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田舎を考える。私の選択。

昼間寝過ぎて眠れないので
最近思ったことをひとつ。

都市計画研究室に入って「集落の教科書」作り
に携わりました。

これは自治会の取り扱い説明書みたいなもので
集落の特徴記したり、歴史に触れたり、
老人会や婦人部、青年団の取り決めや係について
載っていたりする自治会独自で作る冊子のこと。

私の所属する研究室にある自治会から依頼が来て
これを一緒に作ることになったんです。

現地調査で気づいた

自治会長たちに案内されながら、村へ。
地元の町と似た雰囲気で懐かしさを覚えつつ、
リンクしたのは閉鎖的な場所に住む人たちの
偏った考え方と、古くからの慣わし。


地元の祭りに出るのは当然。
その地域に住むのであれば、自治会に入らないなんて言語道断。

そうじゃないと、その土地を愛してないはみ出しものみたいに見なされる。
その感覚、わたしの地元にもあったなと思い出して
それが普通だと思っていたことにゾッとしました。


田舎を悪くいう気はさらさら無いんだけど、
そういう凝り固まった固定観念、やっぱ根付いてるんですよ。
噂は瞬く間に広まって、プライバシーはあるようで無し。

よく言えば密なコミュニケーションで
人との繋がりのある暖かい場所

悪く言えば慣習や偏見が残る
狭くて古い世界

もちろん私は地元のこと大好きです。
素敵な人沢山いるし、県民性もおだやかで、
自然も豊かないいところ。
幼少期を地元で過ごせたことは良かったとさえ思います。

でも、ここにいつまでもいちゃダメだなと
いつしか気づきました。

修学旅行で行った大阪で見たホームレスの存在。
入院した病院で出会った色んな境遇で
育ってきた人たち。
高校に出て触れた、違う土地の文化。
大学で知った新しい世界、考え方。
バイト先で遭遇した理不尽な大人。
学外のプロジェクトで得た知識、経験。


自分の居場所を転々として、少しずつテリトリーを
広げていったら見える世界が増えました。

それしか見えないほうが幸せなこともあるけれど
見ないといけない世界もある。
それは辛い現実かもしれないけれど、知らなければならないな、と思ったのです。


無知より恐ろしいものはないから。

人から影響を受けやすい性格だからこそ、
考えや意見が偏りまくった世界にいてはいけないんですよね。

もっと広いところへ行って、いろんな人と出会い、知見を広げて感性を磨きたい。
そう思いました。

人それぞれよな

一方で、地元に残り家族を支えている友人たちのことは尊敬しています。
見方によっては、私は一人娘のくせに親を田舎に残して都会へ出る親不孝者だから。
私の選択はある意味、わがままで自分勝手かもしれません。

でも私は外に出てみたい。
自分を試してみたい。
無理だー!と逃げ帰ってきたら笑ってください。
所詮お前は田舎者だったのだと笑われる覚悟はできてます。

家族のいる田舎は居心地はいいけれど
そこのぬるま湯に浸かっていたら本当に
ダメダメ人間になってしまうのが
想像ついてしまうんです。

都会の喧騒で揉まれることで経験値UPして
人としての深みを得て、
そうしていつかふるさとに戻りたいな、
と日々思うのです。


私はもうすぐ今よりもっと広いところへ行きます。
少しの恐怖とワクワクを胸に。

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