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唯物論哲学入門読みました。とてもおもしろかったです。

唯物論哲学入門読みました。
とてもおもしろかったです。本当にためになりました。
私なりにメモ。

P37より抜粋
「何回も繰り返しますが、意識に存在が先立つ、これが唯物論です。
つまり、意識より以前に存在があった。あるいは、もっとわかりやすくいえば、人間が自然を意識する以前に、物質的存在、自然があった。そして、この自然の発展過程において人間が発生し、人間に意識が発生してきた。
だから、意識は存在から派生してきたものである。このように考えるのが唯物論です。
これに対して、存在に意識が先立つ、そして意識から存在が生みだされてくる、このように考えるのが観念論です。」

46p~から抜粋
「デカルトは教会のドグマを疑っています。
あらゆる非合理的なものを疑い、理性の審判にかけます。
むしろ理性の確実性、それの絶対的な真理性を明らかにするために疑うのであって、理性の絶対的な確実性と真理性を保証することと結びついています。デカルトの懐疑主義は理性を基準においてあらゆる与えられた感覚の事実なり自分自身の環境にもとづいているところの主観的な意見を審判にかけている現在の懐疑というのは理性的な基準を否定するのでニヒリズムに到達する…すべてを批判的に扱う、しかも理性の審判にかけるというのが、近代の偉大な精神であり、唯物論の基本精神です」

デカルト。
聖職の浄化魚座25度やんって思ったけど、牡羊座の人だった。
人というのはこうあるべきだ!
牡牛座の感受性。
双子座23度の火星。
偉大な先生だなーと思いました。

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「デカルトはこの脳の作用をまったく考慮に入れていない。脳の作用を意識しえないことから、思考というもが絶対的であるという考えが生まれてきたといえます」

「哲学の始祖ターレス
この宇宙の法則を自然の法則にもとづけて説明しようとしたことが哲学の元。それまでは天地の変化や運動を説明するのに、神話によって、とか、占星術のようなもので説明してきた。
これに対して、ターレスが初めて自然を自然として、自然から説明する態度をとったのです。」

おー

森信成さんの唯物論哲学入門の最初はエンゲルスのテキストに従っての説明です。
エンゲルスのチャート↓
このトランスパーソナルっぷり。すごすぎる!
大偉人だなーと思いました。

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「一定の形態というものはそれが発展すれば自分を否定する条件を自分の中から生み出すということです。
あらゆる存在というものは自分を否定する条件を自分の内部から生み出してきます。それも合法則的に生みだしてきます」
サビアンだと思いました。

「限定するということは全体のうちから一側面を取り出して、抽出すること
抜き出す場合はそのことによって全体者は傷つけられる。
全体の豊富な内容というものを一つの規定で言い表した場合には全体は言い表されないでその一側面が言い表されているにすぎないことになる」

「フォイエルバッハ
「神の本質は人間の本質である」
神というのは人間の理想
人間というものは個人個人をとってみればみんな制限のあるものです。
しかし、人類として普遍的な性質を持っています。
人類としては、人間は完全である。
人間の理性。道徳性、人類愛
このようなわれわれの本質を外部に出したもの、それが神です。
だから神とは完全な人間であり、あるいは人間の理想という意味を持っています」

「われわれは現在の矛盾を否定して、新しい社会をつくろうと思う場合に、
頭の中でつくられるべき社会のことを考える必要はないわけです。そうではなくて、それの解決の条件がすでに現状の社会の内側でつくられているのだから、それをさらに発展させるという方向をとればいいのです。」

従来は特定の人間・英雄が歴史を作ると考えられていた。ところがフランス革命はまったくの階級闘争だったって。で、改めて。山羊座冥王星、魚座海王星、牡牛座天王星の今って、いい。

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↑チャートはフランス革命の頃。トラサタがいい!

「理想実現の保障
この必然性は古いものを打倒して新しいものを生み出す必然性なのですから、この場合には、現実の必然性と目的である理想の間にはなんらの矛盾もないのです。
ここで、理想というのは明日の現実のことです。それは、ただ古い生産関係の内部においてはまだ理想にとどまってはいるが、しかし、それはかならず実現されるという条件がこの内部にあるのです。」


