ちょっと待ってでプレイバック出来ない夏

が始まっちゃってる

Q: 夏、何すんだ?
A: 特に何も

この夏をどう過ごすか
27度目の夏を迎える
確かに、夏はあと何回 有るだろう
今年ボーッと過ごした夏は、四,五十になった私が、だったらくれよと羨ましく思う空白かもしれない。
捨てる訳でもない。ただ「ボーッと過ごした」というタイトルが付くだけ、別に良い
程よくバイトしては晩御飯を作り、偶に呑みに出る。その繰り返し、別に充分だ。
と思っていた心を

なんかやれよ

その一言で 見失った。
想定より強い返しであったその声は、頼むぜとも聞こえた。

分からない事はなるべく考えない。けど最近、おばあさんになった私が芝居をしていれば良いなと、ふと、少し思った。
それから昨日、何かやれよと言った相手の中に、芝居をする五十の私が生存していた。
八十が見えて、五十が見えた。
とは言えどんな今日、明日がその五十に繋がる

Q: この夏をどう過ごすのか

担う。三,四十年あっても足りないキーワードへ向けて、火打石を持って目の前に白線を引かれた様な夜だった。
大事な所を守れる様に、支え 繋げて行けるように、強く 靱やかに。
既に走り始めている"お前ら”に 置いてけぼりに、されないように。
「そこんトコ、ヨロシク頼む」と言われる様な夜だった。
蒸し暑い七夕だった。

とりあえず、確かな事は
ただ生きるには、私には
八十年は、長すぎる
それでは聞いてください、涙のキッス

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