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GOD NEET IS DEAD

彼は毎日働く。彼は低収入。本物の弱者男性だ。だからこそ影響力を持つことに成功した、弱者男性界隈で影響力を持つ為には工夫なんて全く要らない。人生嫌悪、労働嫌悪をネットに脳死で垂れ流し続ければいい。逆に工夫なんてしてちゃいけない、ひねってはいけない、大喜利なんてしてちゃいけない。クソほどつまらなくあれ。ちゃんとみんなが共感射精できるように気持ちよくしてやればいい。同じ部位を刺激し続けろ、一定のペースで。僕は努力ができない。働きたくない。モテない。社会は終わってる。早くベーシックインカムを。土日が一瞬。働かない方法でググった。無敵の人の気持ちがわかる。8時間労働はクソだ。月曜日が来てほしくない。これだけであっという間にフォロワーは数万人だ。

そして彼は自分の状況を全く変えないまま今日も共感オナニーを続ける、この世で最も愚かな人種である。

人類が初めて神との対話に
成功した時
神が最初に言ったフレーズは
「ネットで愚痴り続ける弱者男性
は全員今すぐ首をつるべきだ」

彼は仕事を辞め実家に帰りニートになった。さあ、次は弱者男性ではなくニート界隈へ発信して影響力をつけよう。ついでに電子書籍を売りつけたりブログへ誘導してカネでも稼いでやろうじゃないか。誰もが義務教育で習った事実だが弱者には無能な馬鹿が多い。弱者系インフルエンサーのフォロワーは全員馬鹿だ。ソレを彼は知っていた。体感していた。彼は綺麗で簡潔な文章を書く事が得意だった。ただの知識を集めて、誰もが分かりきってる当たり前の事実だけで構成する全く何の面白味も無い文章を作成する才能。無能な馬鹿達にはソレだけで充分だった。自分を消せ、個性を消せ、でも文章から滲みでるプライドの高さだけは消えなかった。

無職ニート的臭みが
間違いなくあった
無職ニートは
ひとり残らずプライドが高い

馬鹿な無職系弱者達の共感射精を成功させた彼は影響力をつけた。数万人のフォロワー、生活費を超える月収。彼のプライドというケツの穴は完全に開ききっていた、クソの垂れ流し状態が完成した。

自分はただのニートじゃない。
ニートの1個上の存在。
神ニート。
GOD NEET。

ニート的文献を読み漁り、ニート的知識を身につけてニート的悟りの境地に達した。おれはニートか??もしくはブッダなのか??彼はもはや自分が分からなくなっていた。世界が色彩を放ち湾曲し始めた。

ニートニルヴァーナ。涅槃無職。ワンルーム禅。都会アヤワスカ。LSD団地。コカインショッピング。ヘロインプールダイブ。マリファナ幼稚園。国会ジジババ乱交生放送。

おれは俯瞰できている。上からの視点で客観的に世界を見る事ができている。おれはアイツらみたいに自己顕示欲に振り回されていないしイキってもいない。彼はイキっていないという逆張りオタク的イキリ方、他人の自己顕示欲を攻撃することで満たされる自己顕示欲を爆発させた。そして彼は批判を始めた。

お前らは偽物のニートだ。ただの金集めだ。ビジネスニートは全員死ね。

もちろん馬鹿なニートフォロワー達は熱狂した。攻撃的な発信は人を煽る、分断させる、注目させる。ネット世界には誰も正解なんて求めていない。人はみな精神的オルガズムを欲してインターネットストリートをウロウロしている。マッチングが成功すればその場でファック開始だ。

バンクシーよりすげえバンクシーがいたらあのバンクシーは今の地位に居ないし、ビートルズよりすげえビートルズが居たらあのビートルズはあの地位にいない。

早く走る動物が遅い奴らを食って生き残る、この星はすべて競争。あの無職より面白い無職が居ればあの無職の地位もない。そんな当たり前の事実を自分特有の着眼点のように並べた、もちろん馬鹿な読者達は熱狂した。

彼はスマホを握りながら突然死んだ。

興奮と自己顕示欲と偽物の創作意欲に満たされながら。これを人々はモダンな腹上死と名付けて後世に語り継いだのであった。

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