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第41回ABCお笑いグランプリ 感想

※ガッツリネタバレしているので、まだ未視聴の方はブラウザバック推奨します。
7/12に行われたABCお笑いグランプリをざっくり話していきたいと思いまする。

大会ルール、雑感

特異なところだけ挙げます。
アクリル板等用いずネタ披露を行う。
これは芸人も視聴者もめちゃめちゃ嬉しいポイント。
正当に芸を評価できるし、違和感なく楽しめるし最高でした。
あと、これからの賞レースとかネタ番組も前例があるからやりやすい感じ出てきそう。

AbemaTVにて全国ライブ配信
関西に住んでいない自分はABC見れる!!!って飛び跳ねました。
でも、賞レースで決勝に手がかかっているコンビとかは、ここでかけたネタをM-1とかKOCに持って行きづらくなるので、ネタ選びは大変そう。

前置きはこの程度にしてネタの感想いきます。

・Aブロック


1.世間知らズ 「漫才師の横顔」
おもしろ荘のときよりはるかにおもしろかった。
西田の憑依するキャラの変化が目まぐるしくてだいぶツボ。
やべえやつからアニメ声の変化、そしてほんとに早まっちゃうところ腹ちぎれるかと。
後半の高速キッショいカップルのくだりも腹抱えて笑ってしまったな~
そして、審査コメントでもあったけど、ツッコミのワードも秀逸でした。
しかし、声って大事だね~西田の声は入ってきやすい。

2.チェリー大作戦 「テスト」
完全初見コンビ1組目
最初のボケがおもしろすぎて瞬間にファンになった...
長い沈黙で惹きつけたあとに、アポロを歌うのはもう反則。笑っちゃうよね。
そしてマスクをしていることで誰が歌ってるかわからないっていう、時代にあった設定でめっちゃ良かった。
中盤の「先生テトラポッドしてたやろ~」はじわっときてツボったフレーズでござんした。
最初の爆発からあまり笑いの量が落ちてなかったので、ファイナルあるかも...って思ってました。二本目も非常に見てみたかった。

3.からし蓮根 「刑務所」
優勝候補と前評判でしたが、ファイナル上がれずと残念...
ネタ自体はテレビでかけたネタではあるけど安定の面白さでした。
いい感じに粗いし、勢いとセンスが兼ねてるいいネタでした。
ネタ後のコメントで緊張してたと青空がコメントしていたが、たしかにテンポが早めだった気もする。
M-1とかも控えてるしネタ温存してた感が否めないが、今年のM-1で爆発してくれることでしょう...

4.オズワルド 「プレゼント」
ここもまた優勝候補。
初見ネタだったので非常に楽しめました。
なんかもうオズワルドのオズWORLDって感じで最高。雰囲気ありすぎ、後半につれて盛り上がりすぎ。全部のやり取りが笑いになってたし、それぞれが緩急ついてて来てほしいウケになってたんじゃないかと。
「全然勝てそうで勝てないんだけど」「6段階じゃん」「何だこのうんこマジカルバナナは」「採用されただと...?」とかもう全部のワードを列挙したくなるぐらい面白かった。畑中のサイコボケも書きたいけどね。
いつも思うけど、あのしっとり系なのに前半と後半で熱量が全然違うのがすごい。おぎやはぎにブラマヨの要素ちょっと入って最強になっている。
あと、つかみの「喜怒哀楽終わってるね」はどこかで言いたいセリフ。

ということで、Aブロックからはオズワルドがファイナル進出でした。
というかこのブロックはレベルが高すぎる...。どこが上がってもおかしくなかった。それぞれでパワーフレーズが存在してる...
個人的にはからし蓮根が推しなので悔しいけれども、納得のオズワルド1位でした。

・Bブロック

1.ベルサイユ 「男と女」
唯一のピンネタだったけども、さすが芸歴10年。
完全に完成されたいいネタでした。ネタと言うかもうショー。(審査コメントすぎるが)
賞レース向きではないけれども、長尺でも全然見てられる、もっと見たいと思いました。なんかおめでたいし。

