これからの生活

悲しいことにお金は大事だ。

稼ぐのは相当なことだが消費はあっという間で
通帳の残高は恐ろしいスピードで減っていく。

この数字の変化に恐怖を抱いた私は、2022年2月からは摂生しよう、とりあえずいま手元にある残高1万5千円でひと月生活してみようと決めた。1日あたり535円も使えるし、何に使おうかと心はワクワクしていた。

そして先ほど1万円札をにぎりしめ近くの薬局に買い物にでた。お酒を飲んで、何か甘いものが食べたくなったからだ。そこでプリンとチョコタルトとピノのバスクチーズ味をみつけたので手に取りレジに向かおうとしたところ、1万円札がないことに気づく。全てのポケットを探したがない。焦って全ての商品を棚に戻し店中を探す。プリンを取る前に店内でポケットの中のお札の感触を確かめた記憶がかすかにある。店の中で自分が通ったルートを隈なく、商品棚の下も探したが見つけられない。最悪だ。普段はもっぱら電子マネーしか使わないのに今日に限ってなんとなく現金を手にしてしまった。そのうえ財布を持ってでれば良いのにわざわざ家で財布から1万円を抜き出して裸で持ち出すという意味不明なことをしてしまった。

まだ2月ははじまったばかりなのにもう1万円を消費してしまった。残りは5千円だ。1日あたり208円である。一気に絶望感に苛まれた。

こうなれば死ぬ気で摂生するしかない。私の勝つ道はそれ以外に残されていないのだ。


自分への怒りと後悔で溢れたのでノートに書き留める。


明日からどうしよう…
お店の監視カメラ確かめたいよ…

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