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観た映画の話/さんかく窓の外側は夜

原作1巻を呼んだ程度の知識で見ました。
しっかりホラーで付き添いの友達にちょっと申し訳なかったな…

霊が〈祓える男〉冷川と〈視える男〉三角の二人が“除霊”という特殊能力を使い怪奇事件に挑む、新感覚の〈除霊ミステリー〉
(映画公式HPより)

原作を1巻だけ読んで面白そうだな〜と思っていたのと、平手友梨奈ちゃんの噂の演技力が気になって久しぶりに映画館に足を運びました。

ヤマシタトモコ先生の作品は「特別な女の子」が好きで、繊細な情景描写とモノローグが印象に残る。
特に不穏な空気の描写が秀逸で、読んでいるこちらにまで緊張感が滲むようなリアルなやな感じがある。
映画観た人は分かると思うんだけど、本作も見事に不穏でした…

1巻の内容時点で既に展開が違ったので、物語自体は原作とちょっと離れてるのかもしれない。
続き物実写化の宿命かな。

センセーショナルなストーリーは引き込み力が強くてあっという間に終わっちゃった。(上映時間が1時間45分と実際短いのもある)
ただ物語の基盤である“呪い“のロジックや“貯金箱“の原理が明瞭に説明されることはなくて、ファンタジー色は強めかも。疑問感じて没入できない人も居そうだなぁ。
実態のないものを信じるか信じないか、という物語のキーになぞらえて、あえてぼかしてるのかも。

そして平手友梨奈ちゃん。セリフが多いわけではないのに、刺すような眼差しの演技でとにかく存在感があった。
演技の巧拙は門外漢なので正直分からないけど、悲痛なシーンでの演技は胸に迫るものがあったな…
現実味の薄い設定の不穏な世界観の構築に、平手ちゃんが一役買ってたのは間違いない。
アイドル時代もこんな風だったんだろうか、と思いを馳せてみたりした。
彼女のやわらかい役のお芝居も見てみたいな。

あとは岡田将生さん…ぞくっとするような温度のないイケメンの役が本当に似合いますね…

映画はやっぱり没入感が違うね。
久々の銀幕やっぱりいいなぁと思った次第です。

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