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yumegiwatone「grasp」2023年3月18日リリース / セルフライナーノーツ

yumegiwatoneの草桶です。
少し間が空きましたが、先月リリースした「grasp」について書いていこうと思います。

今作は自分がここ数年で良く聴くようになったチルホップのニュアンスをyumegiwatoneのアプローチで作ってみたいという想いのもと作り始めたので、自分にしてはわりと穏やかなEPになっています。

ちなみにyumegiwatoneは「エレクトロニカに馴染みがない人でも聴きやすいポップなエレクトロニカを、ギターを使用せず表現する」という考えが根底にありつつ、曲を作っています。

今作のタイトルにした「grasp」は「(不正確に・漠然と・何となく)把握する、理解する」という意味を持つ英単語で、収録の5曲はこのコンセプトに沿って作りました。

それでは1曲ずつ説明していきます。

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【1曲目/ultramarine】

今作の5曲の中で最後に作りました。
テーマは「青春×grasp」。
自分の高校時代にあった人間関係の悩み、そして今となってはその頃の悩みも青春と感じている今の気持ちを元に曲を構築。
自分にとっての群青色の思い出から「ultramarine」と名付けました。

他の4曲を作ったあとに、yumegiwatoneらしいポップさのある曲を足したい気持ちになり制作。yumegiwatoneらしさと今作で表現したかったことのバランスが良いと感じたので、1曲目にしました。


【2曲目/sigh】

今作の5曲の中で2番目に作りました。
テーマは「家族×grasp」。
家族くらいになると不明瞭なサインが沢山あると感じていて、モヤっとしたり、心地よかったりと色んな感情を生み出すのでそれを曲にしました。

作り始めた時はEPの1曲目に相応しい掴みになる曲にしようと考えていましたが、5曲揃ったときにultramarineを最初にしたくなったので繰り下げ。ultramarineよりも今作でやりたかったこと寄りに調整されており、この曲でEPの雰囲気の核を掴んでいただければという想いで2曲目にしました。


【3曲目/rewind】

今作の5曲の中で3番目に作った曲です。
テーマは「巻き戻し×grasp」。
記憶を辿るときの自分の脳に焼きついた映像を巻き戻すような感覚が独特だなと感じていて、その探っていくニュアンスを曲にしました。

yumegiwatoneのこれまでの曲を好きでいてくれる方に向けて、より「yumegiwatoneっぽい!」と感じていただけるであろう曲を入れたかったので他よりも動きのある曲に仕上げました。今までのyumegiwatoneと今作の新たな試みを繋げる役割として機能してくれてたら嬉しいです。


【4曲目/melt】

今作の5曲の中で最初に作った曲です。
テーマは「溶解×grasp」。
日常のなかで疲れて身体が溶けるような感覚に陥ることがあるので、それを曲にしました。
冒頭に書いた「チルホップのニュアンスをyumegiwatoneのアプローチで作る」という考えを素直に反映させています。


【5曲目/hanataba】

今作の5曲の中で4番に作った曲です。
テーマは「永遠の旅立ち×grasp」。
この曲は今回のEPの中でも異質で特にシンプルに仕上げてますが、今回のEPの中で唯一作曲の目的が違う特別枠。

今年の頭に尊敬していた祖父が他界しまして、この曲は祖父に向けた「hanataba」です。

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こんな感じのEPです。

今作はmukmuk首脳メンバー3人の3ヶ月連続リリース企画の3つ目。
mukmuk recordsの3人の中では1番ビート寄りな自分の個性を活かしつつ、UYUNIさんやmorimotoさんと近いパッションを感じてもらえるようなEPにしたかった結果生まれた楽曲達です。
mukmukだからこそやってみようと思えた内容でした。

レーベルの他の作品と合わせて、BGM等でお楽しみください。
ではでは。

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