見出し画像

神話が示すもの

ども、mullaです。
前回の続きですね。ギョべクリ・テペでした。

神話というワードで思い浮かぶものは沢山ありますよね。日本の神話だと「因幡の白兎」とか天照大神が隠れた「天岩戸」など、世界に目を向けると日本のアニメ「聖闘士星矢」の舞台にもなったギリシャ神話などがあります。

私がここまでの記事で触れてきた「旧約聖書」の中身も、掘り下げていくとモデルとなった神話がいくつも出てきます。その中から特にキーとなるお話に触れていきたいと思います。キーはこちらです。

- ある日突然、この地に誰かが来て建造物を作った
- この時期に人類が初めて文字を持った可能性がある
- 後世に知恵や知識を伝えることができるようになった
- 人類の文明が誕生した

上記はギョべクリ・テペが発見されたのちに唱えられた仮説の一部です。これらに該当すると言われているのが、メソポタミア文明の初期段階に当たるシュメール文明なのです。

超高度文明・シュメール

このシュメール文明というのが本当にすごい。研究に当たった考古学者による発掘された粘土板の解読によると、学問系はもちろん、惑星の観測や高度医療技術まで実現させていたとか。突如現れてはある日忽然と消えた文明とも言われており、急に現れ高度技術を賜ったギョべクリ・テペとも重なっているように見えます。

そして何より不思議なのが、超高度とも言えるシュメール文明において登場する神々の前提が旧約聖書と酷似している部分が多いのです。

最初の神の発祥?

旧約聖書の創世記の始まりで6日かけて神が天地創造するくだり、シュメール神話では「ナンム」と呼ばれる天地を創造しすべての神々を生んだとされる母神(始祖神)が出てきます。

このナンム、蛇の神様「ティアマト」と同一とも言われているのですが、子供にアヌ(兄)・キ(妹)がおり、結婚して子をたくさん産んでいくことで神々の集団「アヌンナキ」が作られました。このアヌンナキが我々人類の祖先にあたる古代人を作ったとも言われているのです。

この中にエンリル(兄)・エンキ(弟)という兄弟神がいるのですが、人間が増えていくことをよく思ってなかったエンリルが大洪水を起こして人類を抹殺しようとした内容が出てくるのです。これを阻止しようとして人類に方舟を作って欲しいと王に進言したのがエンキ。いわゆるノアの方舟のモデルです。

画像1

さらに、この兄弟神は人間に知恵を与えるか否かで幾度となく争いをしており、エンリルは知恵を与えたくない派、エンキは知恵を与えたい派として、エンリルが王になったときにエンキは悪とされてしまいます。エンキはティアマトから受け継いだ下半身・蛇の姿を持っており、アダム&エヴァが蛇に唆されて知恵の実を食べたモデルとされているのです。

画像2

知恵と肉体は別々?

エンリル・エンキのくだりは知恵の発祥を表していますが、肉体が出来たのは違うきっかけという話があります。詳しくは別の機会に書きますが、肉体そのものは今から数十万年前に別次元から来た何者か(=アヌンナキ)が作ったんだそうです。私の少し前の記事でも近い発想で肉体は後付けである点に触れています。

話を戻します。神々の争いの中で我々人類に知恵が与えられたという描写で語り継がれている神話。現代に生きる我々がテクノロジーの恩恵を受けられるのは、我々の祖先にあたる古代人が知恵を得られたからです。これこそが、シュメール神話が現代の我々に伝えたいこと・示すものです。

ギョべクリ・テペが現れた当時の地球上で、実際に起きたことを今なお我々に伝えようとしてくれている背景はなんなのか。

次回は言葉の起源を辿りながら、背景を書いていきたいと思います。
キーワードは「サイバー」と「キューブ」です。

でわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?