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シティリーグS4準優勝、初心者向けロストギラティナデッキの解説

 たびたび記事を書きたいと思っていたのですが、何かしら箔がつかないとカッコ悪いなあと思って踏みとどまっていました。
 この度、ようやくタイトル通りの結果を残せたので、満を辞して書き連ねていきたいと考えています。

 はじめての投稿ということもあり、読みにくかったらごめんなさい。
 かわりに、本記事は全文無料としています。




・はじめに

 本記事は、どちらかというと初心者から中級者の方に向けた内容となります。そのため、これまでにすでにロストギラティナを使用し、何回も大会に持ち込んだことがある人にとっては無意味な内容であることが予想されますので、その点はご留意ください。

・筆者のポケカ歴、プレイ環境

 筆者は、旧裏の頃のポケモンカードをプレイしていました。その後、ルビサファ対応あたりで離れ、友人の誘いを受けてフュージョンアーツあたりから復帰しました。
 公式大会は現在3回のみ参加
・2022年12月の京都CL(ミュウを使用して4勝3敗)
・京都CLの前週に開催されたトレーナーズリーグ(練習のため)
・今回のシティリーグS4(準優勝)

 基本的には身内の友人5人程度のコミュニティがあり、そこでのらくらフリーをやるだけの人です。
 友人も全員が社会人であり、なかなか希望のタイミングでがっつりポケカができるわけではありません。

・シティリーグ参加までの経緯

 大会に出ようと思った経緯は、面白みがあるわけでもないので割愛。
 筆者は社会人で、いわゆる普通のサラリーマンであるため、練習時間がなかなか取れない立場です。
 さらには、今回のシティリーグはリザーバー当選、つまり補欠としての当選であり、そもそも参加できるのかもわからず、練習に多くの時間を割くことをそもそもしようとは思いませんでした。
 当日の1週間ほど前に、とりあえずデッキリストだけ登録しようと考えました。これは、おそらく繰り上がり当選通知が来てからデッキを決めたとしても、このデッキ以外にないと考えたからです。
 また、シーズン4も後半というなかで、繰り上がり当選の可能性が高いという予感もあり、デッキ登録だけは済ませておこうと思いました。
 かくして、大会3日前に繰り上がり当選通知を受け取ることとなります。

・使用したデッキについて

今回はロストギラティナを使用しました。

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 まず、なぜロストギラティナなのかですが、とても単純な理由です。
 候補の中で最も回し慣れたデッキがロストギラティナだったから
 つまり、練習時間が少ない中で、1番自信があるデッキをチョイスしただけということです。
 しかし、回し慣れたといっても自分の大会履歴は上述の通りで、所詮は友人相手に数十戦の経験がある程度です。
 ちなみに、他の候補としては、
 サーナイト
 ルギア
 ミュウ
 アルギラ
 を考えていました。
 環境の立ち位置がよいデッキを候補としていましたが、今の環境においてはどのデッキを選択しても練度が非常に良く出る良い環境だと考え、最も慣れたデッキを選択しました。

・初心者から見たロストギラティナ

 ここからは、今回使用したデッキの詳細を解説しようと思うのですが、まずは、この記事における「初心者」の定義をしておきます。
ここでの初心者とは
「少なくとも数回以上使用して慣れてきたデッキを1つ以上所有しており、かつそのデッキはロストでなく、次のデッキの候補としてロストギラティナを考えている人(そのため、なんとなくロストのカード自体は知っている)」
です。
また、初心者からは外れますが、
「少なくとも十数回ポケカの対戦をしたことがあり、なんらかの理由(練習相手など)で初めてロストを触る」
「以前ロストを触っていたが、難しくて諦めた」
このような「ロスト初心者」な人にもオススメの記事にできるようにしていきます。

 では、このような方々から見たロストギラティナのイメージですが、友人にヒアリングしたところ、「パワーはあるが回すのが難しい」というものでした。
 そして、特に難しいと言われたのが「ロストに送るカードの選択」でした。
 実は、この悩み、ロストを触ったことが一定数あるけれどなかなか練習するには至っていない人(筆者含む)も、特定の条件で感じることです。
 「大会で使用したいが、ロストの選択に時間をかけてしまって時間切れになる恐れがある
 ポケカの大会において、時間切れによる両者敗北は最も不味い結果です。自分だけでなく相手にも迷惑をかける可能性があるデッキを、わざわざ選択することもないでしょう。

