見出し画像

「クエスト攻略」case.25「相談室での学び」

こんにちわ。開幕からぶっちゃけると、相談室で「役に立つ」はほぼ無価値です。求められているのは、「如何に相談者の物語を魅力的にサポート出来るか」の側面。どうやらコンサルよりコーチングの方がまだ「意味がある」。レターもさっぱり増えないしね。その辺りの気づきを改めて整理してみよう。基本、半年間全ての案件で対応してきたので、そこそこ信憑性はあるはずだ。それでは、はじまりはじまり。

そも、何故コンサルは「異様に高いのか」?

ぶっちゃけると、あんまり実力は重要でなかったりする。以前から企業の成長やチームの活性化にはある程度のノウハウが共有されていたし、既にノウハウの多くは書籍で一般公開されていたり、なんならもうネット上に幾らでも転がっていたりする。

実際西野さんのコンサルも、これまで何度も丁寧にVoicyで(しかも無料で!)述べた内容を、改めて説明する必要があるケースが…実は決して珍しくはない。自分自身の相談室での解答内容だって、結局はサロンで学んだ事を編集した場合が大半だ。

ただの「編集」「最適化」を工夫すれば、こうしてコンサル位は誰にでも出来る。

結果、かけた費用も得た費用も0円で実際に成り立っている。

つまり、「情報」自体に価値がある訳では無いのだ。

重要なのは、「聴く姿勢」を作ってもらう事。

正直身もふたもないのだが…結局は高いお金を払わないと、「人は真剣に聴かない」。これに尽きる。聞き逃してもデメリットの薄い無料情報と、明確に損をする有料情報では明確に吸収度に差が生まれてしまう。「価値がある」=「届く」ではないのだ。

加えて、元々デジタル媒体というものは画面から「透過性の光」を発射して表示する。しかし実はこの光、受け手に「馬耳東風」の状態を作ってしまう性質がある。電子書籍はとても便利だが、妙に頭に残らないと感じた事は無いだろうか?原因はこれだ。紙媒体のような「反射光」でないと、人は「学習/吸収」モードに入りづらい。対面や肉声だとスッと頭に入ってくるあたり、どうやら「デジタル」×「文章」はコンサルには不向きだ。

何より、「行動」に繋がらないと意味がない。

そもそも「共感」を得るだけなら、サロン垢で満たされるようにシステムが間に合っている。わざわざ記事を推奨のフォーマットに合わせ、承認の可否に不安を持ち、返答の有無や厳しい忠言に怯えなくて済む。それだけの手順を踏む以上、相談者はある程度本気であると考えて間違いない。

「感情」より「問題解決」を必要とした訳だ。

となると一見、正しい戦略、正しいデータ、といった正解が喜ばれると思うかもしれないが…

「正しい」は戦争しか産めない。

これに尽きる。結局、「人に言われた事」は全くモチベーションをあげないし、結果行動に繋がらない。もう答えがわかった問題は全く魅力的でないからだ。

詳細であればある程につまらない。この手法を用いる時は、「そっちに行けば死ぬぞ」か「それでもやる覚悟はあるのだろうな?」の二択。そも長文程読まれないしね。

ついでに解答者が正しいと、相対的に相談者が悪を背負わなくてはならない。余程素直な方でないとお礼や感謝は述べられないのだ。(逆に述べてくれたらかなり好感触。)

「正しい」は皆が憧れるが、その為には「悪」のでっち上げが必要だ。

(ちなみにこの対立を、人類は歴史上「戦争」と呼称してきた。)

世界を平和に出来るのは、テレビのお偉いコメンテーターさんではなく、間違いだらけのお笑いで子供の笑顔を引き出せる者である。

芸人さんとかね。西野亮廣さんみたいな。

となると、結局依頼者が求めているのは「正解」なんぞではなく…

自分自身の物語を進めさせてくれる「契機」

こっちだ。

そも時代は既に「キャラ経済」に舵を切っている。

その人の生み出す物語にこそ価値があり、なればこそ「勝手にネタバレ」は厳禁だ。幾ら求められていても、折角の盛り上がりのポイントを潰せば無「意味」。いやむしろ、逆にもっと大きなピンチが必要になってしまう。

つい先日、自身の名のアナグラム「進化 先 言うな」に気がついたのも偶然では無さそうだ。正しい進化の先は老衰による自然死である。ただのコンサルでは、ステロイドやバイアグラが精々だ。だからこうも需要が無いのかもしれん。

「コーチング」の勉強が必要とみた。

となれば、今力を入れるべきは「伴走」「ガイド」としての性質だ。一期一会の解答は精々無料の広告であって、本業はやはり長期契約のコーチングに舵を切るべきかもしれない。「親密性」的にもそっちの方がモチベーションが上がる。

まとめ。

コンサルは「得意」「好き」「大事」を満たすが、「需要」がない。何せ人類は既に、「正しい」が必要な程度の文明レベルをとうに超えたのだから。今からコンサルを目指す人はせめて「誰かの苦痛の上に成り立っている商売」である事を覚悟して、二の矢三の矢をつがえておくべし。

今回の元のマインドマップ。

画像1

ストレングスファインダーの個人鑑定/珈琲の差し入れ

「無名時点」へのご依頼はこちらからお願い致します。


いいなと思ったら応援しよう!

中崎雄心
▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!