アドバイスって難しい

私の歯に関する事案をメモする。

結論として、患者と歯科衛生士の間には何よりも信頼関係が大事だと思った。

具体的には相手の心理状態に合わせたアドバイスと、改善策の提示だ。

これが実を結んで信頼につながると感じた。

20代~30代:お酒での後悔

20代~30代の頃、お酒が大好きな私はビールやらワイン、酎ハイなどをたくさん飲んでいた。

飲んだ後、私は欠かさず歯磨きをしていがた。

それがNGだった。

市販の歯磨き粉は研磨剤が多く入っており、お酒を飲んだあとの弱くなった歯に研磨剤は強すぎて、前歯に少し筋が入っている。

私はこのことを後悔しているが、もう削れてしまった歯は元には戻らない。

2020年:コーヒー1日20杯以上飲む日々

2020年春から1年間、私は在宅勤務だった。

コーヒーを1日20杯以上飲んでいた。

通勤時間が減った分、お酒を飲む時間が増えた。

その影響で、歯に着色が目立つようになっていた。

2021年2月:恐怖の宣告

5年前から定期的に通っている歯科医院Aの衛生士さんから定期健診で「酸蝕症(さんしょくしょう)」「象牙質が見えている」「歯は元には戻らない」と言われる。

即日、コーヒーとお酒を飲むことを辞めた。

カフェインの離脱症状が1週間ほど続いたが、乗り越えた。

しかし、歯は元の白さに戻らなかった。

2021年4月:別の歯科医院へ行く

歯の黄ばみを解決しかたったが、歯科医院Aへ行くのが怖かった。

毎回「象牙質が見えている」と言われていたが、「もとには戻らないので現状維持」というアドバイスを信じて歯を傷つけないように歯磨きをしていた。

今回は「酸蝕症」という新しいワードが出た。

歯は黄ばみがあるし、治らないといわれているし、怖くて鏡を見るのも嫌だった。

いっそのこと、死にたい気分だった。

友人の歯科衛生士にLINEで相談してみたら、「通っている歯科医院Aに聞いてみた?」と言われて気づいた。

私は歯科医院Aでは相談したくないと思っていた。

歯科医院Aには行きたくなかった。

きっとまた怖いことを言われて、改善できないから現状維持といわれ、何も変化がなく終わると思ったからだ。

そこで、子供たちが定期健診で通っている歯科医院Bへ行くことにした。

歯科医院Bでは全く違った対応

歯科医院Bで今までのことを話した。

受付の方も歯科医院Aとは違い、私の話を親身に聞いてくれた。

そして「酸蝕症」「象牙質」といったことは言われず、着色を落とす薬を使ってクリーニングしてもらい、歯の着色は落ちた。

着色しにくくする歯磨き粉と、日々のケアを教えてもらった。

そして、「市販で売られているホワイトニングをうたった歯ブラシや歯磨き粉は研磨剤が多く含まれており歯を削って白くしているだけなので手を出さないように」と言われた。

私は歯科医院Aに行くことが怖く、ネットで歯の着色をもとに戻す方法を探していた時期があった。

歯科医院Bに行く決断をしなかった場合を考えると、市販のものに手を出していたかもしれない。

恐ろしいと思った。

私の思考回路

私はこのような思考回路になっていた。

1.歯科医院Aで怖いことを言われる。改善策もない。

2.鏡を見るのも嫌だし歯を磨くのが怖い。

3.歯の黄ばみは治したいけど、歯科医院Aに行きたくない。

4.市販のもので解決できないかネットで検索する

5.解決策が見つからず、友人の衛生士に相談

6.仕方なく他の歯科医院へ行く

信頼関係がないと話を聞いてもらえない

今回、私がメモしたかったのは、本人の心理状態(自覚しているのか?改善したいのか?)に合わせた信頼関係を築いてからでないとアドバイスは耳に届かないという点だ。

そしてアドバイスをする場合は、「現在の状態」「予測される未来」「改善策」の3点セットが良いと思った。

歯科医院Aでのアドバイスによって私は「脱コーヒー」「脱アルコール」ができて良かったと思っている。

歯科医院Aの衛生士さんも親身になってアドバイスしてくれた。

しかし、私自身が問題意識としてとらえていない段階では耳に届かなかったのだと思う。

ただ、「怖い言葉」「解決策無し」だけが記憶に残ってしまったのだろう。

「怖い言葉」ではなく、「正しい知識」としてアドバイスできるように心がけたいと思った。

まとめ

・セカンドオピニオンは大事

・歯科医院へ行くのが怖いからってネットで検索して安易に商品を試さない

・アドバイスは「現在の状態」「予測される未来」「改善策」を相手の心理状況に合わせて処方する


いったんこれで終わりとする。

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