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レガシープレイヤーたちはなぜ2018年もレガシーGPで勝ちきれなかったのか

こんにちは。札幌で細々とMTGをプレイしているムンナ(@knzksk)です。

どうでもいいですがこのnoteって、MTG(マジック:ザ・ギャザリング)のエントリ探すの死ぬほど面倒くさいですね。MTGをミーティングの略称で使っている業界人がいるからなんですけど、日常生活で使うのはまだ理解できるとして、外部のSNSで"MTG"と言って直感的に理解できるんだろうか…。


腹筋マシンの会社も紛らわしいよね


当稿ではレガシープレイヤーなら見覚えのある"例の記事"をタイトルだけ踏襲しています。が、戦術的なお話はあまりしないつもりです。

当時数々のプレイヤーを唸らせた名記事。


・レガシープレイヤーは本当に勝ちきれなかったのか
・レガシープレイヤーが勝てなかった原因
・公式のレガシーの扱い
・まとめ


レガシープレイヤーは本当に勝ちきれなかったのか

史上初のダブル・グランプリとして開幕した静岡2018が盛況のうちに幕を閉じました。レガシーでの優勝を飾ったのはTeam Cygamesの覚前プロ。2015、2016年に行われた日本のレガシーグランプリでは高橋プロ、山本プロがそれぞれ優勝しており、またもや国内レガシーグランプリにおいてプロ・プレイヤーが凡百のレガシープレイヤーを下すという結果になっています。

最近好調の優勝者てるてる。(画像は公式HPから引用)
なお準優勝者は函館在住のジャッジの方のようで、こちらもレガシープレイヤー?と言われると微妙なところ。

というわけで、優勝はまたしてもプロ。この冬、「レガシープレイヤーはカジュアル民!乙!」と言われても肩を震わせながら唇を噛みしめるしかないのです…本当に?


レガシープレイヤーが勝てなかった原因

練習が足りなかった、長丁場を戦う体力が無かった、メタゲームが読めていなかった等、挙げようと思えば枚挙に暇がありません。(そもそもレガシープレイヤーは愛着のあるデッキを使い続ける傾向が強いのでメタ云々は依然として耳の痛い話)

ここで僕は、日程の問題を一つ挙げたいと思います。そう、今回のGPは史上初のダブル・グランプリと言ってしまえば聞こえはいいものの、その正体は平日開催レガシーグランプリ―参加するにあたって仕事やプライベートで割りを食う人、食わない人が出てくるのです。

つまり、僕が言いたいのは、「実力はあるが平日GPのため仕事の都合で参加できなかったレガシープレイヤーが一定数いたせいで、プロ・プレイヤーが勝ちやすい土壌が生まれてしまったのではないか?」ということです。普段なら休みの取りやすい金曜日の前日トライアルが今回、木曜日という週の真ん中に設定されていましたので、参加人数もかなり少なかったという話(ソースなし)もあります。トライアル参加者が少なければ必然的にBYE(1回戦の不戦勝)を持たない参加者の絶対数も増え、1回戦で想定していないローグと当たって負け、勝ったローグは他のデッキに負け、OMWは下がり…という悲しいスパイラルに巻き込まれたレガシープレイヤーが一定数いただろうということは想像に難くありません。


公式のレガシーの扱い

ここまでは単に大会に出れなかったやっかみなんですが、実際にグランプリ参加者を見てみても1934人(2015京都)→2502人(2016千葉)と右肩上がりだったのに比べ、今回の静岡は1429人と大幅に減らしており、日程の影響が全くなかったというのは考えづらいです。そもそもダブル・グランプリの頭にレガシーを持ってきたというあたり、CFB/BMの「箱代を安く抑えつつ、レガシーGPを開催したという実績を挙げてプレイヤーの溜飲を下げる」魂胆が透けて見えて仕方がありません。マスターズシリーズが終了し、カードの価格は一時期のレガシー並、一方でプレイヤー数はレガシー以上というモダンというフォーマットがあります。さらに公式はマジックe-sportと題してMTGAを推していくことを表明。type1.5から続く伝統あるフォーマット、レガシーは公式にとって永遠の三番手という実態が浮き彫りになってきています。

2019年の上半期グランプリ、もといマジックフェスタのフォーマットが発表され、8月の千葉以外はスタンダード、リミテッド、モダンということが判明しました。残る千葉、首都圏開催のグランプリがレガシーというのは考えづらいため、1000人規模の大会は2020年までお預けになるだろうと予測されます。


まとめ

・レガシープレイヤーが勝てなかったのは実力もさることながら、日程も結構関わってそう。
・ダブル・グランプリは失敗だった。せめて2日目をレガシーにすべきだった。二度とやるなよCFB/BM。
・レガシープレイヤーはか弱い。だからあまりいじめるな

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