっています。

恵比寿でありながら、窓からは別荘地の様な景色が見えるこの立地は、私のお気に入りの1つです。

まだ物件を決める前、生前の父に言われた事がありました。

「恵比寿なんて高級な場所でやらず、もっと身の丈にあった場所からはじめたらどうだ。」

その時の私の返事は、

「この地域でやるか、完全にやらないか、しか選択肢はない。」

でした。

私が開業したのは2018年でしたが、2014年頃から2020年の設立を目標に考えていました。2020年に、私の年齢が、恩師の宮良愛子先生がダルクローズジャパン・リトミックスクールを開校された年齢と同じになるからでした。

それまでに免許をとって、経営に必要な勉強もして、資金も用意しなくては、と漠然と焦っていましたが、当時は2年前倒しになる事も、恵比寿でやる事も、こんなに多くの先生方をお招きしたスタイルでやる事も、自分が経営中心になる事も全く想定していませんでした。

今になって思い返すと、複合的な要素が絡み合って、必然的に今の形に押し上げられている感じです。


そんな中で、場所を恵比寿にする事になった、きっかけの友人が2人います。


1人は、自分の開業に向けて、音楽教室のマーケティング分析をしていた友人。

この地域は音楽教室が多い、この地域はこどもが少ない、この地域はこどもが多いけど教育への関心が高くない。とても入念に調べていて、感心したのを覚えています。

最終的に彼女が見つけたのは、「こどもが多くて、教育に関心が高く、物件が比較的安いエリア」。行動力がある彼女は、会社を設立して、その地域に物件を所有して、動きはじめていました。

すごいなーと思いながらも、ぼんやりとマーケティングマップが頭に入ったのを覚えています。そして「教育に最も関心が高いエリアは、物件が高くて競合が少ない」という情報がインプットされていました。

次に、港区に住む3人のお嬢さんを育てている友人でした。手放しで、ダルクローズリトミックを褒めちぎる私の話を聞いて、お嬢さんを明大前の宮良愛子先生のお教室に通わせていました。

その彼女に言われたのが、

「このメソッドって誰にも知られたくないの?教育に関心が高いママ達、誰も知らないよ。本気で広めたいなら、中心でやらなきゃダメだよ。」

でした。

その時に私の頭にあるマーケティングマップの、薄く点滅していたエリアの光が強くなり、「このエリアでやるしか選択肢はない」と強烈に自分の中からの声が聞こえてきました。

当然、実現までのハードルは上がるわけですが、それが冒頭の「この地域でやるか、完全にやらないか、しか選択肢はない」という返事の理由です。

結果的に、先生方にとっても通いやすいエリアになり、色々な方面から素晴らしい先生方が集まってくださっています。


2021年は、ジャックと音楽の木3周年。

ビッグジャンプをします。

ワクワクする様な、痺れる様な不思議な感覚です。


それから、今年逝去された私の恩師 宮良愛子先生。もしも、今の私に仲間達がいなかったら、喪失感と絶望感が半端なかったと思います。

ダルクローズメソッドに囲まれ続けている人生を送れていることに、心から感謝しています。


ジャックと音楽の木

田中素子

生徒さん達をもっとHAPPYにする活動に使わせていただきます☆