KCGT 2020 Jun.
こんにちは、むらぞうです
KC終わったらブログを書く人、だんだんそんなイメージが定着してきたのではないでしょうか?
それでは恒例のKCカップを振り返っていきます
1. はじめに KCGT 2020 Jun. 結果報告
2020年4月12日(金)から4月15日(月)までの72時間に行われたKCGT
果たして結果はどうだったのか?
結果はこちら!
世界91位
最終DP 69,824
試合数 241
勝利数 150
勝率 62.24%
無事KCGT本戦出場権を獲得!
ラスト5時間魂のステイが成功した形に
とても嬉しい気持ちを抱えながら現在ブログ作成に取り組んでいる
今回で9個目の銀アイコンを獲得することになったが、今まで獲ってきた銀アイコンの中で最も嬉しいかもしれない
それくらい懸ける想いが強くKCGT本戦に絶対に参加したかった
普段と違って今回のKC最大のポイントは銀アイコンといわれる100位以内に必ず入らなければ人権がないということ
故に“絶対に負けられない戦い“であった
金アイコンを目指すよりも確実に銀アイコンを目指す戦い
万が一100位以内を逃したら指をくわえて本戦を観戦することになる、そんなことは絶対にしたくない!
そんな意気込みを胸に抱いて挑んだKCカップ
普段なら金アイコンを目指すけど初めから銀アイコン狙うならいつもより簡単なのでは?と思う人もいれば、
実力者たちが揃って銀アイコンに照準を絞ってくるからいつもより難易度上がるのでは?と開幕前は賛否両論の雰囲気であった
自分は前者よりの考えでわりかし楽観視していたが蓋を開けてみなければわからない部分もあるとは感じていた
そんな未知数のKCカップにて掲げていた目標を達成できてまずは一安心している
これからどのようにして銀アイコンを獲ることができたのか、使用した構築、それに辿り着いた経緯、走り方、意識したこと等を綴っていこうと思う
良かったら最後までお付き合いください
2. 詰将棋に似ている魂のデッキとの出会い
今回使用したデッキはほぼ海水晶一本
構築がこちら!
“水晶は詰将棋に似ている“
私は将棋が大好きだが、将棋に近いものを水晶に感じていた
グリオンガンドを出せるかどうかを一目で判断する様は、詰みを一瞬で見つけるかどうかとほぼ同じだ
様々なルートを辿ることは数ある選択肢の中から最善手を選ぶこと
先攻は定跡、後攻は研究
見えない手があるのは練習量が足りないから
水晶は存在そのものが妙手になりやすい
ブラロは起死回生の勝負手
さあ、構築の方を見てみよう
テンプレ構築とは少し違うと多くの人が思うのではないか?
・サルファフナー、ウンディーネ、リサイクラーの初動カードは9枚体制が基本
・なぜ弩級部隊を3枚も入れているの?
・アメトリクスはほぼすべての水晶使いが2枚入れてるけどなぜ1枚なの?
疑問点はいくつも浮かび上がってくると思う
すべて説明します
と、その前にまずはなぜ海水晶を握ろうと思ったのかその経緯から話していきたい
___
時は遡ること2ヶ月前…
そう、4月KCが行われていた頃だ
サイバー、HERO、サンドラ、BF等のワンキル特化型テーマが猛威を振るっていた時代
そんな中最大の防御力を誇る“水晶機巧“というテーマがワンキルを華麗に阻止しながら立ち向かっていた
上位にもいくつかの水晶がランクインしていて純粋にすごいと感動した
自分もその水晶機巧の被害にあっていたひとり
「なんだ、このオタクテーマは…」
「時間長いしうっとうしいな」
「グリオンガンドつぇぇぇぇぇ!」
確かにストレスを感じていたが、サイバーやBFに対して感じるストレスとは別のものであることに気付いた
「この水晶機巧には上振れされたから負けたとかではないぞ」
「何より水晶使いプレイングうめぇよ」
「これだけ真面目に遊戯王してるやつに負けるなら本望」
いつの間にか水晶に魅せられていた
彼らのスタイルに憧れた
ちゃんと遊戯王してる、数手先まで読んで動いてる
よくよく考えてみたら水晶にヘイトを向けている人なんてほとんどいなかった
だって上振れはほとんどなくて確かな技術を持ってちゃんと遊戯王してるんだもの、当たり前のことだった
自分の中で何かが変わった
「自分もしっかりと遊戯王してしっかりとプレイングで勝ちたい」
思えばこの頃の自分はプレイングに頼ることをあまりしていなくて、誰でも簡単に勝てるブラマジやBF等を好んで使用していた
