運命を受け入れてから〜サロンでのご新規さまのお話〜
『どこへ向かうのか』より『自分の原点は何か』を探している途中だった私は、真にやりたい目的探しをしていて、どんなことに夢中になっていて、誰に憧れていたのか、合宿へ行く前までずーっと外側にばかり意識していた。
合宿へ行った1日目から今私が手にしている価値を確認でき、「これでいいんだ」「このままで十分大丈夫」という気づきをいただく。
欲しかったものがもう手に入っているという感覚。
このまま信じて、運命のまま流れるままに身を任せてみる。というのもよいのかもしれない。憧れていたのは、父親像だと分かったとき、あんなに楽しく大勢の部下たちと仕事をしていたこと、慕われていたことに小さな娘ながら誇りに感じていたことを思い出した。
そんなワクワクするような職場作りを、サロン作りをスタッフと一緒につくること。自店以外の職場でも貢献できるように形にしたいと改めて方向性が定まり、「これでいいの?」という疑いが晴れて、今できること、やるべきことをやろうと講師方、参加者の方たちのフィードバックのおかげで目が覚めた感じがする。(長かったー。泣)
またハムスターのようにクルクル気づかないうちに回ってしまうかもしれないけれど、少し自分の癖が理解できたかなぁ。
最近、「学ぶことでどう変わったのか?」「仕事でどういかせているの?」という質問をいただく機会があったため、改めて考えるとどういかせているのか?全く分からない。笑
どう在りたいのか、どんな人間関係を築きたいのか。いつもここを原点に迷った時は考えるし、聞かれることも多いので意識すると行動も会話も徐々に変化があると思う。または感じる力、受け取る力が身についてきたなぁという印象はある。お店でのセンターピンでいうと「イチャイチャする」(とことん寄り添う意味です。笑)はどう在りたいのかの一つの柱になっていると思う。
さて、先日のご新規さまのお話。
お仕事も引退されている高年齢の素敵なご夫婦。
(プードル 11歳 ♀歯周病有。小さめ。大人しく可愛らしい子)
とても可愛がっており、特に旦那さまはとびきり孫以上に可愛がっている様子。
お店に緊張しながら挨拶にいらっしゃる。
11歳という年齢と、お腹に良性の大きな腫瘍があるため、断られるのではないかと緊張していたらしい。
とても申し訳なさそうにお話されるので、「大丈夫ですよ」とまずは声をかけ、安心していただけるよう店内に入っていただき、お話を伺う。
お話を伺っていると、以前ずっと通っていたお店のトリマーさんが妊娠されて引退されるため、お店を探していたという。
悲しみのような違和感を感じたので、もう少しそこでの様子、なにがあったのかを詳しく伺ってみると、店長さんから言われた一言にひどく傷ついている様子。
10年以上通っていたお店で、「他のお家に近いお店に行った方がよいのでは?」と言われたらしく、私からも「居た堪れないですね。酷い。。」と共感。
(もしかしたら、人員が減り人手不足で嫌な顔をしたのかもしれない。けれどもう少し伝え方があるのでは?紹介とかもあるのでは?と思ったが私の気持ちはここでは置いておくことに…)
旦那さんのお気持ちも察しながら、お話を全て聞き終え、わんちゃんの体調や身体チェック、トリミングのお話に移る。
その後のお店をどうしようと迷っていらっしゃったのか、いつもは月1のトリミングだけれど、今は2ヶ月半空いていたらしい。そのため全身に毛玉があり、ご夫婦のサロン不信とわんちゃんの気持ちを汲み取り、毛玉とりとシャンプーカットを別日に取ることを提案。
毛玉とりの日は、1時間くらいで仕上げたが、その間ずっと飼い主さまと一緒にお話しながら施術をする。
昔から犬を飼っていて、夫婦で4匹目とおっしゃっていた。「アメリカへ単身赴任の際も飼っていたのよ〜」と初日にいらっしゃった声とは違い、明るいトーンで軽快に話す。サロンにも安心している感じが伺える。
このようにずっと近くでトリミングされているのを見たのは初めてだという。
スリッカーの使い方が反対に使っていたことも初めて知ったらしい。笑(お手入れ教室のご案内もしてみる。その他沢山のお話をしたけれど、情報をしっかり与えられるサロン作りはより安心感があるなと実感する。私も勉強になりました。笑)
トリミングの日もわんちゃんに負担なく進み、帰りは写真を送ったのだけれど、「嬉しすぎて涙でよく写真が見れません!」とメッセージをいただきました。笑
前回のお店でのお別れは、私たちにお会いするためのご縁。ご縁を大切に、飼い主さまと寄り添えたら嬉しい。
どう学びがいかせているのかわからない。。と書いたが、整理をすると沢山のところで使っているなという印象。
たぶん、この文章だけでは伝わらないなと思ったので、聞きたいトリマーさんは声をかけてください。笑
また、お店としての在り方次第で対応も変わってくるなと確認。
お店としてもそうだけれど、スタッフ一人一人の在り方があってこそ。一緒に改めて考え直したいと思った出来事だ。
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