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過去の公演出演者による『わたしと武蔵野ハンバーグ〜追憶のスペシャリテ〜』④

起承転結や三幕構成は、お話を作るうえでとても重要です。世のお話の多くは、その枠組みの中で、面白さを競っているようにわたしには感じられます。

そういう点で、武蔵野ハンバーグの脚本は異質でした。
まず、起承転結や三幕構成を無視。あと、作中にまともなキャラクターはいません。熱に浮かされたときに見る夢にも似た、そのくせバカみたいに明るいコメディです。
さしずめ『陽気な悪夢』。
これはいままで経験したことのないタイプの作品でした。

 わたしは何度も出演させていただきまして、舞台の上で奇声を上げたり奇行に走ったり、女装したり全身タイツで飛び跳ねたり、いまではもうお手の物です。ただし「このヤバい役、並木さんにピッタリですね」に関しては、素直に認めたくない自分もいます。

 かつて新聞取材を受けた際には『バカなことを全力で』という、実にこの劇団らしい見出しを付けていただきました。
「こいつら、わざわざ下北沢まで来て、バカやってんなー」
これが、この劇団への最大の賛辞なのだろうなと勝手に解釈しています。

並木飛暁


劇団武蔵野ハンバーグは、2023年10月の公演で第10回を迎えます。キリの良いというだけで、お祭りのように色んな情報を発信していきます。第1弾「過去の公演出演者による『わたしと武蔵野ハンバーグ〜追憶のスペシャリテ〜』」をお送りします。第4回は、並木飛暁さんです。

【並木飛暁|劇団武蔵野ハンバーグ出演歴】
・武蔵野ハンバーグ 思いつき演劇公演その1『新型レ■サス試乗会 in 四条河原町』
2019年8月3日(土)-4日(日)
・第2回思いつき演劇公演『ドリンクバーの向こう側、優しいキスをして』
2020年8月15日(土)-16日(日)@シアター711
・第三回演劇公演『実家から送られてきたいい明太子』
2021年2021年6月5日(土)-6日(日)@下北沢シアター711
・第四回演劇公演『餅に書いたラブレター』
2021年11月19日(金)-21日(日)@下北沢OFF・OFFシアター
・第五回演劇公演『軍手にまつわるエトセトラ』
2022年3月19日(土)-21日(月)@下北沢OFF・OFFシアター
・第六回演劇公演『ごめんねバイトの休憩中に』
2022年7月16日(土)-18日(月)@下北沢OFF・OFFシアター
・第七回演劇公演『わいわい新型レ◯サス試乗会in四条河原町』
2022年11月25日(金)-27日(日)
・第九回演劇公演『地元のイオンめっちゃ人いる』
2023年7月21日(金)-23日(日)

劇団武蔵野ハンバーグ次回公演
第10回演劇公演『たまにはこうして肩をうおうトゥナイト』
2023年10月13日(金)-15日(日)@下北沢OFF・OFFシアター

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