本来は魔導やヴァンパイア等デッキをクルクルさせる頭を使うデッキが好きなのに楽な道ばかりを探していたのかもしれない
「トップクラスの水晶使いになりたい」
憧れが目標に変わった瞬間だった…
これが私と水晶の初めての出会い
___
すでにお気付きの方がいると思うが、私は水晶に関して全くといっていいほど知識がなくて初心者同然であった
なんせオタクテーマとバカにしていたくらいだからテキストも回し方もわからなかった
つまり、ここからの視点はすべて水晶初心者によるもの
以下主観的な部分が多く見受けられる場合があるため、間違いや指摘等があれば遠慮なくコメントしていただきたい
これは自分の悪い癖なのだが、Tier2以下のテーマに関してはテキストすら読まないことが多い
所詮二流、環境で勝てないからそこの位置にいて一生使うことはない
こんな風な食わず嫌いな考えはよくない
すべてのデッキに可能性はあるんだからちゃんと模索しないとね
KCGTが行われると発表があり、残された時間は約1ヶ月ちょっと
まずはカードを集めた(そこから!?)
インパクトとシストバーンが0枚だったのでSR確定で当たることを願って引いた
どちらもSR確定で当たってすぐに集まった
今思えば導かれていたのかもしれない
余談だが、同時に霊獣も集まってキングになるくらいは回してみたがどうも肌にあわずすぐやめてしまった
ウンディーネとか引きたくないな~と思っていたらなぜか知らないが4枚持っていた
おそらく当たった時はなんだこの宇宙人みたいなやつと批判していたに違いないがこんなに嬉しいなんて
サンキュー、ウンディーネ!
サルファフナーが2枚しかなく、180パックすべてを引く覚悟で剥きにいったらいつもは欲しいカードが沼るはずなのに40パックで当たった
ありがとう!KONAMI!
こうして水晶デッキが完成した
環境も以前とそこまで変わっておらず水晶にとって追い風ムードであった
おそらくKCGTまで環境が変わらないと踏んで、それなら環境トップの水晶を握るのが正解と考えた
最初は基礎を忠実にと思いテンプレ構築を引っ張ってきてひたすらに回し続けた
一番初めに使用した構築はこんな感じ↓
毎日毎日ガムシャラに回し続けた
ますます面白くなっていった
「なんだ、このテーマ、無限に可能性あるよ」
いつの間にかオタクになっていた
時を戻そう!
3. オリジナル構築の本音分解
いよいよ本題へ
待ちくたびれ人がいるかもしれないが慌てないでほしい
水晶使いは時間を使うことが好きなんだ
自分は国内チームのみ所属しているが普段から誰かと調整することはない
専らランク戦が主戦場だ
なぜ調整しないのかというと、前もって誰かと予定を合わせてその通りに行動するのが苦手だから
そのためランク戦というややレベルが落ちる環境でひたすら水晶を練習した
水晶に関して初心者同然であった自分からすれば十分に学ぶことはあったし動きや定跡を確認するいい機会になった
そしてわからないことはチームの水晶に詳しい人にメンションを飛ばしてしつこいくらいに聞いて回った
本当に初めは初心者の質問ばかりで
「どうしてグリオンガンドにデモチェされて墓地インパクト使ったのにグリオンガンドの効果発動しないんですか?」
「サル落とすときシストバーン経由した方がいいんですか?」
「ウンディーネとリサイクラー抱えたときどっち優先的に出しますか?」
「シトリィキャンセルカッコよくない?」
「カメってなんでみんな入れてるんですか?」
こんなものばかり
親切に答えてくれた方、ありがとうございました
これらの過程でシトリィは2枚で十分、インパクトも2枚で十分、シーステも2枚もいらない等と実戦で感じたことをどんどんとデッキに反映させて不必要なものを削っていった
こんなことを繰り返しようやく水晶が慣れてきた時に3つの違和感に気付いた
それが水晶のテンプレ構築に対してのものだった
3-1 ポイント① 初動体制の最適解
一般的に30枚の水晶デッキでは、初動で動けることを最優先とすべきであるため、初動は「サルファフナー、ウンディーネ、リサイクラーの9枚体制」が常識であった
しかし、感覚としては初手に初動札が2枚、3枚と重なり、腐ってしまう場面も無視できないほどあるように感じた
実際に計算してみると
初動9枚体制の場合、初動札を最低1枚引く確率は78%
