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7月19日

7月19日

激しい猛暑に、少し外を歩くだけでも朦朧とした。
今日は祝日だった。普通は、月曜日休みの星男のカレーランチだったが、祝日は営業するのを私はすっかり忘れていた。
16時に星男に集合する予定を、友人に17時に変更をしてもらう連絡をした。
今日は、友人である女性に私の氣功、瞑想プログラムセッションを受けてもらうことになっていた。
しばらく、調子が悪そうな彼女に私からセッションを受けてみないかとお声がけをしていたのだった。

私がこの3年ほど、思考の大事さや瞑想、氣功をコツコツと取り組んできて、
自分のメンタルや、懸念だったパニック症状が気がつくと良くなっていた。
パニックを体験すると、予期不安から自由な空間や、安心できる人ではないと自由に行動をする勇気が持てなくなった。
薬を使わずにいかに良くなれるのかに取り組んできて、自分なりに良くなってきた方法をシェアしたいと思うようになった。
どこにでも自由に行けることは、本当に幸せなことだ。
普通なら当たり前のことだが、それができないことに諦めの気持ちを持っていた。
しかし、どうしても治したいと心の底から思って、毎日自分なりに続け、その中から現時点で良いものをピックアップしたプログラムだ。

初めはネガティブな思考が常にやってくるような状態で、瞑想を10分するのもやっとだった。
それでも、続けていると少しずつ長くできるようになり、今では20分があっという間に終わる感覚に変わった。

瞑想の間も、ネガティブな想像をすることがあったが、今はリラックスしていつの間にか寝てしまう事もあるくらいに変化していた。

彼女が瞑想に慣れていないかと思い、無理だったら途中でやめても大丈夫と伝えて進めると、最後まで余裕のようで、寝る前に似ていることをやっているかもと言っていた。
リラックスしているようで、良かった。

その後、自分の体を愛でていくワークをしてもらった。
調子が悪いところを責めるのではなく「ありがとう」と伝えながら撫でてみてもらった。
今まで、割と体に無理をして、調子が悪いことを責め続けてきたようで自然に彼女の口から体に「ごめんね」という言葉が出てきたのが印象的だった。

その後はお話ししながら、氣功を受けてもらった。
終わって彼女が、体の調子も良い感じで、今までの感覚と違うことに驚いていた。
ついネガティブな部分にフォーカスしてしまうけど、ポジティブな望みや動いてくれている体へ感謝を向けるだけで、
だいぶ変わる。とても不思議だけど、考えてみたら自分も優しくされたら嬉しいのと同じことだった。

その後、二人で昨夜星男に来てくれて、近くで展示中だったアーティストの展示を観に行った。
ギャラリーに向かう途中彼女は言った。

「そういえば、この痛みがくる前、しばらく悲しいことが続いていて、この悲しみから抜けたい!と強く思ったんですよね。
その次の日くらいから、急に体が痛くなってきて、痛すぎて悲しむどころじゃなくなったんです。結果的に悲しむことを忘れられた。痛いの本当に嫌なんですけど。」

「もしかしたら、体はその声を聞いていて、痛みという強烈に思考を停止させる方法をくれたのかも知れないよね。そう考えると、体って超優しい。」
私は言いながら、体の中で頑張って動いている臓器や細胞を想像した。

細胞の一つ一つまで、その人を応援してくれているその人だけの仲間が一人一人を生かせていると思うと、もっと大事にしようと改めて思った。
そして、「なんて優しい世界なんだ!」と声に出さず体に話しかけた。

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