・各カード採用理由

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 リストをもう一度載せます。
 このデッキレシピは、練習時間の取れない筆者が、プレイ難度を下げる(プレイを早める)ために調整したものです。

 このデッキに採用されているカードはどこのレシピにもある変わり映えのしないものです。そのため、上述の方向けとして、各カードについて細かく採用理由を説明することは、スペースの無駄になると思いますので本記事では割愛します。
 このデッキの特徴は、採用しているカードの種類ではなく、採用枚数にあります。そのため、ここからは各カードが何故この枚数なのかを説明します。

・4枚採用
キュワワー
バトルVIPパス
ミラージュゲート
アクロマの実験

 これらのカードは、初手に引いておきたいか、対戦中に3枚以上使用する可能性があるカードです。
 バトルVIPパスは当然ですが、他のカードでも1枚はロストに送っても大丈夫なように4枚採用となっています。

・3枚採用
ギラティナV
ギラティナVStar
ネストボール
いれかえカート

 これらのカードは、対戦中に2枚使用する可能性があるカードです。
 これらのカードは、対戦の序中盤で手札に入れておきたい可能性が高く、終盤では邪魔になる可能性があるカード達です。一方で、序盤であっても1枚はロストに送っても大丈夫なように3枚採用となっています。

・2枚採用
ヤミラミ
すごいつりざお
あなぬけのヒモ
ボスの指令
ツツジ
頂への雪道

 これらのカードは、あなぬけのヒモと頂への雪道以外は中盤以降で特に効果を発揮し、対戦中に1枚は使用したいカードです。
 一方で、序盤に引き込むと邪魔になることが多いです。そのため、序盤のタイミングであっても1枚はロストに送っても大丈夫なように2枚の採用となっています。

・1枚採用
ウッウ(A)
かがやくゲッコウガ(A)
ポケギア3.0(B)
ネオラント(B)
マナフィ(C、A)
ロストスイーパー(C)
おはらいグローブ(C)

 A群のカードは、序盤のみ必要なカード、かつ山札から直接サーチが可能なカードです。基本的に初手のVIPパスやネストボールで引き抜くこととなるので、ロストの選択肢として登場することはありません。
 B群のカードは、序盤から終盤までサポートに触ることが可能なカード達です。5枚目以降のアクロマや、ナンジャモを使われたあとの保険の意味合いが強く、展開次第では使用するタイミングがないこともあることから、ロストに送っても問題はありません。
 
C群のカードは、特定の相手または条件下にのみ効果を発揮するカードです。また、マナフィは必要な相手であるとわかった時点でA群に移行します。特定の相手でなかったり、条件がかみ合わなかった場合、これらのカードは対戦において不要であり、ロストに送っても問題はありません。

・エネルギーカード
 各エネルギーは、試合中に必要であろう枚数+1枚の採用としています。そのため、1枚はロストに送っても大丈夫なようになっています。

 つまり、このデッキは、お相手のデッキ次第ではありますが、ほぼすべてのカードを「対戦中に使用が想定される枚数+1枚」の枚数採用することで、「1枚であればロストに送っても大丈夫」なように構築されています。
 特に序盤におけるロストに送るカードの選択肢を広げることで、プレイ難度を意図的に下げています。

・採用検討したカード

 ここでは、短い調整期間の中で採用を検討したカードを記録しておきます。

・3枚目の頂への雪道
 今回考えた中で、唯一入れた方が良かったなと思ったカードです。現環境、あまりにも雪道が刺さる相手が多く、
 序盤から引いておきたい(対ルギア、アルセウスが特に顕著)
 割られたあと張り直すことから試合中に2枚使う(パオジアン、サーナイト等)
 と、3枚採用の条件を満たしています。