かなり高く安定感があると一見思うが、2枚引く確率も34%とそれなりにある
一方、初動8枚体制の場合、初動札を最低1枚引く確率は73%、2枚引く確率は28%になる
KCという数をこなす長期戦において、初動の確率が70%を超えているならば安定するだろうと考え、かつ初動札を2枚引いてしまうという事故率を6%軽減できるのであれば、初動8枚体制の方が合理的でないかと感じた
よって初動札は8枚と固定したうえで取捨選択に入った
サルファフナーは3枚積むことをを絶対条件として、残りのウンディーネとリサイクラーが先発メンバーの枠を争った
ウンディーネとリサイクラーを比較した場合、
・必ずカードを墓地に送れること
・効果の発動がコストなのでデモチェ、天罰、聖杯等で止まることがなく確実に初動を通せること
・打点面で優秀であること
・ジェネコンをサーチできること
・クジラのリリース要員になること
等
ウンディーネ唯一の裏目は初手にジェネコンを2枚素引きして効果が使えないことであったが、その可能性は0.28%であったため割り切れる数値であった
という点からウンディーネが優れていると判断し、リサイクラーを1枚削った初動8枚体制が採用された
※確率に関してはすべて先攻時
(あぁ、愛おしく見えるジェネコンちゃん)
ブリューナクやグリオンガンドになってくれるし、ブリューナクの弾にもなるし、弩級部隊のリリース要員にもなってくれて本当にありがとね
3-2 ポイント② 防御札の採用枚数
次に気になった点はテンプレ構築だと相手ターンに妨害がほぼ出来ないと感じた
リオンは耐える、シトリィも耐える、ふたりともあくまでもいなしで、妨害と呼ぶにはやや物足りなく決定的な妨害はコズサイくらいしか出来なかった
このテンプレ構築が大会で勝っていたのもあって、対面する相手はキツイ妨害が飛んでこないからわりかしやりやすいのでは?と考えるようになった
妨害される可能性がほぼないと思われている相手ほど戦いやすいものはない
さらにテンプレ構築だと苦手なブラマジの陣、ナビゲート、BFのネクロバレー、HEROのブルーDに対して回答札が引けずに一方的に負けてしまうことも多くあったので改良は必須だった
そこで浮かんだのが弩級部隊であった
何度見てもイラストがユニーク
(こんだけゴブリンいたら武器なくても敵を制圧出来るだろ…)
陣、ネクロバレー、ブルーDすべての回答になっているし、シストバーンやスモーガーを引いていた場合はシトリィ経由することなく伏せて事故った風を装って奇襲プランを敷いていた
多く使用したのが海を割ってシトリィとシストバーンを並べる布陣
一見相手からすれば、なんだそのプレイング?と言わんばかりの構え
弩級部隊を気付かれる可能性もあった
しかし、相手に弩級部隊の存在を気付かれてもこの盤面が非常に強かった
それ故に海以外のスキルは考えられず2体並ばせることをかなり意識していた
苦手なテーマは捨てると割りきらず、回答札を多く積んで互角以上に戦えるようにした
結果コズサイ3枚、弩級部隊3枚の妨害6枚体制に
これらを先攻で最低1枚引く確率は61%あるから申し分ないくらいしっくりきていた
先攻で61%の回答引いたから本来不利なマッチアップも有利に変わってしまうなんてことも
弩級は偉大であった
3-3 ポイント③ EXデッキにブラロ採用
最後の疑問はみんななんでアメトリクスを2枚入れているのか?ということだった
アメトリクス2枚欲しいと思った相手はミラーと月光くらいしかない
海水晶の場合はブリューナクが主流でブラロがいない構築が多かったから、むしろブラロいないから負ける、ブラロが欲しくなる場面の方が多く感じた
特に対ブラマジ戦はブラロがエース級の活躍をするし、入ってるか入ってないかでだいぶ勝率が変わると感じた
また、海水晶からブラロが飛んでくるわけないと構えてる人がそこそこいて、サルファフナーとシトリィを構えても妨害してこない人がいたから、よりブラロを通しやすかった
そもそも水晶は時間がかかるし、使い手もそんなに多くはいないと踏んでいたから、KC本番ミラーにおいて有利なアメトリクスを多く積む必要はないし、月光に関してもキャットダンサーから出してくれたらそれをグリオンガンドで除外してあとは寝てるだけで勝てるからいらないと判断した
独学で水晶を覚えた私の勘違いかもしれないが、環境テーマと戦ううえでアメトリクスは1枚あれば十分という結論に落ち着いた
