加賀美セツナというキャラクター

彼は、優しくて冷たい人だと思います。

ところで彼は誰なんですか?
作者である自分ですら、今だに実態が掴めずにいるキャラクターなのですが。、
頭の中には確実な人物像が浮かんでいるのに、具現化が難しいままにあります。

現時点で、どのくらいセツナの心情を完璧に読み取れている方が居るのでしょうか。
まるで見当がつきませんが、、

文字に起こしても起こしても、
全てが正解で全てが間違いである気がします。
書いたその瞬間しか存在し得ないような。
名付け当時から、刹那的なキャラクターである事は間違いなかったです。

セツナの描写で受け取れる情報量はかなり個人差あると思う上で、振れ幅が非常に大きい気がします。

ですので「加賀美セツナがどういう人物だと感じたか」、どうか考察をお送りください。。
妄想が織り交ぜられていようが美味しい為に、切実にお待ちしております。

そして心底、扱いが難しいキャラクターなので
先のネタバレをせぬよう、慎重に書いていきますが、、



最年長組の一人であり、リーダーです。
皆様には、彼が「リーダー」という気質を持っているように映るでしょうか。

セツナを一言で説明するのなら、氷のような人です。

熱を冷ましてくれるけれど
こちらが触れようとすれば、こちらの体温で溶けてなくなってしまう。
氷の温度は心地よいけれど、体温は伝わってこない。

言葉で表現しようとするとやたらと臭くなるので、instでどうにか表現してもらいましたが。。
どうなんでしょう、不安ですね〜はは

ー※ここから割とネタバレ注意でしょうか

以後、精神的な要素を噛み砕きたいと思います。

セツナにとってはマーダグラムではない現実世界ですら
仮想か・現実か、曖昧な境界にいるのだと思います。
それこそ鏡写しの境界とでも言うのでしょうか。

彼がしっかりと前を向けば
そっくりそのまま投影された世界が見えます。
ならば皆の鏡写しとなるよう、笑顔を向けてくれます。
時に後ろを振り向いてしまえば
彼がよく知る世界はいつでも見えてきます。

これはプレイヤーの皆様の実生活でも、稀に経験するものではないでしょうか。
「楽しい時間が、ふとした時に引き戻される」と言えば伝わりますか。

その「ふとした時」が、
セツナには常に影のようにつきまとい
横目でも反らせば見えてしまうほど、すぐ背後に存在します。

逸らさぬよう、前を見続ける為に
優しく微笑む理由は、きっとそこにあるのかな。

自分がもしセツナと対面する機会があるのなら、
もう君はそこにあるだけで良いと、彼自身の在り方を甘んじてしまう気がします。
ですがヤヨイと共にある今、歩み寄る必要があるということでしょうが。

慎重に、やっと踏み出した一歩と同時にセツナは一歩遠ざかる気がします。
それは無意識下の防衛本能なのでしょうが、
後退した先がどこなのかということです。

セツナ自身が本当に鏡写しだと言うのであれば、本来一歩近づくはずなのですが。
このような矛盾すら、全て彼自身なのかと

先ほどから語尾が断定しきれません助けてください。
セツナの心情描写は最も入念に、慎重に行なっているつもりです。
本当に難しい子を産み出してしまいました。
まあその曖昧さが、心底好きなのですが。

皆様なら、いっそ胸ぐらを掴んで仕舞えば
境界をこちらから超えてしまえば、など思い立ったりするでしょうか。

あまりに優しいからこほ、冷たく脆いです。
ただその脆さが、彼に確固たる強さを与えている事は明確なのかな。

この点で言えば、
ヤヨイと似ているものがありますね。
異なる点も、作者には明確にありますが
ここはまた続編で。

ところで、彼の第一印象はどのように見えたでしょうか。
僕は、誰でも好感を抱くように書き出しました。

手がすぐにでも届くようで、届かないような。
何を拒んで、何を受け入れているのかな。
彼が見るべき、進むべき世界はどこにあるのか。

彼の心が優しくあればある程、冷たくなっていく気さえします。

セツナが見たいものこそが、
彼の現実世界であってほしいと願うばかりです。

黒野京 20240826

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