本当に大切なクアッド
ロシア、インド、中国、イラン：本当に大切なクアッド
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
11月15日
Pepe Escobar
東南アジアは3回連続のサミットで丸々1週間、国際関係の中心に位置している。プノンペンでの東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳会議、バリでのG20首脳会議、バンコクでのアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議である
➁～ラヴロフ外相は「ASEANにおける安全保障と協力の包括的、開放的、平等な構造」を称賛する一方、欧州とNATOが「インド太平洋におけるロシアと中国の利益を封じ込めるために、この地域を軍事化しようとしている」と強調。この表れが「AUKUSが南シナ海での対立を公然と狙っている」ことだという。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
➌またラブロフ氏は、西側諸国がNATO軍事同盟を通じてASEANを「名目上」受け入れながら、まったく「不透明」なアジェンダを推進していることを強調した。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
しかし、はっきりしているのは、NATOが「何度もロシアの国境に向かって移動し、マドリード・サミットで世界的な責任を負うと宣言した」ことだ
➃これが決め手となる。"NATOは南シナ海に防衛線を移動している"。そして、ラブロフは、北京も同じ評価をしていると付け加えた。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
ここに、現在の地政学的白熱の公然の「秘密」がある。ワシントンの最優先課題は、中国の封じ込めである。それは、世界最大の自由貿易・自由接続環境の構築に
➄取り組んでいる中国、ロシア、イランというユーラシアの主要な推進勢力に、EUが近づくのを阻止することを意味する。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
イランに対する数十年にわたるハイブリッド戦争に加え、ウクライナのブラックホールを無限に兵器化することは、この戦いの初期段階に適合している。
帝国にとって、イランは
❻EUへの安価で質の高いエネルギーの供給者となっては利益を得られない。そして並行して、ロシアをEUから切り離す必要がある。次は、EUを中国から切り離すように仕向けることだ。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
台湾を強化することで中国を攻撃するために、まずロシアをウクライナの道具立て（と破壊）により弱体化させなければ
➐ならないのです。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
そして、このシナリオのすべてにおいて、ヨーロッパには何の権限もありません。
プーチン、レイシ、エルドアンの軌道
ユーラシア大陸の主要な拠点における現実は、まったく異なる様相を呈している。先週テヘランで行われたロシアの安全保障担当高官ニコライ・パトルシェフ氏
⑧とイラン側の高官アリ・シャムハニ氏とのリラックスした懇談会を例にとろう。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
彼らは安全保障問題だけでなく、ターボチャージ貿易のような深刻なビジネスについても話し合った。
イラン国営石油会社（NIOC）は来月、米国の制裁を回避し、ガス田2つと油田6つの開発、天然ガスと石油製品のスワップ
❾LNGプロジェクト、ガスパイプラインの建設を含む、400億ドルの契約をガスプロムと締結する予定である。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
クレムリンによると、パトルシェフ・シャムハニ会談の直後、プーチン大統領はエブラヒム・ライシ大統領に「政治、貿易、輸送・物流を含む経済における交流」を継続するよう呼びかけたという。
⓾イラン大統領は、モスクワとテヘランの関係が「強化」されることを「歓 迎」以上と報じている。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
パトルシェフは、帝国の果てしないハイブリッド戦争の枠組みの下で行われた最新のカラー革命の冒険をめぐり、テヘランを明確に支持した。
イランとEAEUは、ロシアの石油とのスワップ取引と並行して
⑪自由貿易協定（FTA）の交渉を行っている。まもなく、SWIFTは完全にバイパスされるかもしれない。全Global Southが注視している。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
プーチンの電話会談と同時に、トルコのエルドアン大統領は、サマルカンドでのトルコ諸国首脳会議から帰国したばかりで、独自の外交的オーバードライブを行っており、
⓬米国と西洋の集団が「ほとんど無制限に」ロシアを攻撃していると強調した。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
エルドアンは、ロシアが「強力な」国家であることを明らかにし、その「偉大な抵抗」を称賛した。
反響があったのは、それからちょうど24時間後だった。トルコの情報機関は、イスタンブールの恒常的な歩行者天国である
⓭イスティクラル通りで起きた爆破テロは、シリア北部のコバネで計画されたものであり、本質的にアメリカに呼応していると指摘し、本題に入った。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
これは事実上の戦争行為であり、NATO内部でのトルコの存在感を大きく見直すなど、深刻な事態を招く恐れがある。
⓮イランのマルチトラック戦略
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
ロシアとイランの戦略的提携は、実質的には歴史的必然として顕在化して いる。かつてのソ連が、米欧の封鎖を強行した後、北朝鮮経由でイランを軍事的に支援したことが思い起こされる。
プーチンとレイシは、それを次の段階に進めようとしている。