アメトリクス2枚目よりもブラロを優先した形に
また、ウンディーネのおまけ扱いとされているジェネコンを最大限に活かすためにもブリューナクは必須であった
ジェネコン、シストバーンで作るブリューナクが最強
後続確保しながら華麗にワンキル、何度ブリューナクに助けられたかわからないほど頼りになる存在であった
この二大エースが怒濤の活躍
両翼クリスティアーノロナウドとギャレスベイルって感じ
何度見てもブラロとブリューナクの並びは美しい
このような経緯で出来上がった構築が今回使用した構築
やっとの想いで習得した水の呼吸は快感だった
水晶に限らずほとんどのデッキがそうだと思うが、水晶は特に定跡が大切
対面するテーマに対して先攻を引いた場合即座に動く
時間がもったいなくあらかじめ動きを確立して無駄を出来るだけ無くす
まさに水の呼吸であった
KC中札は1度も変えておらずすべて調整段階で仕上げたもので走りきった
それでは次はどのようにして走ったか、実際にやったこと、意識したこと等を説明していく
4. 本番で意識した「データの力」
KC直前の大会やルームにおいて水晶は最も勝っていたといっても過言ではないほど勝率を出していた
水晶が頭ひとつ抜けてTier1、環境トップ
私の選択は間違っていなかった、そう確信した
サイバーがトップシェア、それに有利をとれる水晶こそ大正義、こんな風に予想していた
水晶は回すのに時間がかかり、高いプレイングも求められる
本来ならKC向きではない
そこを逆手に取って同じ水晶の使い手が少ないと読んで体力や神経を使うミラーを避ける
自分にとって有利に働く場面ばかりが浮かんできて水晶万歳!と手を叩いていた
水晶の極意は“諦めないこと“
存在そのものが妙手になりやすく、粘り粘って綾をつけて相手のミスを誘って逆転を狙う
何があってもこのデッキと心中する
ぶれない気持ち、必ず走りきる、そう誓った
今回走る前に決めていたことがあった
“全試合データを取るということ“
水晶というデッキはリソース確保が肝心
このリソース確保を誤解したり、間違って違う行動をしてしまうと途端に有利が不利に変わってしまう
脳が正常に働いていないのに水晶を回し続けるなんてことはあってはならない
そうならない、小さなミスを減らすために試合数は最低限に抑えて、こまめに休むことを意識していた
それを可能にするために全試合データを取ることをやろうと決めていた
デュエルが終わって本来ならすぐにでもデュエル開始ボタンを押して次のデュエルにいきたいが、データを取ることをしなきゃいけないため必然的に30秒ほど休む時間が生まれる
この30秒が脳をクリアにしてくれた
冷静な自分に戻ることができた
“試合から試合へ“
これはアトレティコマドリードのシメオネ監督の名言である
勝って勝って勝ちまくる、そのためには1試合そのものに魂を込めて重要性を倍加させるというもの
1試合、1試合大事に集中してやることを教えてくれた
私を支えてくれたもうひとつの存在が
全集中 ~煙の呼吸~ だ
何のことかわからない人のために一言で表すとタバコです笑
こまめにタバコを吸うことでクールダウン
先攻陣、ナビゲートされても、ヘルカイザーにコア入りされても、イライラを抑えつつスマイルスマイル
煙の呼吸偉大すぎる
ふぅ~と言いながら負ける瞬間に吐き出すタバコの煙が妙に上手い
落ち着け落ち着け、そう自分に言い聞かす
試合数にものを言わせる戦い方が主流になりつつある中、少ない試合数で勝率にこだわる戦い方は失われつつある
ただ、この戦い方でもまだまだ勝負できる
そのためにいかにミスを減らすか、これが大切で、水晶を使用していたこともあり特に意識していた
走りながら意識していたことは“ランキングトップ100の存在“
今回は普段と違って1位~100位にランクインしているユーザーが常にわかるシステムになっていた
普段なら10位までしか反映されずキャラクターアイコンも大して意味をなさないが今回は違った
走ってるユーザーがリアルタイムで複数いてアイコンを変えるほど余裕がないこともあり、キャラクターアイコンが現在進行形で環境を物語っていた
それをこまめに確認しながらデュエルを進めていた
時間がもったいなくないか?と思われるかもしれないが、今回は時間をゆっくり使って確実にDPを伸ばす作戦だったから、広い視野をもってゆっくりゆっくり色んなものに目を配っていた
