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【データ】進撃の北村宏司

もう9年も前になるのかと驚いたが、2014年師走の中山競馬場の最終レース。
この日の北村宏司騎手は絶好調で1日6勝の固め打ち。
そして最終レースのゴール直後に中山競馬場で響いたのが「進撃の北村宏司!」という小林雅巳アナウンサーの実況だった。
北村宏司騎手と言えば、藤沢厩舎所属ながらも一流馬はペリエ騎手、岡部騎手、ルメール騎手に回ってしまい、なかなかいい馬を回してもらえない騎手。
だけど平場のレースでは無難に結果を残し、重賞もしっかり決め、ついにはG1ではダンスインザムードでVM、スピルバーグで天皇賞・秋、キタサンブラックで菊花賞を制する仕事人なイメージの騎手だった。
しかし、2018年頃からケガが目立つようになり、表舞台にはあまり登場しなくなり、体感ベースでも騎乗数が減っているのがわかった。
ところが先日の新潟2歳Sで5年ぶりの重賞制覇をあげ、まだまだ健在であることを示してくれた。(どうやら調教師試験を受けたらしいが)
もしかしたらここから進撃が始まるのかもしれない。
そんな思いを込めながら、今回は北村宏司騎手について調べてみた。
※データ対象:2020/1/1~2023/8/31

① 馬質で区切った分析

人気馬(1~4人気かつ単勝オッズ1.0~6.9倍)に関してはイマイチ。
一方穴馬(7~12人気かつ単勝オッズ15.0倍~99倍)は優秀で勝率・複勝率・単勝回収値、複勝回収値が全頭(平均)を上回った。
特にレースを絞らないのであれば、穴馬狙いのほうが良さそうな騎手に見える。

② 芝のレース

まず短距離はイマイチだが、1600~2000は優秀で多くの項目で全頭平均を上回っている。
さらに2100~2500においては穴馬に乗った時が非常に強い。
長距離はここ数年はあまり騎乗していない模様。

③ ダートのレース

ダートの短距離(1000~1500)は特に穴馬が優秀ですべての項目が全頭平均を上回っている。
人気馬も勝率・単勝回収値が高く優秀。
距離を伸ばして1600~2000はそこまで優秀とは言えない。
そしてさらに2100以上だと穴馬は単勝回収率以外はすべて全頭平均を上回っている。
どちらかといえば芝よりもダートが得意そうに見える。

④ まとめ

まとめた結果は御覧の通り。
人気薄のほうが馬券的にも面白い北村宏司騎手だが、少し前の成績を見れば先日の重賞制覇は驚くほどのことでもない。
さらなる進撃が始まることを記載したい。

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