西野亮廣作品の考察③/えんとつ町の通貨Lと星形要塞

村田明日佳

2021年1月17日 19:30

前回に引き続き、えんとつ町の通貨Lの形の話です。

説明するより見てもらった方が早いので、とりあえずこれをご覧下さい。↓

見ての通り、函館の五稜郭です。

………。

……ん？

……あれ？

………。

いやこれどう見てもLやん！！

私も気付いた瞬間びっくりしすぎて引きました。
ええ、もうそれはそれはドン引きしました。

さぁ、今日は通貨Lの形のもう一つの意味を紐解いていきます。

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■西野亮廣作品の考察③
｢通貨Lと星形要塞｣

通貨Lは前回書いたので説明省きます。
とりあえずこれです。↓

1. 五稜郭と箱館戦争 ▼

五稜郭（ごりょうかく）は、江戸時代末期に江戸幕府が蝦夷地の箱館（現在の北海道函館市）郊外に築造した稜堡式の城郭である。これは西洋式の星形要塞と言われるもので、徳川幕府の命を受けた蘭学者・武田斐三郎が設計した。

正式名称は亀田御役所土塁。元は湿地でネコヤナギが多く生えていた土地であることから、柳野城という別名も持つ。

五稜郭は、日米和親条約締結による箱館開港に伴い、箱館奉行所の移転先として、慶応2年（1866年）に完成した。

しかし、完成から2年後に幕府は崩壊し(大政奉還)、戊辰戦争が始まった。江戸城無血開城により、戊辰戦争は北陸、東北へ舞台を移した。

そのため箱館府が使用したのは短期間のみで、その後は旧幕府軍に占領され、箱館戦争中、その本拠となった。

箱館戦争(五稜郭の戦い)は戊辰戦争の局面のひとつで、慶応4年/明治元年 - 明治2年（1868年 - 1869年）に行われた、新政府軍と旧幕府軍との最後の戦闘である。

- えんとつ町のプペルと繋がる部分▼

まずポイントは、映画｢えんとつ町のプペル｣の話の下地の1つには幕末があるということ。

レター15世(現レター)は、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜がモデルとなっている。

そのため、箱館戦争(戊辰戦争)で旧幕府軍の本拠地となった五稜郭との関わりは明確である。

また、前回の考察も読まれた方の中には、｢ユダヤなのか函館なのかどっちやねん！｣と思った方もいるかもしれないが、西野さんは複数の意味を忍ばせるタイプなので、意味が一つだけとは限らない。

まず、西野さんが作る話には、そもそも複数のストーリーが敷かれている。

例えば、えんとつ町のプペルなら
①｢えんとつ町のプペル｣そのもののストーリー
②｢星空キネマ｣のストーリー
③幕末頃の歴史
④ドイツの歴史
⑤第二次世界大戦
⑥それぞれのキャラクターのモデル(実在した人物)が実際に行ったこと
⑦舞台である渋谷

などなど複数のストーリーが複雑に絡み合っていて、また、それぞれが単独で成り立っている。

…

…あの、これ伝わってますかね、、？
自分で書いてて、伝わってる気がしなくて不安なんですが、、。笑

ニュアンス伝えるの難しい。
語彙力欲しい。

そもそもいっぱい色んなの出てきすぎて訳わかんないですよね。
私も考えてて頭抱えてます。笑

ただ、とにかく西野さんは複数の意味を持たせてる可能性が高いので、通貨Lの形にユダヤの星と五稜郭の両方の意味があったとしても、別におかしくないよっていうことだけなんとなーく分かっててもらえたらとりあえず大丈夫です。

西野さんは天才のはるか向こう側にいるので、100%理解しようとする方が間違ってるというか、普通に無理なので、5%でも理解できたら上出来なんじゃないかなくらいに思ってます！

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2. 半月堡▼

ちなみに五稜郭のこの通貨Lみたいな飛び出た部分、半月堡(はんげつほ)って言う馬出なんですが、当初の設計では出入り口を守るために５つ建設する計画だったのに、お金が無くて結局1つしか作れなかったんです。

また、五稜郭から一定の距離をとった周囲に７つの台場網（砲台を備えた要塞群「分派堡｣)を建設して、敵の大砲の射程外に五稜郭を置く計画だったのに、実際にできたのは函館湾に面した弁天岬台場のひとつだけ。

結局五稜郭は、未完成で防御力の弱い中途半端な稜堡でした。

(※本当はこんな感じになる予定だった↑)

でも、1つしか半月堡を作らなかったがゆえに、6つの角がある星形になっています。

綺麗な形ではないけど、これも六芒星と言えば六芒星なので、作品の考察としては、単純な星型ということだけではなく、そういう意味ももしかしたらあるんじゃないかなーと思ってます。

こじつけかもですけど、あくまで可能性の話です。

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