2.カベポスター 「ストリートミュージシャン」
前年度準優勝コンビのリベンジならず...
序盤はん?って感じでどうしたと思ったけど、中盤からはおもしろかった。
大オチのパンクロッカーがパステル学園説は見事な回収でありましたがしかし。面白かったけど、めっちゃウケたかというと微妙なライン。
名前を間違って覚えているっていう小さいところをもっと大きく膨らませられれば結果は変わって来たのかも。
個人的には、小中のテストで出てくる、先結びつける問題みたいなのを思い出した。

3.コウテイ「売れたら田舎に一軒家」
関西賞レース常連コンビ。
変わらずいつもの奇天烈不完全漫才でした。
「連れに会って9万4言目か!」「伸ばし棒12個いらんくない!?」とかもはやボケやんというぐらいに知るかその線引は!とツッコミ入れたくなるツッコミ。最高。
後半の下田の動きラッシュはなんかしらんけど笑うわ~なんでかほんとわからない。
審査コメントでもあったけど、見やすくなってたのには非常に共感できました。たまに突飛すぎてわからんのがあったけど今回はギリギリも超ギリギリいけるところで絶妙なコウテイワールド。熱出たときの夢みたい。
ファイナル進出も納得。
このご時世、流石に口くっつきそうになるネタ振りはできないよね、そこだけは変更点でした。

4.そいつどいつ「すっぴん」
去年のチャップリン、今年のおもしろ荘以降めっちゃ見たネタ。流石にバレすぎたか。
大オチが初見の方がインパクト強いので知ってるとそんなにだったかなあ~
やっぱり新しいネタ見たかったところはあるよね、いろいろあるししゃあないけど。
「化粧とってるうぅ~う~」は何度も聞いても笑っちゃう。

ということで、Bブロックはコウテイでした。今回の出来的にそうでしょうという感じで驚きは無し。

・Cブロック

1.フタリシズカ「アイドルのオーディション」
初見コンビその2。
片方一切声を発さない(流れてる声も..?)という異質なコント。
「これはこれでありかもしれない...」ってなってるときに服と声わい!ってなってたけど終盤にツッコんでましたね。声って大事。
もしかめの声だけ先行するとことか、声バグるとことか面白いところはあるんだけど、自分はあんまりハマらなかったかな...。自分の中で最初の驚きを超えてこなかったので仕方ない。
ただ、鼻リコーダー+ボイパはすごい。バラエティウケしそう、ウチガヤとか。

2.滝音「織田信長」
初見コンビその3
ワードセンスゴリ押し漫才だったけど...
ワードだけ過ぎて、話として不自然さが引っかかったかな~
オズワルドとかはその辺の見せ方は上かなと思ってしまいます。
個人的にストーリーのある漫才が好きなので。
つかみの「最寄りのホモサピ」はハマりました。

3.ビスケットブラザーズ「友達の家」
Cブロックでは一番笑いました。
エロいお母さんでどう展開すんやろって引き込まれたところにお父さんっていうバラシが超面白かった。「なんか起こるんかな~て思った?起こらへんで」の言い方面白すぎる...。
からのケーキじゃなくておはぎとかスマホケースだけとか畳み掛けがすごい。
そしてキモいお父さんかと思ったらただただキモい変態というさらなる驚き。「めちゃくちゃキモいしか合ってない」「アリ地獄タイプの変態」言葉と裏切りで笑わせてくるのは圧巻だったと思いまする。
ファイナル行ったかな?と思うぐらいめっちゃハマりました。
ただ、オチが激弱だったのが悲しい。

