〈学習成果をカタチにする〉 AI副専攻 1期生 最終成果展 宮田真宏先生
こんにちは。武蔵野大学武蔵野クリエイティブ・ラーニング・スクエア(以下:CLS)学生スタッフです。
武蔵野CLSにて開催中(2023/12/15迄)の授業成果展示を紹介します。
第2回目は、AI副専攻の学びについてAI副専攻の宮田真宏先生に伺いました。
新入生が注目「AI副専攻」
CLS:私たちは4月に新入生向けに履修登録会を開催しており、そこで対応した学生は200名程でした。その中で、AI副専攻に関心を持つ学生から「AI副専攻ではどのような技術や知識の力を得ることができますか?」との質問を多く受けました。具体的に副専攻の学びについて、お聞かせください。
宮田:AIは既に私たちの身の回りに溢れており、すぐ隣にいるような存在です。AI副専攻は全学科対象のため、文系学生も多く在籍しています。AI副専攻で目指すのは、AIを作成するエキスパートではなく、AIを活用するエキスパートです。AI技術の裏側となる仕組みのみを深く学ぶのではなく、AIを活用できる場面と、その方法を広く深く理解するための力を身につけるのです。
例えば、プログラミングの知識がなくても、ノーコードでシステム化できるアプリの制作が可能なクラウドサービスである「キントーン」などの、新しいツールを取り入れています。AIの仕組みに興味のある学生を対象には、その裏側である機械学習の技術を学ぶ科目があったり、モノづくりがしたい学生を対象にPythonやJavaScriptのような社会で標準的に使われるプログラミング言語を学修する選択科目もあります。
AI副専攻で学んだことを、積極的に学外などで発信している学生が出ています。また、大学に入学してからパソコンを初めて購入したり、Excelなどのソフトの操作が苦手な学生もいますが、そんな学生もAI副専攻で学び、それぞれが主専攻だけでは学ぶことのできなかったことを学習し修了しています。
最終成果を「ポスター」というカタチにする
CLS:1期生の最終成果をポスターという「カタチ」にした理由と、それぞれの見どころを教えてください。
宮田:例えば、1人1分で動画を作成した場合、学生が70人いると70分が必要ですし、1分でわかることはほんの少しでしかありません。これをポスターにすると会場で一覧することができ、その中から興味があるポスターを自分で見つけて、近づいてよく見て話を聞くことができます。学生たちの学んできた成果をより広く・深く表現する方法をカタチにできるところがよい点だと思います。
今回のポスター展示では、1期生の所属学科は特定学科に偏ることなく多岐にわたっており、履修者は70名以上のため、様々な視点のポスターが揃いました。
ポスターを見る際は、まずはタイトルを見てください。 次に各テーマ、学部学科を確認してください。 例えば、社会福祉学科の学生は機械学習ツールを活用した分析を結果に取り入れていますし、教育学科では最近話題のChatGPTを用いた作問学習にチャレンジしている学生もいます。世の中に出てきた新しい技術や手法の活用に挑戦したい学生に対し、教員は「やってみよう!」という姿勢で臨みます。積極的に新たなものにトライしています。
CLSの展示スペースは各学部学科の取組みが分かる場所
CLS:学生スタッフ18人でCLS運営をしています。今年度からCLS内に展示スペースを設けました。今後CLSに期待することは何でしょうか。
宮田:大学の中に、大学生中心で運営する場所・組織があることは良い事だと思います。そして各キャンパスで独自色があって良いと思います。武蔵野キャンパスに7学科が集まっていることを考えるとAI副専攻と似ているところがあると感じており、多様な学科で話す機会が増えると様々な発想が生まれることにも繋がると思います。18名という学生スタッフの数は学生全体数と比べると少数ですが、情報発信の機会を増やし、活動内容をもっと学内外に周知することが大切であると思います。 今回の展示スペースはAI副専攻にとどまらず、各学部学科の取組が分かる場所なので非常に重要だと考えます。これからは、展示方法もアイディアを出し合って工夫するとより良くなると思います。学生がやりたいと思ったことを学ぶことのできる環境を作ることが非常に重要であると考えますので、そのような意味でも今後も武蔵野CLSと協力関係を維持しながら活用していきたいと考えています。
さて、いかかでしたか?
AIを活用するスキルやポスター制作のエピソードを宮田先生から伺い、私たちもCLSの展示方法をもっと研究したくなりました。
AI副専攻のポスターは12/15(金)まで展示しています。
みなさん、ぜひ武蔵野CLSにお立ち寄りください!
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