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Q6:デジタル作画の定番サイズは?

Q「(前略)普段アナログでばかり絵を描いているので、デジタルの時毎回のように色々なサイズで悩みます。
解像度やキャンバスサイズ、主線の太さなどで梶駒さんの定番サイズがあったら教えていただけませんか…」

回答が遅くなってしまって申し訳ありません! デジタル作画についてのご質問、ありがとうございます。正直主線のサイズに関してはかなり参考にならない気がしていますが、ご回答いたします。

●落書きの場合
用紙サイズ:A5またはB5またはA4
解像度:300〜350dpi
主線の太さ:鉛筆系は8〜20pt(ペン入れは滅多にせず鉛筆系で清書)

落書きのアイディアはあとあと何に使えるかわからないこともあるので、「普通に印刷できるサイズ感」で落書きしています。
また同じ日の落書きは、ファイル数を増やすのではなく、ひとつのファイル内でレイヤーを増やしては落書きして…という感じでやってます。名前は日付などで管理しています。
またSNSなどにアップする場合、twitterだったら「画面をスクショ→切り取り」でアップしてしまいます。ホントに適当です。

フルカラーイラストの場合
用紙サイズ:A5またはB5またはA4など
解像度:350dpi〜400dpi
主線の太さ:清書用ペンツールの場合、25〜50pt※ 鉛筆系の場合は〜25ptくらい?
 
複数キャラを画面に配置する場合など、絵にもよりますが、だいたい「実際に使うサイズより大きく」描いています。その方が色々転用しやすい場合もあるので。小さい方が描きやすいんですけどね…ほんとにね…

●モノクロ原稿の場合
用紙サイズ:A5またはB5
解像度:600dpi
主線の太さ:ペンツールの場合、50pt※ 
モノクロ印刷用だと解像度は600dpi以上なので、規定の通りに。
CLIP STUDIO PAINTの原稿用紙の形式で製作する場合など、このへんの設定をいじることはありません。

※清書用ペンツールのサイズについて
Gペンなど、いわゆる付けペン再現系のツールを使う場合に、最近は50ptで行っています。これは単純に私の筆圧が弱いので、「手に負担をかけずに任意の線の太さが出せる」調整をいろいろした結果たどり着いたものです。
・液晶タブレットのペンをとにかく自分がペン入れしやすい状態にする
・タブレットの反射防止フィルムはペーパーライクフィルムを貼る
・ストローク芯を使う
上記のセッティングに加え、私の現在の描き方に限りますが……。

アナログに慣れているとこのへんの感覚ってほんとに難しいですよね…!
印刷物にするのか、Webだけで発表するのかによっても異なると思いますが、ペンタブの調整など「自分が使いやすい環境」をまず整えた上で、いろいろなツールを試して、アナログと似た感覚で描ける環境を構築してみてください。デジタルは慣れもですが設定ひとつで描きやすさが本当に変わるので…!

参考になれば幸いです。ご質問ありがとうございました!

梶駒のお題・感想箱(https://odaibako.net/u/kaji_koma)にいただいたメッセージへのお返事になります。 いつもありがとうございます!