4.さや香「うんちく言いたい」
優勝候補3組目。三年連続ファイナリスト。
開始1秒でつかみとネタ振りという爆速すぎる。新山の顔おもしろかった。
「そんな身長低かった?」とかネタ振りの笑いは上々で期待十分でした。
がしかし、期待が高い分溜めた後のボケが、あぁ...ってなった感じは否めなかった...。最初できつかったので後もハマらず...という感じかなあ。
どうしてもボケ数少ないと賞レースだとキツいですな。寄席とかネタ見せだと面白いんだけども。
サンドウィッチ伯爵はどうしても銀シャリのネタがよぎっちゃう。
なかなかさや香はM-12017のネタを超えられてないイメージがあるので、どうにか頑張ってほしい。

ということで、Cブロックはフタリシズカでした。ビスブラかなとも思ってたけど、どちらかだとは思っていたので納得。ビスブラがラストイヤーなだけに二本目見たかった...。

・ファイナルステージ

1.オズワルド「想像の子供」
M-1の二本目でしようとしたネタとして、Abemaでやってたネタ。
初見時も死ぬほど笑ったけど、今回も死ぬほど笑いました。正直このネタで来た時点で優勝やと思ってました。
「逆?」とか「詳しく聞かせてくれよ」とか同じワードだけど言い方とイントネーションで一発目がフリのようになって面白いのは、オズワルドにしかできないな~と思う。感情の乗せ方がやっぱりすごい。
想像の4歳の子供がいるだけでも十分やばいのに、さらに預けようとしてくるなんてどんな思考をしていたら思いつくのか...。それに対する「何を?」の言い方とてつもなくツボ。だってあの言い方になるよね、びっくりしすぎて。
さらに、つかみの「あともうひとり来ます」が伏線になっているとは誰も思わなかっただろう...。すごいとしか言えん、、、。
はじめから終わりまで完璧なネタでした。オチも完璧。優勝したなって思ってしまった。

2.コウテイ「怪盗」
まさかの二本目はコント。
シンプルに脱いで変わるだけなのになんであんな面白いのよ。
なにも考えずに笑っちゃうよ~。2000円札を4枚持っています、岸本ジンジです。めっちゃ言いたくなるわ。
ジンジ-ロゼロ-ジンジ-エレファント杉山も意味不明すぎて笑う。だって、ジンジになる必要どこにもないじゃん、誰も知らないんだから(笑)
もう単純に面白すぎて書くことないわ!
人生に疲れたときに見たらどうでも良くなりそう。もう優勝でした。
あと、脱ぐときの一声目の顔、アホすぎる。

3.フタリシズカ「心の声が聞こえる」
またも片方喋らないコント。
前の2組が強かっただけに、少し印象が薄かったかな。
自虐と下が強すぎてちょっと引いた人もいるかな~という感じ。
教科書読みながら、ブラジャーの色攻めするのヤバいやつ過ぎて面白かったです。1本目より自分は好みでした。
二本ともリコーダーの存在が出てくるのなかなかないと思う。

最終結果は、
コウテイ 666点
オズワルド 654点
フタリシズカ 635点
ということでコウテイの優勝でした。
ふたりともキャラ関係なく感情を爆発させてたので気持ちが強かったのだと思いました。九条がようやく認められたっていうコメントには、感動しましたね~。絶対先輩とかになんか言われてるよね、ほんとによかった。
これをきっかけに全国の賞レースでも結果を残してほしいところです。ほんとにおめでとうございました!

**おわりに

**

最推しのからし蓮根が敗退してしまって悲しい気持ちもだいぶあるけども、同じく好きなオズワルドがきっちり結果を残してくれてよかった。
からし蓮根には霜降りパターンでABCとって今年のM-1優勝してくれ!と思っていただけに。だけど、単独もコロナ前にできたのもあるし今年も決勝十分あるので応援していきたい所存。
なにより、賞レースが無事に開催できたというところにも今回のABCには大きな意義があったと思うので、これからKOC、M-1と無事に満足に開催できるのを祈って生きていきたい。
やっぱり賞レースっていいなって思えた第41回ABCお笑いグランプリでした。ビバ、賞レース。ビバ、お笑い。










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