また、上位マッチングが継続されていたため、デュエルを有利に進めるうえで上位帯にいた時は対戦相手の名前をメモして使用デッキ、変わった札なども押さえていた
プレイヤーという名前もIDを控えて特定してスリーブ、プレイマット、過去の称号、キング歴等から記憶していた
イベントたくさんやってる、初期設定のプレイマットを使用しているプレイヤーが一番記憶に残らず厄介な相手だった笑
これらのおかげで、遊星を見ただけでこの人ブラマジ、キースを見ただけでドラグニティじゃないHERO、等といった識別が可能になって確実に有利な情報量を得られた
ここまでやるのか?と言われるかもしれないが、今回は勝つためなら何でもやろうと決めていた
これこそがデータデュエルだ
KCでの戦い方は人間性が表れると思う
私は“量より質“にこだわる戦い方を好むが、それは実生活においても共通していることに気付いた
食べ放題なんて絶対に行かないし、大盛食べてるやつは家畜だと思っている
質は裏切らない、常に品質の高いものを好む傾向にある
こういう部分もKCに反映されてしまうのだからKCカップは本当に面白い
話が逸れたが、個人的にはプレイヤーという名前は面白くないと思っているから、同名禁止で1度名前をつけたら決められた期間変更不可くらいの措置はとってほしい
ガチで強いユーザーがデッキバレを避けるためにプレイヤーという名前で走ってるのはとっても理解できるが、DP-1,200持っていくなんちゃってプレイヤーには殺意を覚える
芸能人でもないくせに街中で帽子を深く被ってマスクしてるやつに遭遇した気分
(誰もおまえのこと意識してねぇよ…)
誰もが経験したKCあるあるではなかろうか?
そこさえ改善されれば最高のKCカップなんだけどなぁ
5. 実際のデータと振り返り
ほぼ水晶一本で走った結果、相性確認表、環境分布、累計DP推移はこちら
◇相性確認表◇
上手くいきすぎたといってもおかしくないくらい満足のいく数字が表れている
有利対面と言われているサイバーに勝率69%はとてもいいが、不利対面と言われているブラマジに勝率73%が出ていて?マークが羅列した人もいるのではないか
ここから考えられるのはそれだけ弩級が強かったということ
弩級かコズサイを引けてるだけで明らかにブラマジに対しての勝率が上がったと感じていた
BF、HEROに対しても弩級が大活躍
60%以上の勝率を記録して不利に感じたことは少なかった
有利と言われているサイバー、ドラグニティにもしっかりと数字を出して確実にDPを稼がせていただいた
唯一苦手に感じたのが不知火であった
このデータは20枚不知火と30枚不知火が一括りにされているが、20枚不知火に対して極端に勝率が出せなかった
やはりデモチェがキツイ
なんなら不知火から出てくるカードすべてがキツイ
当たり前のように物部入りされて、気付いたら煙の呼吸発動するくらいキツイ
デモチェが減りつつあると思っていたが、後半極端に増えて水晶vs不知火は完全に向かい風に
ここでもコズサイ、弩級が助けてくれるからやはりこの不純物をいかに引くかみたいな部分もあった
全体を通して構築が非常にハマっていたと感じた
だからこそ1度も採用札の変更を行わなかったことに繋がったといえる
一番下に表記されているネオス1勝5敗は触れないでください
途中気の迷いから使ってみたが全く勝てずすぐに捨てた消し去りたい過去です…
◇環境分布◇
予想していた通りサイバーがトップシェア
確実にサイバーを狩ることでDPを着実に増やしていった
サイバーを使っていた人の意見を聞くと水晶側のプレイングが甘く勝ち越せたとの声も
おそらく使い手のプレイングによって勝率が影響する
有利対面と言われているサイバーに当たってもコア入り、フロー、フュージョンというフルムーブを敷かれるとこちらのハンドもかなりの要求値を求められることが多く、苦しい場面もそこそこあった
有利対面なはずなのにふざけんな、消えろヘルカイザーと叫んでいた
水晶 vs サイバーは神経を使うプレイングゲーになりやすく急いだ方が負けるといった展開が多かったように感じる
サルファフナー、アメトリクス、サムライ中心にじわじわと攻める戦い方をしていた
次に多かったのが不知火
これは正直言って誤算であった
