リハ職よ!遊ばせ屋になり、うんこのオムツを替えよ!
前回「怒った話」を書いたので、その続編。
かくして、私は「じじばばの遊ばせ屋」と呼ばれるようになりました~って話だったんだけど(詳しくは前記事を見てね)、本来リハビリ職ってそういうものじゃないかと思うのです。
私は作業療法士だけど「遊ばせ屋」って間違ってないなぁって思っていました。
「リハビリテーション=全人間的復権」って訳されるように、高齢者にとってのリハビリは、機能訓練じゃない。
あ、でもね、機能訓練が趣味な人はそれでも良いのよ、楽しいんだもん、それはそれであり。
でも「機能訓練をしなきゃ私はだめ人間だ!」とか「機能訓練をして歩けるようになって家に帰る!(到底無理なのに)」とかいう幻想を抱いている人は、その苦悩から早く救ってあげたい。
ぶっちゃけ、機能訓練なんて、高齢者には必要ない。
遊んでいた方が、間違いなく元気になる。
だから、私がする機能訓練は「筋トレが趣味」とか「訓練が生きがい」って人を除けば生活そのものです。
歩行訓練は、海や山でお散歩。
関節可動域訓練は、テーブルを拭いたり、お風呂で着替えをするときに、ラジオ体操でもすれば完璧!
筋トレは、畑仕事や巣箱作り。
巧緻動作はお裁縫。
認知症の脳トレ?
買い物に行って、お金を使ったり、調理をして味付けしたり、歌ったり、笑ったり。
生活を面白くすることが、そのままリハビリテーションじゃん!って思いませんか?
生活を面白く作れていないのは、周りの責任。
そして、作業療法士は、その「できる」を見つけてやるプロであって欲しいと思うのです。
または、ちょっとした工夫で「できる」を増やすプロであって欲しい。
この椅子、ちょっと高くすると良いよ、とか、ここに手を伸ばすと立ち上がりやすくなるよとか、そういうことを伝えられるプロでなきゃね
年をとると、じじばばは出来ることが減っていく。
でも、出来ることはゼロにはならない。
それなのに周りの人は「出来ないはず」「やりたくないはず」と、勝手解釈でさせないことが多い。
そんなことはないのにね。
「いいPTやOTは、介護に近づいていく」って、いつだか三好さんが言っていたけど、まさにそう。
PT,OTよ、じじばばは、今生きている!今!
先の見えない機能訓練はやめて、まずは、一緒にご飯を食べて、出かけよう!
そしたら、その人が何を大切にして、なんのために生きているのか、少しはわかるかもしれない。
寝たきりの人がいたら、まずは、うんこのオムツを替えてみよう!
そしたら、どのくらい足が動いた方が、本人も介護する人も大変じゃ無いってわかるから。
関節可動域訓練?をやるなら、そこからだ!
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