見出し画像

私の思う"第6期宇宙飛行士"

俺ーーーっ!!!と言いたかったけど言えなかったので。

私が落ちたあとポロッとツイートしてしまい、誰のことかとたびたび聞かれるようになりました。
聞いてくる方々は大体「Spicaさんがなると思っていました」勢。
いや、ありがたいんですよ、でも、うーん。
たしかに自分が「あの人はなるだろう」と思ってた人が「あの人はなるだろう」と思ってる人って気になるのかもしれませんね。
好きな人の好きな人が気になるような、そんな感じ?

ただSpicaさんがなると1番強く思ってたのはSpicaさんなのです。
そこはお忘れなく。
まだ傷、癒えてないので…。



揺るがない3人
何様だよ感がすごいので言うつもりはなかったのですが、私は選抜試験が始まってから
「この人たちにはきっと勝てない。だから同期になろう。」
と思っていた3人がいます。


私は今回3〜5人選抜されると考えています。
その内訳は
1. パイロット
2. 科学者/エンジニア
3. 女性
4. 医者
5. 文系
です。
上から順に選ばれる可能性が高いと思っています。
現JAXA宇宙飛行士の内訳から察する「JAXAの欲しい人材」や、第0次選抜を終えた段階で推測できる「隠し募集要項」を満たすのがこの順ではないか、というロジックです。

言わずもがな私は「3. 女性」であり、かつ「2. 科学者/エンジニア」の経歴もあるため自身を3~4番目の駒だと思っていました。
実際には金になれない歩に過ぎませんでしたが。


私が選抜試験当初から交流したことのある受験者は約200人程度。交流はしていないものの存じ上げている人は1,000人程度。確率的にもここから1人は選ばれる可能性があると予想できます。


そして、私が思う3人は
1. パイロット
4. 医者
5. 文系
に当てはまります。

「ベベとブービーやんけ!」なんてやっさんに言われるかもしれません。

医者に関しては、現役宇宙飛行士の経歴から見ると今回の選抜では優先度が上がらないと思っています。また噂に聞く第0次学科試験によると、医者は求められていないと感じる内容でした。しかしすべてのフライトにおいて医者は必要な人材です。かつ、日本の現役宇宙飛行士の高齢化たるやひどいものです。採用して困る、なんてことはあり得ませんから、補充するでしょう。

また文系について。注意していただきたいのは、文系というのはあくまで人間を2種類にやむを得ず分けた際の一方であり、理系の素質が備わっていないことを表しているものではないということです。

選ばれた人が学歴または職種的に文系でもそれはハンデではなく、言いかえればこれまでのガチガチ理系宇宙飛行士に一石を投じることのできる異分子であり、なんなら最強だと思っています。
それにもかかわらず5番目にした理由は、「STEM試験が障壁になる」と感じたためです。
ただ今回のSTEM試験、難易度は高めだったようですので、甘くみていた理系よりは闘争心メラメラの文系のほうが解けたのでは?と思っています。
繰り返しますが、素質があればの話です。
逆に言うと理系出身でも理系の素質がない人は数多くいます。私自身理学部出身ですが、理系科目が得意だと思ったことはあまりありません。
得意と素質は似て非なるものだと考えています。

それからJAXAの広報活動的な意味でも、今回門戸を広げたゆえに選ばれた人、というのはよいアピールになるので欲しい人材だと思います。
それが文系、女性(≠女性枠)にあたります。
私落ちたけど。



さて本題。
念のため書いておきますが、特定されないよう短文で列挙します。一脱落者が候補者の足を引っ張るなんてダメ、絶対。読者のみなさんも、心に思い浮かべるのみに留めておいてください。


パイロット
現JAXA宇宙飛行士でもパイロット出身者は多いです。
かつ今回の受験者でもパイロットの方は数多くみました。
人生でパイロットと話したことなんてなかったので最初は緊張していましたが、だんだんパイロットも人間であり、個性豊かだとわかりました。当たり前だけど。

私の思う人は、おそらく宇宙飛行士になるほうがパイロットになるより簡単だと感じているのではないでしょうか。斜に構えているわけではなく、その人にとっては事実そうなのではないかと思いました。
パイロットにも色々あって、私にはどなたも空を飛ぶすごい人なんですが、語らずとも「この人はちがう」と感じました。そしてこれまでパイロット出身の宇宙飛行士が数多くいらっしゃる理由もわかりました。素質として宇宙飛行士に向きすぎています。
新人のなかから月の第一歩を踏む人がいるならば、この人かもしれません。なんか日々人っぽいし。



