2023年11月17日

 自分ひとりでは、もう立て直せない。死ぬ意思もないけれど、生きる希望もない。こんな状態で生きているのがつらい。
 そんな日々が続くばかりで、とうとう夫に打ち明け、夏に精神科を受診した。そして心理テストを受け、精神分析のカウンセリングに通うことになり、すでに3回ほど受けたところだ。
 カウンセリングは短期間で効果が出るものでもなく、受けるからには年単位で通うことを考えてほしいと言われた。正直そんなつもりはなかったので、戸惑った。なぜなら、現在の私には仕事も少なく、経済的に夫に頼っている状態だからだ。カウンセリング料も、保健診療外なので高い。でも、私はぼんやりとした気持ちで「はい」と返事をしてしまった。

 カウンセリングは、私一人がほぼ一方的に話すだけだ。このためだけに、なけなしのお金を払って通わなければならないのだろうか。運動したり、頑張ってパートに出たりして、生きる希望を取り戻す手立ては他にもあるのではないか。そんなことも考えた。

 でも、やっぱりダメみたいだ。仕事のない日(正確には、することがあるのだけど手をつけられない日)、私は廃人のようになってしまう。今日もそうだ。「また、これか」と思う。なぜ、動き出せない?

 カウンセリングで話すと、涙が出ることがある。先日は、帰り道にボロボロと涙がこぼれた。ずっと思っていたことも、カウンセリングルームで話した後には自分の心の深くまでその言葉が届いて、自分が思っていた以上に傷ついていたことを知らされたりする。

 私が生きる希望や意欲をもてないのは、何故なのだろう。たぶん、小さな我慢や自分へのごまかしが少しずつ泥のように積み重なって、私の本心は、コンクリートのように固まってしまった泥山の奥深くに埋もれているのだろう。それを掻き出していく作業が、カウンセリングなのかもしれないと思っている。

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