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去年の今頃

ジャックと音楽の木/Creo BOX 田中素子です。

12月に入りました。私は気が早く、11月の終わり頃から、今年はこんな年だった、来年はこうしたいと口に出し始めていました。

振り返りができるほど、今年の師走は非日常な来年への持ち越し案件が少ないです。とは言っても、助成金の面接審査が控えてるので、そう気を抜いてもいられませんが。

では、去年の今頃はというと、とても年末だと思えないくらい、大きな悩みと判断の中にいました。いえ、もう決断はしていたものの、作業の多さとお金の動きに、心細く不安でハラハラドキドキしていました。

飯田橋のスタジオ契約の件です。

4年目の終わりに差し掛かり、ようやく事業が安定、黒字化してきたところに、固定費を増やすという決断は、本当に怖いものでした。

まだまだ、今よりも行政によるコロナ規制がいつ厳しくなるのか分からない頃です。

私が音楽教室を法人でやっている理由はいくつかありますが、「田中素子の音楽教室」ではなくて、「関わるみんなの音楽教室」にしたいと思っていた事も理由の一つです。

意識だけではなくて、実際の活動自体もそうしたいと思っていました。

なので、中明佳代先生筆頭に、ダルクローズ・ティーチャーが多く在籍してくださっているスクールとして、業界や業界の恩師に対する貢献は当然の事だと思っていました。

問題は、本当にお金の事だけです。資金がショートしたらどうしよう。回らなくなったらどうしよう。

その時のサイズのままでやっていく分には、不安もなく、私も好きなものを買ったり、食事や旅行などプライベートも楽しめます。でも、新しい決断は、それらをまた全て手放すかもしれない事を意味しています。

相談に乗ってもらってる友人知人達も、口を揃えて「Go!」と言ってくれて、やる以外の選択肢はなかったので、とにかくお腹に力を入れて、怯えながら前進していました。

その後、アフタースクールの話が持ち上がり、トライアルが始まり、スタートアップに気を取られている内に、いつの間にか飯田橋のスタジオへの家賃や諸経費は、当たり前の事になっていきました。

そして、今年度第5期の締めが見えてきた今、新たな大きな固定費を抱えた1年が、前年よりも前進した結果になっていそうな事に安堵しています。

あと約3週間で今年も終わります。
年が明ければ、5周年。

右も左も分からず、傷つきながらも体当たりで進んできた自分と、そんな私を信じてくれた先生方と生徒さん達に感謝して、また原点に戻り、心新たに迎えて行こうと思います。

田中素子

生徒さん達をもっとHAPPYにする活動に使わせていただきます☆