育児と介護
どうも。
唐津のみっちゃんです。
丁度、大阪のおむつ外し学会でこのテーマをいただいたので、育児と介護についてちょっと書いてみようと思います。
私は、ただいま育児真っ最中です。
3歳、6歳、14歳の息子がいます。
むくのスタッフも、7割が子育て真っ最中のお母さんです。育児と、介護には似ているところがいろいろあります。
よく育児は育自、自分育てだとか言いますが、介護も同じようなところがありますよね。
こっちが、ケアしてるつもりが、いつの間にかなぐさめられてたり。
学ばせてもらってたり。
むくの看護師で、なっちゃんという子がいます。
元自衛隊看護師で、介護の世界に一人息子とともに入ってきてくれた心優しい凛とした女性です。
彼女が、認知症のフミさんについて外を歩いていた時のことです。
フミさんは、沖縄出身で、むくがオープンした時からむくを利用してくれてるのですが、時々、沖縄に帰りたいのか外にひとりで出て行ってしまうことがありました。
突然、沖縄からから唐津に連れてこられ、知らない場所に通うになったのだから混乱していたと思います。
外に出て行っちゃったときは、その時気づいた誰かがついていく、という対応をしていたのですが、その日は、たまたまなっちゃんがついていくことになりました。
声をかけても、なかなか帰ろうとはしてくれません。
仕方がないから、世間話をして気分転換を図ります。
なっちゃんは、通じるかどうかわからないと思いながらも自分の悩みをフミさんに打ち明けました。
悩みの内容は、ちょっとしたことだったのですが、そのことで少なからずなっちゃんが落ち込んでいたのは本当です。
そこでなっちゃんがフミさんに言われた言葉は
「それは、あなたが本気だからよ!」
という一言でした。
フミさんとは、なかなか会話が成立しないけど、時々、心にグサッとくることを言ってくれることがあります。
たまたまタイミングがあってそういうセリフだったのか、本当にそう言おうと思って言ってくれたのかはわからないけど。
でも、なっちゃんは、ぽろぽろ涙をこぼしながらフミさんに「ありがとう」と言っていました。
介護してるつもりが、逆に慰められてたんですね。
フミさんには、下心は見抜かれます。
「帰ってきてくれよ~!」とか思って追いかけると、絶対ダメ。
夜も「寝てくれよ~!」と思ってると寝てくれない。
この辺は、子供と同じですよね。
そして、外歩きの時、誰が声をかけてもダメな時、2歳児が迎えに行くと帰ってきてくれたりします。
下心がない「むく(無垢)」な心は通じるんですね。
そういう意味では、子供たちも同じ。
下心もって子育てしてると大抵うまくいきません。
例えば「大きくなって私の面倒を見てよね」とか「(親の見栄のために)いい大学に入ってお金持ちになってね」なんて思って子育てしている人はいないと思いますが。
そうやって育てると、ちょっと性格ねじれそうですよね。
こんなとこ、育児と介護は、似てる点かなぁと思います。
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