p159
「ここで知っておいてほしいことは、一定の形態というものは、それが発展すれば、自分を否定する条件を、自分の中から生み出すということです。
だから、古いものを外部から否定するのではないのです。
無からの創造、虚無からの否定とかいうようなばかげた否定によって新しいものが出てくるのではないのです。
あらゆる存在というものは、自分を否定する条件を自分の内部から生み出してきます。それも合法則的に生み出してきます。
つまり封建社会は自分を否定する条件として資本主義を合法則的に生みだしてきます。
あるいは、資本主義は、それが発展すればするほど、資本主義を否定するプロレタリアートをますます合法則的に発展させ、成長させていきます。
したがって、あらゆる存在というのは、その否定の条件を成熟させることによってのみ発展するという形をとります。
これが、あらゆる存在の基本的な形態です。
だから、資本主義の場合でも、それが一定の段階に達すれば、自分に否定的なものの矛盾が発生し、同時に、この矛盾を解決する否定的なものが成長してくるのです。
あるいは、資本主義の体内で資本主義の矛盾が発生し、いろいろな社会問題が発生してきます。
このような問題が発生してきたときには、すでにそれを否定(解決)する条件が成熟してきていることを同時にいみしているのです。
したがって、社会問題というのは、それを否定する条件がすでに成熟してきているときに、同時に起こってくるものなのです。
唯物史観の公式を書いた『経済学批判』の有名な序文の中でマルクスはいっています。
「だから、人類は自分の解決しうる問題のみを問題にする」、と。

このように社会問題というのは、それの解決の条件といっしょにわれわれに与えられるのです。
だから、われわれは現在の矛盾を否定して、新しい社会をつくろうと思う場合に、頭の中でつくられるべき社会のことを考える必要はないわけです。
そうではなくて、それの解決の条件がすでに現状の社会の内側でつくられているのだから、それをさらに発展させるという方向をとれば良いのです。
・・・・
だから、この現状の矛盾をなくして、新しい社会をつくろうと思う人々は、この否定的必然性とこの必然性のもとに行動しうる人々に依拠すればよく、この必然性を前に進めるように行動すればよいわけです。
・・・・
しかも、この必然性は、古いものを打倒して新しいものを生み出す必然性なのですから、この場合には、現実の必然性と目的である理想の間にはなんらの矛盾もないのです。
ここで、理想というのは明日の現実のことです。
それは、ただ古い生産関係の内部においてはまだ理想にとどまってはいるが、しかし、それはかならず実現されるという条件がこの内部にあるのです。
そして、この条件の必然性が顕在化してくると、これを実現しようという理想が人々の間にかならず生まれてきます。
・・・・
一定の社会関係のもとで、これを否定する必然性が発生し、これと古い必然性との間の対立が表面化してきます。
この場合に問題が提起される、つまりイデオロギーの変化が起こるわけです。
・・・・
一定の思想が人々の間で大きな影響力を持つのは、人々がこの思想を待望しているとき、広範な人々の間に一つの必然性として、この思想を受け入れるような地盤が出てきたときに、しかもこの思想を明確に表現した場合に限ります。
・・・
問題というものは、常にわれわれの意識によって生み出されてるのではなくて、社会関係そのものから提起されてくるのです。
この問題を明確にいいあらわした場合に、その思想が支持されるのです。

だから思想家というのは、この新しく出てきた問題を、しかもみんながぼんやりと感じ、欲しているいちばん基本的なことを明確に表現する人です。
・・・・
イデオロギーはそれ自身で発展するのではなくて、問題そのものの必然性によって提起されてくるということがわかります。新しい必然性があらわれてくれば、かならず、それに応じた新しい思想が生まれてきます。
・・・われわれにとって一番重要なことは、現存する事物そのもののうちに、これを否定する必然性をみることです。
・・・・
必然性にわれわれの行動が合致した場合には、俗物・反動になるのです。そうではなくて、否定的必然性に従って、それを推し進めるために現在おかれているなかで最大限可能なスローガンを打ち出す場合、すなわち、右翼的でもない極左的でもない正しい政策を打ち出す場合には、犬死にお終わりません。
これはかならず実現されるものであり、政策であり、しかも理想でもあるわけです。」


↑感動しました。
ぜひ買って読まれてください。

で、弁証法。

P177
「弁証法-有機体把握の理論
弁証法というのは、一言にしていうと、有機体の把握の理論です。
わかりやすくいえば、生成し、発展し、死滅する有機的な生命体の運動そのものを、われわれの思惟において再構成する論理学が、弁証法の論理です。」


弁証法で目指すのは8蠍座なのではないだろうか と今日思いました。

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パーフェクト生命 歌ってみた【Eve】
https://www.youtube.com/watch?v=vzIirH4CPWk

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