音も立てずに蒸発していくように
伊東を昼に出て新宿に戻る。
めだかに餌をあげられなくて心配だったが、元気だったのでほっとした。
ふと見ると、ホテイアオイに花が咲いていた。花が咲くと知らなかったので驚いて調べると、この季節に咲くようだった。
5月くらいからめだかと一緒に水草を見てるので、半年の季節をこの植物ともはじめて過ごしていた。
何気なく花言葉を見ると、「楽しい恋」「悲しい恋」相反する二つの恋が書かれていた。ただ楽しいだけではないのが恋ということなのか。
23時までではあったが久しぶりに星男に一人で入る。
久しぶりのお客様が来てくれて嬉しかった。
私の7月の誕生日にお祝いできなかったと申し訳ないように言ってくれてたので3ヶ月ぶりくらい。お店を開けててくれて嬉しいとも言ってくれた。
普通じゃないかな……と思いながら、彼ともこの場所でいろいろな思い出を作ってきたなぁとしみじみ思った。
笑ったり、泣いたり、怒ったりね。
また会おうとハグする前に
移るよと笑ってしなかったけど
過ぎてく今は空間の溜まり場から
音も立てずに蒸発していくように
新しい煙をまた作ればいい
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