KC前の大会ではあちこちで勝っていた不知火だが、それはサイド制によるものだからだと考えていた
的確なメタがあまり存在せず、罠を中心としているから柔軟性が高く、臨機応変にサイドの札と入れ換えて戦えることが強みと分析していた
だからこそ、サイドがないKCではあまり使われないのではないか?と思っていたし、直前までデモチェの評価が低く入れてない人が多かった点も含めて、水晶で対不知火は互角くらいだろうと踏んでいた
ところが、いざ蓋を開けてみるとまあ勝てない
デモチェ、底なしにやられまくり
物部入りからのコピー戦神どんだけ強い
完全に不意を突かれた形になってしまった
勝率も負け越して完敗
その次に多かったのがブラマジとBF
これらに関しては始まる前からある程度いるだろうと予想していた
なんせあまり頭を使わない脳筋テーマだから一定数握る人がいるのは当然である
私はブラマジが嫌いだ
嫌い通り越して大ッキライだ
当たり前のように先攻陣、ナビゲート、どや顔エンド
「それ楽しいか?」
プレイングなどは皆無、ただ札を揃えるだけ
まーたハンドにブラマジいるのかよ…
こんなやつに負けたくない!!
だからこそ弩級を入れて万全の態勢で迎え討った
BFに対してのネクロバレーにも同じことがいえる
先攻エンシェント横、ネクロバレー貼りどや顔エンド
こんなやつに負けたくない!!
結果弩級のおかげもあって余裕の勝ち越し
ニコニコハッピーターン
その他に関してもある程度予想通りの分布であった
水晶、霊獣等は少ないに決まっていると思っていたし、HEROやドラグニティも後半になるにつれて減少してくるだろうから伸びてこないと読んでいた
月光が比較的無課金でも作りやすいテーマだからもう少しいるかと思ったが、ほぼいないことには少し驚いた
◇累計DP推移◇
ご覧の通り、右肩上がりにDPは増えて大きくDPを溶かすということは1度もなかった
最大4連敗がMAX、3連敗でさえもあまりなかった
それだけ水晶というテーマがマッチングしていたとみている
圧倒的な高い初動によって事故を防いでくれる
水晶には上振れがほぼほぼ存在しない、しかし試合を即座に投げたくなるような下振れもほぼほぼ存在しないのだ
デッキの性質上、連敗のしにくさがひとつの強みで、弱ハンドでも粘って誤魔化して綾をつけることができる
神経を使うことからこまめに休憩をとりデータを取りながら休むことで、不利な連続マッチングを無意識のうちに避けていた可能性もある
水晶という握ったデッキと自分のとった戦い方が絶妙に型にハマったからこそ、これだけ順調にDPを伸ばして理想的な結果に繋がったといえる
50,000帯、60,000帯それぞれを40試合ほどで抜けてラストは世界王者コバヤシに勝って銀ステイ決行
本当は70,000に乗せようとしていたが、限りなく70,000に近かったし、まさかこんなにボーダーが上がるなんてことはないだろうと予想していたからステイ シルバーに踏み切った
しかし最終的には全員が死物狂いで100位を目指したため僅差で逃げ切った形になることに
下3桁に救われた
DPではなく順位だけを見たら余裕があったから残り30分で余程のことがない限り大丈夫だろうと思っていたが、それでも実際に結果を見るまではどこかドキドキしていた
今回わかったことでおそらくレーティング制度が独自に内臓されている
通常デュエルに勝ったらDP+1,000、負けたらDP-1,200である
しかし勝ったらDP+1,400等という場合が稀にあり、また負けたのにDP-700しか減らないなんてこともあった
共通点は対戦相手がどちらも誰もが知る相手だったということ
具体的には代表経験者、まあさん、つんつんさん、Eduu、Zeeta等
レーティング制度がどこまで及んでいるのかは定かではないが、少なくとも代表経験者に勝つと通常より多くDPをもらえるという現象は起きていた
故に代表経験者と当たって多くDPをもらおうとマッチング運を願っていた部分もある笑
すべて順調だったように思えるがわずかに苦戦していた瞬間がある
グラフを見るとわかるが途中20試合から70試合までの50試合だけ沼っている
“魔境“に足を踏み入れてしまったのである
ここは環境ではなく、とにかくワケわからないカードがあちこちから飛んでくる悪魔の巣窟
やってもやってもレヴィオニアが飛んできたのを覚えている
あとライトロードが多すぎる…!
