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久高島#1 ~ニライカナイのこちら側~

今年の5月、思い立って沖縄に行ってきた。
当然、思いつきなのでどこに行くかも決めていない。
とにかく一緒に行ってくれそうな友達を捕まえて、飛行機とホテルだけ確保して、行ける範囲をぶらぶらすることにした。
それが3月くらいのこと。
ゴールデンウィーク中だから難しいだろうとは思ったけど、さくさくと話が進むので、「あれ、私、何かに呼ばれてる?」とちょっと錯覚しそうになる。

そんなわけで、前々から行ってみたかった斎場御嶽(せいふぁうたき)と久高島のツアーに参加することにした。
レンタカーがなかなか確保できなかったのと(予約できそうなところはちょっと高めのところしかなかった)、自分たちでフェリーの時間を調べて移動するのが面倒臭かったのと、ガイドさんがいてほしかったからである。

個人的には、ガイドさんは大事だと思う。
沖縄の信仰はアニミズム的なので、そのへんにあるなんの変哲もない石や木が実は大切なものだったのだー!とかだったら、自分たちだけだとスルーしかねないからだ。
スルーどころかうっかり座って休憩とか罰当たりなことをしてしまうかもしれない。
「世界遺産群の「斎場御嶽」(せいふぁうたき)&神々の島「久高島」ガイド付ツアー」に予約を入れ、あとは当日を待つのみとなった。
それなら斎場御嶽から書けよ!と突っ込みたくなるだろうが、まあ、書きたいところから書いていくことにする

久高島に行くには安座真港から出ているフェリーに乗っていくことになる。
うわーい、海がエメラルドグリーンだー!と本州の海とは違う色合いにうきうきする。
沖縄は亜熱帯なので本州は植物も違う。
那覇の通りにも街路樹が繁茂しているし、花屋で鉢植えで売られているところしか普段はお目にかからないブーゲンビリアが大きな気になって建物を覆っているところをみると、植物の生命力がみなぎっているような気がする。

フェリー乗り場にいた猫。
沖縄には猫が多い。
立ち寄ったところには大体どこにでも猫がいた。
昔は船にネズミを取るために猫を乗せていた名残りで港町には猫が多いというが、沖縄もそういう理由なのだろうか。

フェリーで20分ぐらいで久高島の徳仁港に到着する。
乗り物に弱い友達でも我慢できるくらいの時間。
久高島はとてものどか。
久高島に招かざる人が行こうとした場合には天候が荒れるという話もネットで見かけていたので、ドキドキしていたが無事に天気は持った。
沖縄はゴールデンウィークごろに梅雨入りするため、連休中はだいたい天気悪いそうなのだが、今回私が滞在している間は天候に恵まれていた。
ありがたいことだ。

徳仁港にあった御嶽。
こんな感じで沖縄には大きなものから小さなものまであちこちに御嶽がある。
昔からの信仰が今でもしっかり生きているのだなあと思う。

テンションが上がったので上まで登ってはしゃぐ我々。
一緒のフェリーに乗ってきた人たちはさっさと先に行ってしまった(笑)
しかも遊びすぎて昼ごはんを食べる時間が遅くなり、お店が混雑していたのもあって集合時間ギリギリになってしまった。
昼ごはんを食べに行くところを見ていた一緒のツアーの人が探しに来たのは申し訳ないことです。
いろいろあちこち寄り道しているのでツアーだと常に最後になってしまう。

ちなみに昼ごはんは「食事処とくじん」で沖縄そばと海ブドウ。
名物はイラブー汁。
しかしこのイラブーって小さい写真を見る限りではにしか見えなかったので、調べてみたところウミヘビだった。
むかしは王族とか限られた人しか食べられない高級食材で、滋養強壮にいいらしい。
ガイドさん曰く、「燻製なので鰹節みたいな味がしておいしいですよー」とのこと。
しかし今回はイラブーを食べる勇気も時間も心の余裕もなかったのでスルー。
一口ぐらいは食べてみたいけれど、さすがに塊を食べきる自信はない。

沖縄の観光地に行くと大体沖縄そばがあるので、沖縄滞在中は1日1回は沖縄そばを食べていた。
それしか食べられるものがなかったというのもあるのだが、いくら沖縄そばは美味しいとはいえ3日も続くとつらかった。
たぶん私の体は麺で出来ていた。
こんな感じで放浪記は次回に続く。

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