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秋が来たらしい

もう秋がやってきたらしい。そう言われれば、たしかに少し涼しい。スーパーでは結構前からサツマイモとか栗とかのお菓子をフューチャーしていたし、青果コーナーには梨がたくさん並んでいて、まだ値段が高いうちは買うまいとケチ根性で乗りきっていたけど、その光景は秋が来るサインだった。そろそろ梨も買ってみようかな。

とはいえ、まだクーラーを付けている。ちょっと寒いと思って消すと汗が出てきて、やっぱり付けて、消して、の繰り返し。夏もまだその辺にいる。

しかし、今年の夏の思い出といったら、嬉しくなっちゃうような思い出はひとつだけで(この思い出は宝物)、あとはきっと数ヶ月したら忘れてしまうような、そんな日々だった。旅をしない夏、フェスに行かない夏の物足りなさはすごい。

ざっといつもの夏の話をしよう。ここ数年は北海道に行き、RISING SUN ROCK FESTIVAL (以降、RSRと記載)に行っている。小樽に仲良しの宿があって、いつもそこに泊まる。僕にとってはなんだか家のような不思議な宿で、他の人にオススメするとしたら何を言っていいか困るのだけど、とにかくそこが気に入っている。RSRもまた然り。もはや故郷ぐらいに会場自体に愛着があり、そこにお気に入りのミュージシャンが来てくれて、熱い音楽が体感できるのだから、めちゃくちゃ嬉しいし、興奮する。何より、そこにいる人々が思い思い自由に夏を楽しもうとしている様子が好きだ。来年もまたここに来よう。そう思って、いつも夏を終えていた。

今年の夏はずっと一人大阪の自宅で過ごした。RSRが予定されていた日には、Youtubeで過去のRSRの映像が公開された。みんなで朝日を見ようというコンセプトにあわせて、夜から朝にかけてのライブ配信だった。僕はスーパーで安売りしてたほっけの干物をアテにサッポロのビールを飲んで、一人で盛り上がっていた。すごく楽しかったけど、今考えると切ない。

秋には北海道に行こう。そう思ってたけど、エアチケットを買うのが遅くて調べたときにはもう値段が上がっていた。ケチ根性が発揮されて、まだ買えていない。旅は冬になってしまいそうな予感。

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