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世界情勢は今も昔も変わらない

世界の金融界に絶大な勢力をもつに至った者たちは、集積した富の力を利用して、世界の政治界に決定的な権力をもち、さらに世界征服の大野望を完成させることを終局目的とする。

彼らが計画を遂行するためには、手段方法を選ばない。

内乱を起こし、革命を誘発し、あるいは財界の攪乱を計り、戦争を勃発させる。

その長年にわたる周到な用意と、緊密な国際連携とによって、実に何をやっても、みな十分の成果をあげることができ、意図した所をすべて成就させる。

彼らが入り込むときには、常に国家の上層部と血族的な関係をとりつけるか、それでなければ、特殊な関係を結んで国際的なネットワークに押し広げていく。

いったんネットワークに取り込まれてしまった国は、いかに英明な主導者が現れたとしても、知らず知らず広大な蟻地獄に投げ入れられ、ついには彼らが企てるままに運命づけられる。

およそ現代文化に関する重要事業は世界の手から完全に奪い取られ、それぞれトラスト組織に結成されてしまった。

あらゆる言論機関を利用して、世界の大衆に「国家の主権は、投票を通して人民にある」と呼びかけ、民主主義を鼓吹して国家組織の破壊改造に供えるなど、実に周到な用意によって、国家を破壊するバチルスの感染蔓延に努めつつある。

民族と民族、国家と国家を煽動して民族間国家間に抗争を起こさせ、あるいは同一国家内においても絶えず色々な刺激を与えて階級的な闘争を起こさせ、その亀裂間隙を巧みに利用する。

例えば政府と民衆、上層部と下層民、資本家と労働者、有産者と無産者、学校当局と学生、男性と女性といったように。

一切を理論的に眺める習慣を養う科学は、唯物的世界観すなわちマルクス主義感染への門戸であり、あらゆる平和運動、男女同権運動は、彼らの運動をカモフラージュする逆作用であると同時に、悪意ある有毒を散布する媒体でもある。

国家間に生じる軋轢は、軍備拡張熱を煽り、戦争に誘導して漁夫の利を得るためである。

こうして、民族運動、労働運動、貧困救済運動、平和運動、男女同権運動には、惜しみなく莫大な資金が提供される。

さらに宗教団体とも提携し、その資金網を自分たちのスパイ網と交換する密約が交わされていると伝えられた。

国土もなければ国家も持たない人々は、社会における地位を獲得するために、いずれかの国家へ割り込んで、その国の国籍を取得しなければならない。

かれらの目論む世界征服の途上に、ひとり日本だけいつまでも除外されるはずはない。

日本の皇室は不可侵、国家上層階級との血族連関も容易でなく、軍隊の赤化も困難だったので、日本の国情に即応し、民意を悪用して日本人自体によって日本を滅亡に導く方法を講じるほかにないという結論になり、3つの方法を選んだ。

つまり、(1)思想戦、(2)経済戦、(3)武力戦であった。

思想戦は下層階級、インテリ階級の弱点を突き、経済戦は上層有産階級の心理を巧みに利用する。

こうして日本もいつしか思想戦、経済戦に巻き込まれ操られるキツネ憑きになってしまっていた。

国家の上層部と下層部、国民と軍隊の分断を図り、そのスキマに便乗するという筋書き通りに、ある一部はおどらされて知らないうちに断崖の近くまで導かれ、きわめて危険な状態になった。

支那事変は、戦争によって日本の弱体化を図り、国民を軍隊から引き離すための策略であった。

背後の問題を考慮に入れず、単に表面化された事象を見ただけでは、今日の国際問題に対し絶対に正しい解答を得ることは困難である。

議会であっても対外政策であっても、仮住まいとしている国家をも利欲の前では犠牲にして構わないと考えている人たちは、普通の国際人から見れば、まったく複雑怪奇なものに映る。

戦っている相手は本当に、中国であろうか、ロシアであろうか、それとも朝鮮であろうか。

富の力を背景に、多くの国々の仮面をかぶって、世界を攪乱し騒擾に導き、制覇掌握の大野望を遂げようとする勢力がある。

その勢力そのものを殲滅するために、真っ向から対峙して立ち上がるのである。

わたしたち日本国民のために、東亜のひとびとのために、そして、世界人類のために、いまこそ全日本人が奏でつつある躍進譜こそ、有史以来の未曾有な素晴らしさであることを自覚したい。

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中和したい人のために、逆の資料も付けておく。


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