不安と恐怖から、型にはめる

生徒さんのお母様が「多くの母親が、子育てに於いて、不安と恐怖から子どもを型にはめる事が多い」とおっしゃっていました。

しかも、世界中でそうだというのです。

少し前から、教育熱心に見える保護者の心理の根っこにあるのが「心配や恐怖」から来るものだという事に気づいていたので、その事にはそれほど驚きませんでしたが、脈々と続いていく負の連鎖の恐ろしさを改めて感じました。

誰かと同じように、誰かのように、誰かよりすごく、誰かに嫌われないように、誰かに好かれるように、私たちは教育され、次の世代もその様に教育されているのです。

たった1人、自分の生命と身体を持って生まれてきた存在だというのに。

私たちがどんなにあるべき教育に取り組もうと意気込んでも、立ちはだかるのはいつも「お母さんの恐怖心」です。

20年以上教育に携わる友人は、とっくに気づいているし、とっくに失望しているし、とっくに変えようとするのを諦めている、と話していました。

でも、きっとどのお母さんだって、ご自分の愛しいお子さんを、小さな小さな型にはめ込んで、毎日笑顔が減って、心がすり減って、絶望しながら生きていく事を望んでいないと思うのです。

でも、やってる事はそういう事だよ!そして、そうやって得られた知識や能力のほとんどは、AIにとって変わられる時代がきているんだよ!と言いたいです。

何より難しいのが、負の連鎖を断ち切る事です。それは、親の立場でも子どもの立場でも。

早く「人間らしく生きる事が最善」という世界になってほしいです。

田中素子

生徒さん達をもっとHAPPYにする活動に使わせていただきます☆