・カビゴン(どっすんグースカ)
 不利対面となる白ルギア相手に、相手のカビゴンを1発で倒す手段として検討。エネルギーのやりくりの問題が(カビゴンだけに)大きくのしかかり、プレイ難度が上昇するため不採用。また、白ルギアのカビゴン相手には、
ウッウ前→カビゴンでウッウ倒される(相手サイド5)→カビゴンをギラティナVの「ひきさく」で倒す(Vガードを貫通する)→カビゴンでは倒せないため、ギラティナを落とすためにルギアで殴る(相手サイド3)→ツツジ+ギラティナVStarでルギアを落とす
 という対応が可能であることから必須ではないと感じました。

・ドラピオンV
 最近増えてきたミュウの対策として検討しましたが、自身の雪道との兼ね合いでプレイ難度が上昇するため不採用。ミュウは雪道ツツジで止めます。

・エネルギーリサイクル
 本デッキと一般的なロストギラティナとの大きな違いが、ここかと思います。
 自分も経験があるのですが、エネルギーリサイクルとつりざお、どちらもロストに送れないのか、どちらかは送れるのか、送れるのはどちらか、非常に悩みどころです。それも、序盤ならなおさらわからず、結果的に裏目になって精神的ダメージを負うこともよくあります。
 そのため、今回はつりざおを2枚採用とすることで、この問題をクリアしました。実際、短い練習期間の話にはなりますが、「つりざおじゃなくてエネルギーリサイクルだったら・・・」という場面はありませんでした。

・こだわりベルト
 アルセウスを重く見る場合はこちら、サーナイトを重く見る場合はおはらいグローブになるかと思います。一方で、そもそもダメージ量や経戦能力の観点からロストギラティナはアルセウスのデッキに対して有利に試合を運ぶことが出来ます。
 今回は、サーナイトをより重く見たおはらいグローブ採用としました。

・本デッキのプレイ指南5箇条

 本デッキは、初心者向けとは言っても、プレイングというものが確かに存在します。
 ここでは、筆者が対戦中に特に意識した5つの項目について説明します。

①ロストの枚数管理はしっかりと行う
 これは、「早くためる」ことではなく、「適切にロストをためる」ことを意味します。基本的にはよほど欲しいカードがない限り、11枚目以上のロストをためる行為を行わないことです。本デッキは、おおよそどのカードであっても1枚はロストに送っていいように組んでいますが、終盤以降は山札切れや、つりざおで戻したエネルギーがひっかかって詰めのミラージュゲートが打てなくなるリスクがあるため、中盤以降、考え無しにはなえらびやアクロマの実験を打つ行為はNGと考えましょう。

②2枚採用のカードはできるだけ大事に扱うこと、特にサポート
 2枚採用のカードは、対戦中に1回は使用するカードですが、2回使用できればかなり対戦を楽にコントロールできます。特に2種のサポートは、2回使用できれば対戦を非常に有利にし得るカードです。

③1枚採用、2枚採用カードのサイド確認はしっかりと
 すべてのサイドを把握する必要はありませんが、最低限終盤に必要な2枚採用のカードと、特定のデッキを相手にした場合に必要となる1枚採用のカードはサイドに落ちているかをまず確認しましょう。サイドに落ちていることを確認しないまま、山に残った1枚をロストに送ることは最大のプレミです。

④初手ははなえらびやアクロマの実験ではなくネストボールやバトルVIPパスを使用すること
 ③に関連して、サイド落ち確認を必ず初手で行ってからロストをため始めるようにしましょう。また、ウッウとかがやくゲッコウガは、必要であれば先に山から抜き取り、ロストをため始めるようにしましょう。

⑤ツツジを一番強く使うことを意識
 ツツジは、相手のサイドの枚数が3枚以下の時に使用できるカードですが、最も強く使えるタイミングは「相手のサイドが3枚のとき」です。
 そのため、相手に取らせるサイドの枚数やタイミングをうまく調整し、確実にツツジを打てるタイミングで相手にサイドを取らせて3枚にすることを意識しましょう。

・最後に

 このデッキは完成形でなく、あくまで参考文献どまりです。ここから環境や好みに合わせて調整し、あなたにとって最も使いやすいロストギラティナを作ってみてください。

 この記事が、誰か1人でもロストに触る機会の一助になれたなら、とても嬉しく思います。

#ポケカ
#ポケモンカードゲーム

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