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結物語で阿良々木の前に現れた”ツバサ・ハネカワ”は別の世界線の羽川翼説
村神都並です。
今回はきららの話ではなく、物語シリーズの話。
タイトル通りの話をしていくが、今このご時世においてこんな場末の考察記事を読み漁るタイプの方には今更各物語シリーズのあらすじは不要だろう。
先に注意しておくと、あくまでこの記事は自分の思考整理の面が強いため、考察というには些か稚拙な部分があるだろうが、その辺には目を瞑って頂きたい。
尚、本記事において「羽川翼=掟上今日子」説はないものとする。
今回の主題はタイトルに記したように、阿良々木の前に現れた”ツバサ・ハネカワ”は別の世界線の羽川説 である。
まず、その根拠となる台詞として
"私、高校生の頃、阿良々木くんのことが好きだったんだよ。気付いて無かったでしょ?"
というものがある。
この言葉はとんでもないくらいの矛盾を孕んでおり、猫物語白「つばさタイガー」(以下、タイガー等各話のカタカナ部分のみ表記)の終盤の告白シーンが、あたかも最初から無かったかのような発言であることが伺える。
その後の台詞で
“あはは。言ってみたかったの、こういう奴。学生時代に憲想していた男の子に、大人になってから告白するって奴“
とは言っているがこの前の阿良々木の地の文の時の表情から、多少おどけたかのようなアクションを取っているようにも見える。
さて、ここで考えるべき話はまず、ツバサ・ハネカワの容姿だろう。
"高校生の頃と比べて成長していないどころか、幼体化したかのようでさえあったけれど、まあ、当然ながら、見た目自体には変化もあったーー短くした髪も、すっかり伸びている。"
"いや、心なしか黒髪の分量が増えているか?"
と阿良々木が評しているように、ある時期から変わっていないと考えた方が整理の付く容姿となっている。
ここからは私の建てた仮説となる。
結物語全体及び、キョンシー内で飛んだ滅んだ世界線以外での羽川が、タイガーのように嫉妬を受け入れないまま進行する、扇の発生トリガーに関して、苛虎の存在は不可欠ではないためそのまま物語は進行、メデューサ~エンド間で阿良々木が死亡、スリーピングで言及された吸血鬼性を利用し、キョンシー内で忍が行ったように時空のゲートを開け、せめて別の世界では幸せになって欲しいと願い、最低限のツバサ・ハネカワの情報を元に髪を染め、阿良々木と再開する。
というのが仮説の大まかな流れだ。
以前、羽川に関する考察記事を読んだ際に、別の世界線の羽川である場合、老倉を知っているのはおかしいのでは?という話を目にしたので、矛盾の発生しづらい条件を選択した。
まず大前提として、ウルフ内で登場した羽川は苛虎を取り込むことなく、阿良々木に告白せずに進行することになる。
タイガーの終盤の流れありきで羽川は阿良々木に告白しているため、苛虎と出会っていないか、嫉妬に向き合わない状態で話が進む。
メイルにて苛虎の火により焼け出される流れがある以上、苛虎は存在し、別の方法にて解決したと考えるのが妥当だろうか。
仮に苛虎が発生していない場合は、結局余接が乱入し一時解決する。という流れがあれば矛盾は消せるだろうか。
次に老倉のことを訪ねる件だ。
これについては流れに書いた通りであり、扇が発生した理由を列挙していくと
・ブラック羽川という内在する心から産み出される怪異の存在
・くらやみの存在
・メイル内での出来事
と直接的に苛虎は関与していないことが分かる。
つまり、扇の発生が間逃れないということは、このままフォーミュラ→リドル→ロストと繋がっていくことになる。
どういった結果になろうと、羽川は老倉の存在をちゃんと知ることになるのだ。
そもそも羽川であれば、老倉の存在くらいなら知っているのでは?という可能性もある。
そして、一番重要なのはメデューサ~エンド間の流れの結果、阿良々木が死亡するということだ。
何故メデューサ~エンド間で阿良々木が死ぬことを条件に置いたかと言えば、撫子のその後を聞き出していた部分に由来する。
この間で阿良々木が死亡していた場合、羽川には本来の世界線での撫子との絶縁状態を知る由もないため、話題に出てしまった、と推察出来る。
単純にこのタイミングで羽川は海外に出ているため、知らない可能性もあるが、その場合はドールで正弦に倒されるか、ダークで阿良々木がくらやみに飲まれるか、扇に敗北するか、専門家に反旗を翻し敗北するか、となる。
前述した
"高校生の頃と比べて成長していないどころか、幼体化したかのようでさえあったけれど"
も重要で、ウルフ内の羽川は阿良々木の没後、比較的すぐに世界線の移動を果たしていると推測出来る。
想いを完全に断ち切れていないところから、高校在学中に、阿良々木が死んでいる事が前提だろう。
”幼体化”については、苛虎の受け入れをしていない分、先に進んでいない羽川を意味しているのではないか、と私は考えている。
時間移動についてはキョンシーでの出来事を戦場ヶ原経由で聞いていれば可能だろう、最悪自力発見もあり得る。
キョンシーでの出来事を直接阿良々木に聞くことは不可能に近いが、怪異絡みの話である以上戦場ヶ原には話している可能性が高いため、そこから聞き出すことは可能である、と考える。
そして最後に、世界線移動後の羽川の行動は
直接ツバサ・ハネカワと邂逅するか、それに近い事を行い、事情を把握するが専門家の手を逃れるために話せる事が限定されていた。
となるだろう。
臥煙と深い繋がりのある風説課所属である阿良々木から、色々と漏洩してしまう危険があるため、言葉が曖昧である、というのが妥当な推測だろう。
黒髪の分量の多さは阿良々木の言及の通り、三つ編みの回収もあるだろうが、苛虎を受け入れていない方の羽川ゆえに黒髪のままなので、怪しまれないために事前に白く染めたため、分量が本来の羽川と違ってしまっているという見方も出来るようになる。
また、バディで登場した羽川の髪色の表現が”白黒のまだら”ではなく、”灰色ロングのストレート”となっている事にも注目したい。
本来の世界線でのツバサ・ハネカワの容姿は明確ではないが、もし最後に見た羽川の髪色が完全な灰色だった場合、別世界線の羽川は過去の資料から”白黒のまだら”に染めたゆえに阿良々木に違和感を与えた、という可能性が生まれてくる。
ちなみに、タイガー以降バディ以前で羽川の髪色を指して””灰色’と表現しているのはロスト内での水を浴びたシーンのみであり、完全に黒染めが落ちてない状態かつ、遠目で見た阿良々木からの視点のみである。
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ここまでが私の建てた仮説だ。
荒削りで矛盾があるかもしれないが、大まかには成り立つのではないだろうか。
あくまでこれは一つの仮説であり、私自身コピーキャット説、分離したブラック羽川or苛虎説等も考えているので、これにより他の説を否定するものではない。
結局どう過程を考えようが、ツバサ・ハネカワのラスボス説に行き着くんだよな………
色々くだを巻いてきたが、扇物語の発売への祈りを捧げることで、この記事を締めさせて戴く。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
誤字脱字等があれば(@snails892)までご一報ください。迅速に対応致します。
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