⑮モスクワとテヘランは、西側の集団による制裁の武器化に打ち勝つための共同戦略を策定している。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
結局のところイランは「最大限の圧力」の変種を粉々に打ち砕いてきた絶対的な実績があるのだ。またBRICS（ロシア、インド、中国）の「RICs」が提供する戦略的な「核の傘」とも連動するようになった
⓰つまり、テヘランは、BRI、SCO、INSTC、ユーラシア経済連合（EAEU）、そしてロシア主導の大ユーラシアパートナーシップの枠組みの中で、その巨大な経済的潜在力を開発しようと目論んでいるのである。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
サウジアラビアとハイレベルな石油戦略提携を結びながら、イランとの戦略的パートナーシップを
⑰深めるというモスクワのゲームは、純粋に洗練されたものである。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
パトルシェフの訪問直後、テヘランはロシアのKH-47 M2 キンザルに酷似した極超音速弾道ミサイルを国産化したと発表した。
また、もう一つの重要なニュースは、戦略的なチャバハル港からトルクメニスタンとの国境までの鉄道の一部
⑱が完成したことである。つまり、中央アジア、ロシア、中国との鉄道による直接接続が間近に迫っているのだ。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
さらに、OPEC+の優勢な役割、BRICS+の発展、貿易、保険、セキュリティ、ルーブル、元、リアルの投資などの価格設定のための汎ユーラシア的なドライブが加わります。
また、イラン核合意
⓳として知られる包括的共同行動計画（JCPOA）をめぐる欧米の果てしない集団先送りを、テヘランは気にも留めていない。今本当に重要なのは、BRICSの「RICs」との関係深化である。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
テヘランは、ウィーンで行われたEUの改ざんされた核合意案への署名を拒否した。ブリュッセルは激怒した。イランの石油
⑳がヨーロッパを「救う」ことはなく、来月課される無意味な上限規制の下でロシアの石油に取って代わられる。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
そして、ワシントンは、OPECを分裂させるために内部の緊張に賭けていたため、激怒した。
以上のことを考えると、米国の「シンクタンクランド」が頭のない鶏の集団のように振る舞って
㉑いるのも不思議はない。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
BRICS加盟への行列
昨年9月にサマルカンドで開催された上海協力機構（SCO）サミットでは、帝国がいかに親密な同盟国を共食いさせているかが、すでにすべてのプレーヤーに暗黙の了解として伝えられていた。
同時に、縮小するNATO圏がいかに内向きになり、「内なる敵」に
㉒焦点を当て、帝国の同業者であるロシアと中国に対するハイブリッドやその他の2方面の戦争に全面的に従うよう、一般市民を執拗に追い詰めているかがわかります。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
今度は、中国の習近平国家主席がサマルカンドで、中国とロシアを、多極化の出現を確保しようとする「責任あるグローバルパワー」の
㉓トップとして一緒に紹介したことと比べてみてほしい。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
サマルカンドでは、ロシアとインドの戦略的政治パートナーシップも再確認された（インドのナレンドラ・モディ首相は、これを「断ち切れない友情」と呼んだ）。
それは、先週モスクワで行われたラブロフとインドの
㉔スブラマニヤム・ジャイシャンカーの会談でも裏付けられた。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
ラブロフは、政治、貿易・経済、投資、技術、そして国連安保理、BRICS、SCO、G20における「緊密な連携行動」など、あらゆる重要分野における戦略的パートナーシップを高く評価した。
BRICSについては、イランを含む「10カ国以上」が
㉕加盟を希望していることが確認された。「BRICSの拡大の基盤となるべき基準と原則を調整する作業は、それほど時間を要しないと考えている」。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
しかし、その前に5カ国はBRICS+の拡大がもたらす画期的な波及効果について分析する必要がある。
もう一度：対照的 こうした動きに対するEUの「対応」は
㉖どうなっているのだろうか。イランの「暴力と抑圧」を理由に、「安全保障に関わる」当局者や団体、企業を対象とした、新たな対イラン制裁パッケージを打ち出すことである。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
欧米流の「外交」は、かろうじて「いじめ」と認識されている。
現実の経済に話を戻すと、ガス問題同様、ロシア、イラン、
㉗トルコの国益はますます絡み合い、シリア、イラク、リビアの動向に影響を与え、来年のエルドアンの再選を容易にする重要な要因になるに違いない。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
現状では、リヤドはOPEC+を通じて、ワシントンに対して180度の作戦を実行したことになる。このことは、ひねくれながらも、モスクワに導かれたアラブ
㉘の利害統一プロセスの始まりを意味するのかもしれない。
— Shinichiro Mikazuki (@SinichiroM) November 16, 2022
現代史の中で奇妙なことが起こっている。今こそ、アラブ世界が本当に重要なクアッドに参加する準備が整った時であるように見える。ロシア、インド、中国、そしてイラン。https://t.co/lp2kQQoOKy
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？