医者
私の思う人は話す時の表情、言葉選び、相手への配慮がピカイチです。どれも私にはないスキルなので尊敬しています。
なにがすごいって、言いにくいことをハッキリ言うんです。それも相手を全く不愉快にさせることなく。
医者だからそういう局面に立ち会うことは多いのかもしれませんが、問診のそれとは違うオーラを感じます。

またパイロットと同じく医者の受験者も多いです。
ただこの人も、やっぱりなにか違うんです。おそらく税金で飛ばしたいと思われる人です。
最初に話した時から、「この人についていこう」と思いました。
残念ながらついていけなくなったので、せめて納税します。



文系
私の思う人はたしかに「理系ではない」んですが、言われなければ文系とは気づきません。
なにより体力、自己管理能力、向上心、学習能力、コンプラ意識。
宇宙飛行士に不可欠なこれらを、受験すると決めたときから身につけたのでしょうか?
きっと違うと思います。生き様が宇宙飛行士に向いているのだと思います。
この人はきっと、自分の命だけでなくバディのことも、決して見捨てたりしないと思います。(みんなそうだとは思いますが)

ただ現実は厳しく、STEM次第かもしれません。
もっとも、この人なら乗り越えていると思いますが。

それからこの人を抜いて、ここまで鍛え抜かれた身体をもっている方がいるとは考えにくいです。文武両道の化身。



この3人に共通しているものは、「なにかちがう」と感じること。覇気みたいなものでしょうか?私は別にスピリチュアル的なものがわかるわけではないのですが、人間って誰しも話してすぐに「この人はすごい」と感じることがあると思います。現役宇宙飛行士の方々を数回お目にかけたことがありますが、同じオーラを感じます。

そしてこれは「宇宙飛行士になったから備わったオーラ」ではなく、もとからその人たちが持っていたものなんだろうと、3人と交流して強く思いました。


上記3人のうしろを私は歩いて記者会見に向かう予定でした。
ちょっと遅れそうなので先に席着いて、軽く一杯やっといてください。すぐ行きます。




以下おまけです。
JAXAの想定枠にハマれば、通過すると思っている方々。

科学者/エンジニア
野口さんも先日退職されてしまいましたし、JAXAとしては欲しい人材でしょう。野口さんはエンターテイナーとしての一面も兼ね備えていました。
ただ今回飛ばす必要があるのか?という点が疑問です。
ISSであればまだしも、何もない月面空間に優秀なエンジニアを飛ばして被曝量を重ねるには、まだ時期が早い気がします。

けれど開発側やバックアップメンバーにぜひ欲しいであろう人が頭に浮かびます。
JAXAの予算や長期的プランによっては、今回の選抜で通ると思います。
また第一次選考以降の課題内容によって、JAXAが欲しい人材はもっと明確になると思うので、それ次第ではトップに出る可能性大です。しかもぶっちぎりで。



女性
第0次の英語試験後、めっきり女性は減ってしまった気がしますが、英語試験の合否内訳は発表されていないので身の回りの現象しかわかりません。
もしかしたら私の知らない女性はみんな合格している可能性もあります。シュレディンガーの女性受験者。

でも1人、煌めく人が思い浮かびます。
なにをされている方かは存じません。母であり、お腹にもお子さんがいることは知っています。
めちゃめちゃ強い。風邪ひかないし、虫歯もなさそう。
本人は毎回自分が次のステップに進めたことに感激している様子なのですが、傍から見れば必然のように思えます。
母強し。

ただこれからまた母になるということが、どこかで影響してくるのかもしれません。
そこはJAXAのみぞ知る、です。
私だったらこんな逸材、逃げられちゃ困るので採用します。



最近のネットは怖いので一応書いときますが、なにも上記5名しか応援してないわけではないです。
というか応援は別にしてません。ただの予想です。
なんなら訓練期間の長さや民間宇宙飛行士の成長速度によっては、私が先に飛ぶ可能性も十分あると思ってます。
なので応援というより、やっぱりまだライバルです。
ライバルって互いを賞賛するけど、応援はしないですよね。
そんな感じです。

5年もあれば人も世界も変わります。私は世界に呼ばれたらすぐに駆けつけられるよう、スタンバイしておきます。


なお、月面第一歩目はすでに宇宙飛行士である某先輩が踏むのではないか、と考えたりしています。

新人だけで月に向かうとは考えにくく、キャプテンを任せるならあの人でしょう。被曝量的にも適任です。



以上、身勝手なおしゃべり勘違い野郎Spicaがトイレでうずくまりながら独断と偏見で考察してみました。

みんな困ったら救急車呼べよ!
※2022/6/22ツイート参照

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?