自由になりたいと

久しぶりの星男、朝まで営業。
数ヶ月、自粛があって時短が続いておりました。
すっかり、夜眠くなる生活にも慣れ始めていてどうなるかなと思っていたのですが、すごく楽しい夜だった。
酒場でしかないコミュニケーションというのがあり、結構ありのままを話してくれるお客様が多くて、私もここでは結構ありのままに近い感じだ。
それは、私にとっても自由になれる場所でもあり、生活の中で大事な時間だと感じる。

新しい出会いもあって、写真をやっているという彼からは彼の故郷で撮影した写真を見せてもらった。東北の一面雪の世界の写真には、彼が当たり前に住んでいるので当たり前の風景だと思うのかも知れないが、私が住んだことのない、豊かな風景がそこにあって、心を打った。

風景の中に、心象風景が重なり、彼のその時の感情が見える素晴らしい写真だった。少しずつ調べている宮沢賢治が住んだ世界を思った。

東京の風景はとても難しいと感じる。それでも私の風景となって私の詩情がそこに映ることができるだろうか。

破れたシャツ、ヘパリーゼ。
ここに生きる彼らの落とし物。
難しいようで、実は簡単なのかも知れない。
自由になりたいと、
彼らの叫ぶ声が聞こえてくる

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