noteを始めようと思った理由とか

理由は「小林賢太郎さんの作品を観たから」という話。あと、彼の作品への感謝とかを書きました。

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小林賢太郎の作品をしっかり見たのは2021年7月下旬だ。
過去のネタにより、オリンピック開会式のディレクターを解任されたのが、きっかけだ。

ネタとは言え、その言動に非があることは明らかで、本人も謝罪している。その解任は仕方がないことも理解できる。
しかしその経緯には、個人的に政治的な思惑を感じざるを得なかった。(経緯や意見は散々ネットにあるので、省略する)

この騒動の前にも仕方ない事だが、コロナ下の影響でライブやフェスが中止され、一部フェスは音楽ライブに日頃興味がない人々にも過剰に非難された。
コロナ下で様々なものに制限が必要なのは理解できるが、今までの自分を形成してきたものが、否定された気がして暗澹たる空気に呑まれていた。

そこへ来ての小林賢太郎の解任である。
この時点で、私の中にあった彼のイメージは、テレビで見た「小林賢太郎テレビ」とオンバトのラーメンズの片桐論しかないが、割と好きな作品を作る人が、あのような状況に陥っていることが悲しかった。
そんな状況なので、彼の作品を見始めたきっかけは「小林賢太郎、可哀想。叩かれるようなネタを作る人だっけ?」というのが主だ。


状況や経緯をネットで調べるうちに、どんな作品をこれまで作ってきたか気になり、YouTubeの「小林賢太郎のしごと」に辿り着いた。
しばらく観ていると自動再生で「TAKE OFF」が始まり、"夜中だし10分くらい観てみるか"と観ていたら1時間経っていた。ここまで来ると結末が気になって、結局最後まで観てしまった。
見終わった感想は「何これ、凄く面白い。演劇なの? お笑いなの? コレ何だ? 他はどんなのを作ったの?」。


そんな流れで賢太郎さんの作品を見続け、気づけば解任騒動云々より"次はどんな作品を観せてくれるのか"という彼の作品への興味が上回っていた。
結局「うるう」と録画していた「小林賢太郎テレビ」数本、YouTubeの「小林賢太郎のしごと」のポツネンとKKPを観て、小林賢太郎さんという沼にハマってしまった。
その沼の横にある「ラーメンズ」という沼にも、うっかり踏み入れてしまい、7月下旬から9月上旬にかけ公式YouTubeを中心に過去の作品を観続けた。

賢太郎さんの作品との出会い方は、決してポジティブな出会い方ではなかった。コロナ下の鬱屈した空気感の下、ある種、同情のようなきっかけだ。
それでも、賢太郎さんの作品に出会えたことは幸いだった。今まで音楽が日々に彩りを与えたように、日常に潜んでいる言葉遊びなどの笑いの要素を見つけて楽しむことで、この重い空気感の世界に彩りを与えてくれたから。

表舞台は引退してしまったが、あなたの作品は、今でも充分面白いです。
賢太郎さん、たくさんの作品を作ってくれて、ありがとうございました。
今後の作品も心待ちにしています。

欲を言えば舞台で賢太郎さんを観たかったなあ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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