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【選挙】 小林鷹之候補と親米リベラルだった旧民主党

 
このシリーズは自民党の総裁選と立憲民主党の代表選について、そして11月に行われるという解散総選挙につて私見を綴るものです。ちなみに私はどの政党の支持者でもなく、現在マジョリティ(多数)である無党派の政権交代論者です。
 
最初に出馬会見した小林鷹之議員の会見から。
 
2009年の民主党政権で鳩山由紀夫首相が、普天間基地問題で「最低でも県外」と発言されたことに小林鷹之議員は「日米関係が崩れていくのを感じた」と議員への転身を決めたそうですが、他己(他己紹介の他己)に欠ける思い込みです。以下の東京新聞記事ご覧ください。
 
「最低でも県外」撤回、「鳩山さん責める話ではない」元名護市長が嘆く構図<沖縄は復帰したのか~50年の現在地>:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp) 2022年5月7日
 09年8月の衆院選で政権交代を果たして首相に就任後、鹿児島県の徳之島など複数の移設先を模索したが、地元の反対で難航。再検討を指示された外務省や防衛省は「辺野古移設は日米の合意事項」と取り合わず、官僚の壁にも阻まれた。米国からも「日本の国内問題」と突き放された。
<引用終了>
 
当初徳之島の住民は移転にを受け入れるとの報道がありましたが、下野した自民党の若手議員が反対するよう強く(地元の自民党議員などに)働きかけ、最終的に移転が阻止されたと私は聞きました。移転を受けいれていれば現在も混迷が続く普天間、辺野古問題はなかったのです。
 
「最低でも県外」発言と迷走 岡田克也元外相が感じた壁:朝日新聞デジタル (asahi.com) 2021年5月20日
 ――仮に政権交代がなかったら、鳩山さんが「最低でも県外」と言わなかったら、普天間返還はどうなっていたでしょうか。
 
 「それはわかりません。いまも沖縄の人たちには『なぜ自分たちだけが負担を負わされるのか』という気持ちが沸々としてある。当時もいまもその気持ちは存在し続けている。一方で、このことにまったく無関心な沖縄以外の多くの日本人がいる。この構図を変えないと、根本的な解決にはならないと思います」
<引用終了>
 
結果的に沖縄県民の民意は無視され、辺野古の工事が強行されています。小林鷹之議員は沖縄の人々の思いについて語っていただきたいと思います。
 
最後に民主党政権時の財務副大臣であった五十嵐文彦元議員のブログを紹介しておきます。
 
※スピンドクターspin doctor
広報活動などを通じて情報操作を行う「スピン」に長けた人のこと。
 
スピンは主に政治上の主張や立場について、自らの立場を正当化したり、好印象を残すように操作したりする活動を指す。自分に好意的な意見を選択的に紹介したり、論点のすり替えを行って論客を言い負かしたり、といった技術が主に用いられる。スピンドクターは、そうしたスピンを特にうまく遂行してみせる者に対して用いられる呼び名である。
「スピンドクター」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
 
藤原帰一東大大学院教授の話
2010.03.25 Thursday
 本日午前、政権公約を実現する会の勉強会で、藤原帰一東大大学院法学政治学研究科教授の講演「日米関係と日本外交」を聴きました。教授によれば、日本の外交政策は親米右翼と反米左翼による非現実的で陳腐化した論争に終始してきたが、これでは安全保障の今日的課題に対処できない。現在の世界情勢は中東や北アフリカの紛争をきっかけとした核拡散の危険が最大の課題で、これに対し日米やアジアがどのように共同対処できるかが問われている。米国は日本に対して幅広い問題でのパートナーシップを求めている。鳩山政権は反米政権のような印象を与えてしまっているが、今求められているのは「親米リベラル、パートナーシップという第三の道」だということです。
 これに対し私は、会議終了後「鳩山首相のポジションは本来親米リベラルですよ」と伝えたところ、藤原教授は「その答えを期待していました」との返事でした。さらに、直後の衆議院本会議の議席で鳩山首相自身にこのやりとりを報告すると、「全くそうなんだ」と頷いておられました。
 藤原教授は「鳩山政権の問題は、首相の真意を説明し、誤解や曲解を解く、あるいは失言をカバーするスピン・ドクターがいないことだ」と述べていますが、私もかねて専任の首相報道官が必要だと主張しています。
<引用終了>
 
※写真と本文に関連性はありません。(花の写真以外をほとんど有していませんので)

参考 リベラル
「リベラル派」と「保守派」の意味と違い - 社会人の教科書 (business-textbooks.com)
「リベラル派」とは、「政治的に穏健な革新を目指す立場の人々」を意味する言葉です。また、「それまでの因習にとらわれない人々」という意味でも使われます。単に「リベラル」と略されることも多くなっています。
具体的には、「この新聞の主な読者はリベラル派だ」「リベラル派が多く住む地域」「この政策に対しては、リベラル派の反発が予想される」のように使われます。
「リベラル派」の「リベラル」は、英語で「開放的な」「偏見のない」などを表す「liberal」のカタカナ表記になります。
「保守派」との違いは、日本で言うならば、「護憲派」「夫婦別姓に賛成」「福祉政策を推す」といった人が多いことが挙げられます。米国の場合は日本とは少々違い、「大きな政府(経済への国家の介入を認める)を支持」「国際社会との協調」「差別是正措置を推す」といった特徴が挙げられます」


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