都市計画図に残る未成鉄道線とか

 都市計画図。不動産会社が用途地域やら都市計画道路が予定にないかを土地にかかってないか?が主目的で見られるあの地図。道路や用途地域以外はどのくらい使われているのだろう?とは思うのですが、鉄道趣味的に都市高速鉄道を中心にいろいろメモしてみる記事です。
 旧営団の地下鉄路線はネット上に建設史がアップロードされてるのがありがたいですね。休日を何日もそれでつぶしました。
 最近ニュースにもなってる豊洲~住吉、白金高輪~品川は手続き中なので都市計画図にはまだ乗っていません。都市整備局のホームページには予定として別途のっています。

・中村橋~護国寺

なお、支線にあたる西落合 - 護国寺間は免許申請しないこととされ[16]、1985年(昭和60年)の運輸政策審議会答申第7号ではこの区間が削除されている(都市計画上は8号線として残存)。

都営地下鉄大江戸線

 この区間です。東京都の都市計画図は以下のものはすべてこちらからになります。

中村橋駅 西武線の都市高速鉄道は複々線化によるもの
目白通りの地下で石神井方面まで数百メートル計画あり
西武線との取り付けは複々線に計画変更されたタイミングで切られたのだろうか?
練馬駅周辺 大江戸線とは環七あたりで合流
練馬区役所の東方が駅予定だったのはちょっと乗り換えには遠い。
落合南長崎駅付近で大江戸線と離れる。
大江戸線が太いのは単線シールド×2をちゃんと描画してるから。
目白駅~雑司ヶ谷付近 雑司ヶ谷付近で駅予定はなかったのかな
護国寺駅
中村橋~護国寺は当初計画の浅草橋方面の計画でも、のちの有楽町線でも飯田橋を経由するものだったので、残った計画が不忍通り方面だったのが驚いた。

・浅草駅~三ノ輪駅

 銀座線の延伸区間 混雑の激しい銀座線の車両増のため南千住に車庫を…という当初の目的をどこかの建設史で読んだことがあるような。結局丸の内線の中野新橋に車庫ができたのですが。

浅草駅周辺
最近浅草駅北側に留置線を伸ばす工事をしたのでその部分は都市計画の変更で微調整してたかも。
浅草線~銀座線の乗り換えの通路がしっかり描画されている。
三ノ輪駅周辺 引き上げ線はそのまま荒川区役所方面に伸びてる。
途中駅は計画にないのかな 単に具体性がない段階だと省いてるのかも

・京急川崎~川崎大師

 川崎市の都市計画図はこちらからです。大師線の連続立体交差事業は産業道路周辺の地下化が記憶にあったんですが、計画自体は川崎駅まではかなりの経路変更を予定していたんですね。都市計画図みてはじめて知りました。でもさすがに規模がでかすぎるのか川崎~川崎大師は中止みたいです。

京急川崎駅~宮町駅(仮称)
なにより京急本線からの連絡線がしっかり予定にあるのが面白いですね。
川崎市庁舎は建て替えしたんですがちゃーんと予定線上に庁舎がかからないようになってます。
宮町駅(仮称)~港町駅
結構大胆な経路ながらもカルッツ川崎、UR敷地、競馬場と地権者関係はかなり融通が利きそう。
URの建物が計画路線を避けて建てられているのが細かい。
鈴木町駅の幅の広さはどういう予定だったのだろうか。
港町駅~川崎大師駅
真ん中の鈴木町駅の川崎大師寄りに2か所ほど計画が出っ張っているけど立坑の予定地だったりしたのだろうか。
大師線はほぼ工事されない小島新田駅なんかも含めて計画の範囲なんですね。

・車庫

大江戸線の木場車庫
地理院の航空写真では建設途中がしっかり映り込んでいる
ちょろっと出てるしっぽみたいな部分は交通局木場庁舎の地下まで伸びている部分。
大島車両検修場 ここも南側に搬入部分がある。
日暮里舎人ライナーの車庫 これも都立公園の地下
これも地下で場所がわからないがちの大江戸線の高松車庫
南北線の市ヶ谷留置線 南側の引き上げ線もしっかり描写

・そのほか

昭和通りのアンダーパスを避けるために上下線で別れてる浅草線東銀座駅
霞が関~桜木町の連絡線は取り付きの部分のみの描写
上石神井から地下に入る西武新宿線の複々線区間部分
終端の新宿駅はルミネ前まで計画にあり。
西武新宿駅~新宿駅が地下だけではサブナードをぐるっと回るしかないのだけど地下にこの予定があったから掘らずにいたのかな。
北千住~町屋の換気所
大江戸線のシールド基地だった飯田橋の合同庁舎