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multibookがエンタープライズ企業向けに、大量データを高速処理する機能リリース

皆さん、こんにちは! マルチブックの渡部です。今日は大変お待たせいたしましたの新機能「multibook」のバックグランド実行についてお話ししたいと思います。

1. 大量データ処理の課題とは?

近年、データの量が増加している中、それを効率的に処理する方法が求められています。特に”リアルタイム”の会計ERPシステムであるmultbookは、基本すべてオンライン実行を行っていました。私はこのリアルタイムという言葉が大好きなんです。ドラマ「24」を思い浮かべてテンション上がってしまいます(笑)

さて、この便利で”かっこいい”オンライン実行ですが、システムになると課題もあります。それは、大量のデータを処理すると極端に時間がかかることです。ときにタイムアウトや、システムエラーが発生するリスクが高まります。また、動作が遅い時に何度も何度も”人間は”実行したくなるもので、これが幾重で実行されると、システムのCPUやメモリの負荷が急激に増大し、最悪はシステムが停止するリスクも考えられます。

こういうこともあって、大量データ処理はオンプレミスのシステムが最適だと長らく考えられていたのも事実です。実のところ弊社multibookでもこれまでは一括の書き込みやダウンロードの処理についてはガイドラインとして1万件を目安としていました。しかしながらそれらの制限により、特に大量データを保有するエンタープライズ企業の皆さんにはご不便をおかけしていました。

2. 快速特急機能の登場

multibookは今、30か国400社ととても多くのお客様に利用されるようになり、最近は大型システム界の巨人であるSAPシステムのリプレイスあるいは、2層ERPとして国内はSAP、海外はmultibookとしてご利用いただけるまでになってきました。

しかしながら、こういった取引や仕訳のデータレコード数の多い大企業にむけてはオンライン・リアルタイムだけでは課題が明らかでした。社内で議論を重ねること数か月、マルチブックの持ち味を活かしたまま大量データを処理する機能の開発に着手してきました。そしてついにユーザーが待機することなく、効率的にデータ処理を行うことができる機能としてこのたびリリースすることができました! (パチパチ)

ERPシステムは、その基幹機能としての特性上保持するデータや登録される取引数が多いので国内・海外のクラウドERPはどれも相当レスポンスが悪いという声を聞きます。しかしマルチブックはもともと超レスポンスが早い! そしてこのリアルタイムとクラウド型の弱点を補う機能を追加したことで快速特急システムの称号を手にしました! (勝手に命名)

まだ利用できる画面には制限がありますが、お客様には順次アナウンスをしてまいります。是非一度体感してみてください。

3. この機能を使うメリット

この機能のメリットを簡単にまとめるとシステム側、ユーザー側の双方にメリットがあります。

  • 接続時間制約なし: 大量データの処理でエラーが発生しにくい。データ出力待ちの挙句にシステムエラーとなることが(ほぼ)なくなります。

  • 多重実行のコントロール: CPUやメモリの急激な負荷増大を抑制し、システムの安定性を保つ。もう何度も”イライラ実行”させることがありません。

  • 効率的な処理: サーバーが順番に処理を実行するため、処理速度が向上。結果すべてのお客さんのトータル待ち時間が解消されてより高速な環境をエンジョイできる。いいことだらけですね!

4. 今後の展望

エンタープライズ企業の皆様にとって待望の大量データ処理の機能が追加され、クラウドシステムの弱点が解決されました。もうオンプレじゃないとだめなんていわせない! 2023年8月15日時点で、主要な参照・入力機能がバックグラウンド実行に対応していますが、今後も対象機能は順次拡大していく予定です。これにより、さらに多くの海外業務がもっとスムーズに行えるようになります。

マルチブックのミッションは、「海外経営への挑戦をもっと身近に、もっと簡単に。」を掲げていますが、今後は「はやさ」が加わって「かんたん、はやい、うまい」システムとなります。どこかの日本発の牛丼のようにマルチブックも世界に拡がっていきそうです。

マルチブックの今後のアップデートにも注目してください!!!

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