最近のKCは特にそうだが、早めに上位に行かないと、ワケわからないデッキを数多く踏んでしまう傾向にある
前もって用意していたメタなどは意味を成さない
魔境と呼ばれるだけあって常識が通用しない
なんでおれだけ選手権にノミネートできるものばかりの珍プレイが続出
ここで戦ってるときは苦しいよね…
我々は勝つために戦っているのに、対戦する相手は楽しむために乗り込んできてる
一生交わることのない刃が交わってしまっている
こんな世界線が存在するなんて…
私は彼らを“KC記念受験組“と呼んでいる
楽しませてくれてありがとう!
勝つのも大事だけど楽しむ気持ちを忘れてはいけないよね
レヴィオニアはやめろ!
6. おわりに ~初心者でも諦めなければ強くなれる~
長くなりましたが、改めてKCお疲れ様でした
様々なテーマが活躍し、勝つことが非常に難しいKCだったと思う
・サイバー
・不知火
・水晶
・BF
・エレメント召喚獣
・ブラマジ
・霊獣
・ネオス
・月光
・HERO
・ドラグニティ
簡単に振り返ってみても10個以上のテーマが凌ぎを削りあった複雑な環境であったことが想定できる
特にワンキル特化型テーマの存在が厄介で防御が薄いと即やられてしまう理不尽な場面が数多く見受けられた
現環境への正解を挙げるならば、サイバー、不知火、水晶の3つではないかと個人的には思う
この3つが揃って上位に食い込んでいることが物語っている
水晶に関しては複数の型がランクインしていて、採用札や採用スキルが全く違うからさらに研究が捗る予感がしていて、これからますますオタクになってしまいそうだ
新パック、スキル修正、リミット適応等これからまた動きがあって8月のKCGT本戦を迎えることになりそうだ
スキル修正、リミットを軽く予想すると、やはり多方面からヘイトを買ったブラマジとサイバーの規制は避けられないであろう
そのふたつに大きく勝ち越した私でさえ規制されろと心の中では思っているくらいだから、リミットは必須か
ロッド、コア、月光の赤狐、クリス、影者
サイバー流、ディスティニードロー、融合の使い手
これらが規制の対象になると予想
8月のKCGTで満足のいく結果を残せるよう、またここから頑張っていきたい
水晶に関して中心に話してきたが、少しでも水晶に興味を持ってくれた方がいれば嬉しい限り
2ヶ月前は私も初心者同然であった
しかし、練習をすれば誰でも上手くなれる
踏み出せるかそうでないかの違いしかそこにはない
どんなことだってそうだ
自分の気持ち次第
これを読んでKC楽しそうだなと思って、KCガチ勢になってくれる方がいたなら私は応援したい
一生懸命KCに取り組んでいる人はどんな人であれカッコいい
このブログを読んで踏み出そうとしてくれる方がいたならば、私の想いは届いたことになり、きっと水晶も喜んでいるはずだ
水晶使いの仲間入りが出来る日まで鍛練あるのみ
トップクラスの水晶使いになりたいと目指した私の道はまだまだ続く…
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
7. KCGT中のハイライト
弩級部隊が一番輝いたKCラストの試合のリプレイを載せています
対戦相手は世界王者コバヤシ
このデュエルで結果的に銀ステイを決めることになりました
労いの意味を込めて有料にしています
見たい方のみ、よろしくお願い致します
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