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転職市場で「市場価値の高いエンジニア」の特徴

昨今では大手企業に就職する事や一つの企業に長く務める事が正解ではなくなってきました。
特にエンジニアは副業や業務委託で働く選択しもあるので、どれだけ自分の市場価値を高められるかが大切になります。

どのようなキャリアを歩み、どのようなスキルを身に着ける事で市場価値を高めていけるか少しでも参考になりましたら幸いです。

今まで沢山のエンジニアの方とお会いした中で、キャリア・年収を上げてきた方の特徴を書かせて頂きます。

※前提として、下記全てに該当しなければならないという事はありませんのでご了承ください。

市場価値の高いエンジニアの特徴一覧

■コードを書く事が趣味
「好きこそ物の上手なれ」の通り、コードを日々書き続けられる人は必然的にスキルが伸び市場価値が高くなります。
また、そういう方の大半はGitHubでのコミットやQiita・ブログでのアウトプットなど、自然とポートフォリオも出来てくるので転職市場で優位になります。

■特定の技術・手段にこだわらない
技術はあくまでも手段です。ユーザーが求める品質の高いプロダクトを提供することを目的とし、その上で今利用している技術と新しい技術を比較した上で最適な選択をする事ができるエンジニアはベストプラクティスな開発を求められるWEB系企業で必要とされやすいです。

■特定の技術領域に強みがある
特定の技術・手段にこだわらないことが大切でありますが一方で、一つの技術領域に強みがあるのは非常に市場価値が高いです。
例えば、Rubyコミッターなどのような一つの技術に秀でており、その技術であらゆる課題を解決ができるエンジニアは企業からの引き合いが多いです。
仮に尖らせている技術領域が業界で人気がなくなっても他の技術領域にピボットして成果を出していただけると思われます。

■やり切った経験がある
開発年数ではなく、どれだけ濃い経験をしてきたかが重要になります。
※どんな仕事でもそうですが。
単発で中途半場なプロジェクトを転々されているよりかは、何かプロジェクトをやり切った方の方がコミットメント力はもちろん、突破力もありそうなので評価されやすい傾向にあります。

■最新の技術を学び続けられる
エンジニアの世界は1・2年で新しい技術が次々と出てきます。
常に新しい技術を学び、実務にどう活かしていけるかを模索し続ける事は非常に大切となります。
時代が変われば、人々の生活や習慣も変化していくので、それに伴い新しいUI/UX(デバイスなど)が次々と出てきます。

未知の技術を自分で調べ、理論立てて課題解決していくスキルはもちろん、
自社で扱う技術を極める事がイコール市場で通用するとも限りません。
どのような技術を求められるかは会社によって異なるので、常に新しい技術を身に着け続けられる人は市場価値が高い傾向にあります。

■サービス・ビジネス志向がある
ユーザーが何を求めていてサービスがどうすればユーザーに支持されるか、どうしたらユーザーにとって良いプロダクトを提供し続けられるか。
更には売上や利益のKPI、マーケティング的なスキル・経験がある方は非常に市場価値が高いです。

品質の高いプロダクトは、

「自分が良いと思うプロダクト」 < 「ユーザーが良いと思うプロダクト」

当然のことながらユーザーが良い、ユーザーが求めるプロダクトになります。
企業としても、売上・利益を出してくれる事は評価の対象となります。

前提として、エンジニアは技術に責任を持つ職種なので、エンジニアとしても技術力が一定以上あることが前提となります。

キャリア分岐の一つとして、自身で所謂天才肌エンジニアではない場合、サービス志向・ビジネス志向エンジニアを目指すのは良いです。
※たまに両方強い超ハイブリットエンジニアも存在します。

■コミュニケーションスキルが高い
これは釈迦に説法かもしれませんが。
※前提として、感情表現が豊かである事を定義していません。

チーム開発をしていく中、コミュニケーションが取れる事は大切です。
エンジニア=あまり人と話さないというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、決してそのような事はありません。
具体的には、

・非エンジニアの職種と円滑にコミュニケーションが取れる。技術の事がわからない相手にわかりやすく伝え、一緒にプロダクト作りをし事業を上手く進めていくコミュニケーションスキル。

・論理的かつ簡潔に自分の意図を伝え、ディスカッションをしながら進めていくコミュニケーションスキル。

・人ではなく仕事に対しての指摘ができる建設的なコミュニケーション。

■チーム開発に強みがある
一人で何でも作り上げる事ができる事もポジティブですが、一方で規模が大きくなった時にチーム開発に強みがある方も市場価値が高いです。
具体的には、誰が抜けても変わらない品質でチームが回る俗人性の排除やプロセス改善・自動化・効率化などが出来る。チームの雰囲気作りが上手く心理的安全など。

■幅広い業務・技術領域をカバーした経験がある
一つの領域・技術に尖っているエンジニアとは反対に幅広い領域をカバー出来る方も市場価値が高いです。
バックエンド、フロントエンド、インフラ、ネイティブなど幅広い領域から様々な技術が扱える方は企業から重宝されます。
ただ前提として、一つ尖った技術があった上での幅広さが大切です。
T型人材として広げつつ、π型人材へとステップアップしていくことが理想となります。


■マネジメントスキルがある
やりたがる方は少なめかもしれませんが、マネジメントスキルは高く評価されます。
開発組織のマネジメントに注目され始めたのは国内で2016,2017年頃です。丁度、VPoEが流行り始めました。今までの国内企業の大半がビジネスサイドメインの組織作りをしていました。デジタルが進み、新規事業立ち上げ・起業=プロダクト(デジタルサービス)づくりになり、優秀なエンジニアが欠かせない存在となりました。
優秀なエンジニアが働きたくなる・ずっと働き続けたい組織作りのために、EM・VPoEが国内で必要とされ始めました。
国内でも出来る人材は希少なので、マネジメントスキルを持つことはとても市場価値が高いです。

■品質の高いプロダクトを常に提供しようとしている人
これもエンジニアにとって当たり前かもしれませんが、品質の高いプロダクトを常に提供しようとし、それを形にしていく事が出来る方も市場価値は当然高くなります。

昨今ではWEBや何かしらプロダクトを必ず作るような時代で、若い子はデジタルネイティブで生まれたころからスマートフォンを持っていたりします。
そんな中、使いづらい、遅い、デザインがいけていないなどのプロダクトを提供したらすぐに見向きもされなくなります。

テストコードをしっかり書く、ユーザーが求めるプロダクト作りをしていく中、高速でPDCAを回せる仕組みや設計・手法を導入するなど。

しっかりと品質の高いプロダクト作りをしている人は市場価値を高める上で大切となります。

■面倒くさがりで何でも自動化したがる
良い意味で怠惰である事はエンジニアとして優秀な証だと考えています。
そもそもテクノロジーは面倒な事を自動化・効率化したり便利にしたりするので、エンジニアとして面倒な事を自動化し、短い時間で今までの成果を上げる仕組みづくりが出来る人は市場価値が高いです。


あくまでも私個人の意見となりますが、今までお会いしてきた中で優秀な方の特徴を上げてみました。
冒頭にも記載しましたが、全て該当する必要もないですし上記以外でも評価されるエンジニアはおりますので少しでも参考になりましたら幸いです。

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