花粉症はイス取りゲームー花粉症のおはなしPart.4ー
さあ、いよいよ2022年も花粉症シーズンを本格的に迎えようとしています。これまで、noteでは花粉症対策としての記事を執筆してきました。ここで、改めて花粉症に対する考え方と対策を簡潔にまとめたいと思います。
花粉症について知っておくべきこと
1)2歳以上を目途に、何歳でも発症する。
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の発症年齢は年々低下してきています。
2)自然に治ることは(ほぼ)ない。
ほぼ、というのは加齢による自然治癒が報告されているからです。大きな声では言えませんけども…
3)その年の花粉飛散量によって症状は変化し、症状は個人差がある。
「今年は花粉症ひどいんです。」「ここ数年は症状なかった。」なんて、よく耳にする話です。
その年々の花粉飛散量によって症状は変わりますし、どれくらいの花粉量で症状が出るか出ないか、その症状の強さも個人差があります。
かなり極端な話、1個の花粉でも症状が出る方もいれば、100個の花粉でも症状が出ない方もいます。
4)花粉は突然飛び始めるわけではない。
花粉症として本格的に症状が出始めるのは2月後半~3月前半であることが多いですが、花粉飛散は1月中旬から始まっています。
5)症状が出始めてから治療を始めたのでは遅い。
4)の内容と重複しますが、観測されなくとも花粉飛散は1月中旬から始まっています。そのため、症状として現れなくても身体の中では花粉との戦いが始まっているのです。
花粉症はイス取りゲーム
イス???それはヒスタミン受容体という”イス”です。
※あくまで理解しやすいように内容は省略しています。
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎では、アレルゲンを排除する際に放出されるヒスタミンがヒスタミン受容体というイスに座ってしまうことで様々な症状が出現します。
そこで、抗ヒスタミン薬を使うことでヒスタミンとのイス取りゲームに臨むのです。
イス取りゲームに勝つために!
これは今までの記事の復習になります。
1)マスクなどを着用して体に入る花粉の量を減らす。
体に入る花粉の量を減らすことで、ゲームに参加できるヒスタミンを減らします。
2)花粉が飛び始める前からクスリを始める。
早めにクスリを始めることで、空いたイスがなくなることに加えて、元々のイスの数を減らすことができます。
逆にクスリが遅れるとイスの数が増えるばかりでなく、ヒスタミンが座ったイスを奪い返す必要があります。この状態でもクスリは効果がありますが、十分な効果が得られなくなってしまうのです。
3)花粉が入っても反応しにくい体を作る。
花粉が入ってきてもヒスタミンが生まれにくくなります。
いかがでしたでしょうか?
これを執筆現在、くしゃみの回数が増え、心なしか目が痒くなってきました。今年もまたやってきましたね…
今年もキツかった…そういう方は来年以降に向けて対策しましょうね!
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