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ZIZOの歴史(社内向け) 【第1話】2010年12月、創業へ

2020年10月16日金曜日の17時から18時の間、東京オフィスにて、この下半期からディレクターのチームを解散してパーティー制にするということで東京チーム最後のミーティングを行っていた。天気もよく秋の夕陽が窓から差し込み、さらに終わったらワインを飲みに行く計画だったこともあり、終始リラックスした雰囲気で議事は進行していった。そんな中、会が終盤に差し掛かると、今後、各メンバーはどう動いていくのがいいか?という話になった。東京チームは大阪の他のチームと違って「住んでいる地域とオフィスが同じ人たちが集まったチームである」とも言えるので、チームはなくなるが今後も何らかの形で月イチぐらいで集まって、せめて同じオフィスで仕事をしている仲間同士コミュニケーションを取ろうよ、ということになった。「それはいいですね」などと言っていたら、なぜかこの日、伊豆の温泉宿から卓球の音をBGMにWherebyで参加していた東京支社長のかとしゅん氏が提案があると言う。「リモートワークで離れていてもみんなの考えていることがお互い分かるように、noteに記事を書いて共有するのはどうでしょうか?slackのtimesもいい仕組みだけど、つぶやきではなくもう少しまとまった考えとかを書くのもおもしろいかも知れません」。ということで、みんなが賛同し(川口さんは、過去に何度か文章を書くことにトライしたが続いた試しがないということで丁重に辞退されたのだが)、一度やってみようということになったのであった。僕はというと完全に川口さんと同じで、元来、継続性のけの字もない性質なのだが、川口さんと違うところは「たとえ続かなくても1回でもやったら0回よりマシ(ダイエット、エクササイズ、禁酒、語学の勉強など何事にも言える)」、「やったことのないことをやってみると実は何かいいことがあるかもしれないのでやってみた方が得」という考えを持っているところであり(後者については川口さんも賛同してくれそうではあるが)、そのためこのようにnoteに月イチで何かを書くことになったのであった。しかし僕はこれまで生まれてこの方、クライアントワークとしての文章、自社を売り込むための文章、もしくはメールやチャットでのやりとりや交渉など明確な目的のある文章(明らかに真面目でいい人っぽい感じのやつ)しか書いたことがなく(もしかすると小学生の頃には目的などない文章を書いたことがあるのかも知れないが、恐らくそれも学校でいい成績をとりたいなど、どうせ何か目的があったに違いない)、このように「テーマは何でもいいから自分の好きなことを書け」というお題を与えられ非常に困ってしまったのだった。そして、誰に向かって何を書くのがいいか1ヶ月弱の間考えた末、全世界に向かって主張したいことも特にないし、大成功した経営者のように全世界に共有すべきノウハウも持ち合わせていないため、ZIZOのメンバー(もしも読みたい人がいれば)に向けて、ZIZOを立ち上げてから今に至るまでの出来事と、その時々でどういう思考回路が僕と川口さんまたはZIZOのメンバー、ひいてはZIZOという会社そのものにそのような行動をとらせたのかを(あくまでも僕の視点で)書くのがよいのではないかという結論に至った訳である。よく考えてみると、確かに最近はメンバーの人数が増えたこともあり、目の前の業務と関係のない話をすることも減ってきているような気もしなくもない。これを書くことにより、メンバーみんなの会社に対する理解が深まることは好ましいことなのではないかと思わなくもない。その意味では、かとしゅん氏のアイデアは案外理にかなっているのかもしれない(かとしゅん氏は恐らくちゃんとそこまで考えて提案しているので「案外」などと言っては失礼だが)、と言うわけで、このようなテーマで毎月、今後3年間に渡ってnoteを書いていくことになったのである。
さて、前置きはこれぐらいにして早速、ZIZOを創業した時のことを書こう。2010年12月(今からほぼぴったり10年前)、僕と川口さんは、商人の街、大阪・心斎橋にて会社を設立したのであった。来月に続く…。

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